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【横浜DeNA】育成選手・2023年支配下候補ランキング

DeNAの現在の育成選手は16人になっていて、過去最多の人数です。
ここまで多く育成選手を保有していると、来季支配下登録される選手が何人か出てくるでしょう。
現時点で支配下登録の有力候補をランキング形式で予想してみました。

【期待度】
A:支配下の実力が既にある
B:部分的には支配下の実力がある
C:課題を修正すれば支配下を目指せる
D:来年の支配下は難しい

【優先度】
A:すぐに1軍に上がってきて欲しい
B:実力をつければ1軍に上がって欲しい
C:1軍で通用するまでは上げる必要は無い
D:来年は上げる必要はない

1位 勝又 温史(22歳・外野手)

期待度:A  優先度:B
現時点での支配下登録最有力候補で、早ければ開幕前に支配下になる可能性があります。
その理由は何といっても、今季投手→野手転向したばかりにも関わらず、2軍で打率.293 6本塁打 OPS.801の結果を残したことです。

勝又はプロ入りして3年間、投手として登録されてきましたので、その間の野手としての練習は殆ど無かったはずです。
なのに野手転向してすぐにこれほどの結果を残したことで、卓越した打撃センスが伺えます。

残る課題は外野守備ですが、それもこの1年でずいぶんと改善されてきましたし、野手としての成長は素晴らしいものです。
守備面でも問題無しと2軍首脳陣から判断されれば、すぐにでも支配下登録されるでしょう。

2位 櫻井 周斗(23歳・投手)

期待度:B  優先度:A
来季で高卒6年目を迎える櫻井は、2021年には1軍で30試合に登板しています。
22年には更に1軍で結果を残せるかと思われた矢先、1月に左肘の手術をすることとなり、22年の1軍登板は0に終わりました。

シーズン後半から2軍では登板していて、13試合 防御率2.30と安定した結果を残していたのですが、オフに育成契約を結びました。
育成契約になった理由が今のところ不明で、来季は実戦で投げれるかどうかも分からないですが、もし早期に実戦で投げれる状態なら実績もある投手ですし、支配下登録も早いはずです。
砂田がトレードで移籍になり、左のリリーフが少い状態ですし、チーム的にも櫻井には早く復帰してきてもらいたいでしょう。

3位 上甲 凌大(22歳・捕手)

期待度:C  優先度:A
上甲は今年のドラフトで育成1位でDeNAから指名された捕手ですが、現時点で支配下登録の期待が高まっています。
高卒から社会人(伯和ビクトリーズ)に3年間在籍した後、今年から独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツでプレーしていました。
がっしりした体格で打撃面では長打や本塁打を打てるパワーがあり、守備では肩の強さが売りで盗塁阻止率も高いです。

上甲は野球解説者からの評価も高く、またDeNAは嶺井がFA移籍したというチーム事情もあって、上甲が2軍で結果を残せれば早期に支配下登録もあり得るでしょう。

チーム内では益子と同世代で、若手捕手陣へ競争意識を植え付けるなどの相乗効果も期待できます。

4位 西巻 賢二(23歳・内野手)

期待度:B  優先度:C
西巻は今オフにロッテを戦力外になり、DeNAが育成契約で獲得しました。
まだ高卒5年目ですが既に楽天・ロッテと2回戦力外になっていて、選手として後がない状態になっています。

DeNAが獲得した意図としては、内野の人数不足を補うことと、西巻の内野も外野も守れるユーティリティ性を評価したと考えられます。
要は2軍を運用しやすくするために獲得したということですが、実力的には今年まで支配下登録されていた選手ですし、2軍での活躍次第では支配下登録に戻ることも可能なはずです。

今季の2軍成績は打率.242 2本塁打 18盗塁 OPS.668となっていて、打撃の内容はそこまで突出してませんが盗塁数が非常に多いです。
盗塁成功率は72%になっていて、足はまだまだ武器として使えそうですし、打撃がある程度良くなれば1軍で代走・守備固めとして起用される機会も増えるはずです。

まずは2軍で結果を残すことですが、早い段階で結果を残して1軍戦力となることを期待したいですね。

5位 渡辺 明貴(22歳・投手)

期待度:C  優先度:C
渡辺は今年のドラフトで育成4位で指名されました。
異色の経歴の持ち主で、高校を中退して以降、クラブチームに入って野球を続け、その後独立リーグ・韓国の独立リーグ・クラブチーム・茨城アストロプラネッツという経歴を経ています。
多彩な経歴の渡辺は最速151kmの大型右腕で、角度と力のある直球でグイグイ押し込んでいけるのが特徴です。
リリーフタイプで、1年目から2軍で積極的に起用される可能性が高く、チーム状況によっては早期の支配下が期待できるでしょう。

6位 大橋 武尊(21歳・外野手)

期待度:C+  優先度:D
大橋は昨年ドラフトで育成3位指名された外野手で、今季は2軍で外野の両翼を守っていました。
2軍成績は良く、打率.280 0本塁打 12盗塁 OPS.722という高いアベレージと足を活かした攻撃がアピールできています。
今年は2軍で138打席しか経験がなかったので、来季もしばらくは2軍で起用されると思いますが、そこでも結果を残せれば支配下登録の話も出てくるでしょう。

7位 村川 凪(24歳・外野手)

期待度:C  優先度:D
村川は昨年ドラフトで育成1位指名された外野手で、非常に速い足が武器の選手です。
今季は2軍でセンターやライトを主に守り、足を活かして広い守備範囲でアピールできました。
打撃成績では打率.208 0本塁打 13盗塁 OPS.548となっていて、盗塁数は多いものの打率が低く、打撃はまだ2軍で磨く必要があります。
守備面や足の速さはアピール材料になりますが、勝又や大橋の方が打撃が良くて若いので、村川が支配下登録を勝ち取るにはもっと内容を改善させて2人よりもはっきりと良い部分をアピールしないと難しいでしょう。

8位 スターリン・コルデロ(24歳・投手)

期待度:C-  優先度:D
来年育成3年目を迎える外国人投手で、球威のある直球を投げ込んで、ねじ伏せる投球が武器になっています。
今季序盤までは制球が荒れに荒れてとんでもない成績になっていましたが、途中から人が変わったかのようにストライクが決まりだして抑えられるようになりました。

まだ制球が荒れるときもあるので、来季も2軍で調整が必要ですが、良い状態を維持できれば、1軍の外国人選手の状態によっては支配下登録もあり得ます。

ランク外

期待度:D  優先度:D
ここからはまだ2軍でもそこまで結果を残せてなかったり、未知数な状態で来年の支配下は現状だと難しいためランク外としました。

松本 隆之介(20歳・投手)

松本は高卒2年目の投手ですが、今季は開幕前に左肩のクリーニング手術を行ったことで、今季は1軍・2軍とも登板0でした。
シーズン後に育成契約になったことを考えると、まだ実戦で投げれるような状態にはなってないと思われるので、来季の登板も未知数です。
本来は長身左腕で150kmに近い球威で投げれるので、早く実戦で投げれるようになって本来の自分の持ち味を発揮して欲しいですね。

加藤 大(20歳・投手)

加藤も松本と同じ高卒2年目で、育成選手としても2年目になります。
1年目は2軍で8試合に登板しましたが、今季は3試合の登板に留まりました。
詳しい事情は分からないですが、シーズン中に故障もあったようでやや育成に遅れが出てしまったようです。
右の速球派リリーフとして期待されてる投手で、来季こそ2軍でしっかり結果を残して支配下登録を目指せるようになってほしいですね。

ジョフレック・ディアス(23歳・投手)

ディアスは今季育成3年目の外国人投手で、昨年には2軍で先発として好投した試合があり、2軍に詳しい人たちから期待が集まっていました。
しかし今年4月にトミー・ジョン手術を受けたことで、今季はリハビリに専念していました。
順調なら来季には実戦登板できると思うので、手術前の良かった時の投球を取り戻せれば、支配下登録の可能性も見えてくるはずです。

ハンセル・マルセリーノ(20歳・投手)

マルセリーノは今季からDeNAに在籍している育成外国人投手です。
当初は情報が全く無く完全に未知数な外国人投手でしたが、投球練習をしている様子や、今季1イニングだけ投げた2軍戦での投球では球威と角度のある直球で良い球を投げれていて、期待できる投手です。
とはいえ、まだ実戦登板の経験が殆ど無いので、来季まずは2軍で登板して実戦経験を積むことからでしょう。

東出 直也(19歳・捕手)

東出は去年のドラフトで育成2位指名の高卒捕手です。
今季はまず捕手としての身体作りや守備練習に多く時間が充てられていたため、2軍では17試合の出場に留まりました。
まだまだ攻守ともにレベルアップが必要で、当分は2軍で育成になると思われます。
再来年の3年目に支配下を目指せるように、来季はプロの捕手としての身体や技術をしっかり身に付けて欲しいですね。

鈴木 蓮(18歳・内野手)

鈴木蓮は今年のドラフトで育成2位指名された高校生内野手です。
身体能力が高く内野全般守れる守備力もあり、将来の支配下登録が期待できる選手です。
まず来季は2軍の試合で結果を残すことに専念して、2年目以降でしっかり結果を残し支配下登録を掴んで欲しいですね。

今野 瑠斗(18歳・投手)

今野は今年のドラフトで育成3位指名された高校生投手です。
最速143kmと現時点での球威はそこまで無いですが、投球センスが良く、変化球の精度も高いという良さがセールスポイントです。
DeNAは球速を上げていくための必要な環境が整備されてきているので、しっかり練習していくことで球威をつけて支配下を目指せるようになって欲しいですね。

草野 陽斗(18歳・投手)

草野は今年のドラフトで育成5位指名された高校生投手です。
最速151kmの直球はとても球威があり、身体作りをしていけば更に球威を上げることも期待できます。
変化球や緩急も磨いていくことで、将来の先発候補として期待できるでしょう。
まずは2軍で投球を磨き、支配下登録できるような結果を残して欲しいですね。

あとがき

以上が現時点での育成選手16人の、支配下候補ランキングになります。
育成選手を沢山抱えていて、現在の支配下登録人数が62人になってることを考えると、もしかすると4~5人ぐらい来季中に支配下登録されるかもしれません。

今のところは勝又・櫻井・上甲・西巻らが候補だと思いますが、他にも来季いきなり2軍で結果を残す選手が出てくるかもしれないですし、来季の育成選手は要チェックです。

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