【横浜DeNA】やはり隠密のDeNA…アンソニー・ケイ投手獲得!
2024/1/10(水)、横浜DeNAはアンソニー・ケイ投手の獲得を発表しました。
DeNAの外国人補強は他球団と比べてもややスピードが遅かったため、X(twitter)上では様々な選手の名前が獲得予想に挙がっていましたが、アンソニー・ケイ投手はその中の誰とも違っていて、やはり補強に関しては「隠密のDeNA」だと改めて認識させられました。
昨年の成績
ケイ投手は昨年、シカゴ・カブスとニューヨーク・メッツに在籍していて、23年の成績は以下の通りです。
MLB 16試合 0勝0敗 14回2/3 防御率6.14 WHIP1.50
AAA 32試合 5勝1敗 40回2/3 防御率3.76 WHIP1.28
MLBでは高い防御率で、カブス時代は打ち込まれやすく与四球も多く良い内容ではなかったですが、メッツに移籍後の3試合では被弾が1つあったものの被安打・与四球を抑えられています。
AAAでは内容が良く、特に奪三振率が12.84という驚異的に高い数値になっています。
MLB通算でも奪三振率は9.28・3A通算では10.13という数値なので、1イニングに1つ以上は安定して獲れる投球ができています。
好投できれば三振の山を築けるでしょう。
通算でも与四球率が高い方なので、NPBに対応するには与四球をいかに減らせるかがカギになってきます。
多少の多さなら奪三振でカバーができると思うので、破綻しない制球力を備えられると良いですね。
投球の特徴
23年の先発登板はAAAでの1回しかないですが、21年頃までは普通に先発で登板していたので、先発・リリーフどちらの適性もあるでしょう。
近年は主にリリーフなので球種を絞っていて、最速157km・常時150km台前半で球威のあるストレートと、2種のスライダーをメインに投げています。
ストレートはしっかりと球威があってMLBでも高めの球で空振りを獲れています。
スライダーは曲がり幅が大きく、左右のどちらの打者にも使えるキレがあり、決め球として十分使えています。
この他にはチェンジアップも投げますが、投球割合はあまり多くなく見せ球程度で使っている感じです。
リリーフ時はこのように2ピッチで抑えていますが、先発時だと上記に加えてカットボール、カーブも織り交ぜてきます。
緩急を使った投球になりますが、直球の球速を抑える分やや打ち込まれやすくなっています。
先発・リリーフどちらもできると思いますが、タイプ的にはリリーフの方が結果を残せるでしょう。
DeNAが獲得した意図を考察
3人目のリリーフ?
外国人投手はリリーフのJ.B.ウェンデルケンが残留し、その後同じ右のリリーフでローワン・ウィック投手を獲得していました。
リリーフ型が2人いるので、次に獲得するのは先発型と予想するファンも多かったと思いますが、今度は左腕でリリーフタイプのケイ投手を獲得しました。
いくらケイ投手が左腕とはいえ、リリーフ投手が3人もいるのは流石に多いですし、先発として起用することも考えていると思われます。
バウアー投手の去就に対応するための獲得
DeNAは現在、バウアー投手の去就が不確定ですし、残留が決まるとしてもおそらく2月か、下手すると開幕まで決まらない可能性もあります。
そうなると戦力として計算しづらいですし、下手に頼りにすると開幕のスタートダッシュにも大きく影響してしまいます。
なので、先発・リリーフのどちらもできるケイ投手を獲得することでバウアーの動向に対応しやすくなりました。
残る補強は先発と野手
こうなると残りの補強も分かりやすくなります。
バウアー投手の動向に対応できるようにケイ投手を獲得したと考えると、今度はしっかり先発で投げれる投手が必要になります。
それはおそらく、以前から獲得調査の話が出ているアンドレ・ジャクソン投手になるでしょう。
これでバウアー投手が残留しないなら、ジャクソン投手とケイ投手を先発として起用できますし、バウアー投手が残留するならケイ投手をリリーフで起用できるようになります。
そして残る補強が野手になります。
こちらはかねてからX(twitter)で色んな選手の名前が挙がっていますが、ケイ投手の名前がいきなり出てきたことを考えると、もしかすると予想もしてない選手の名前が出てくるかもしれません。
横浜DeNAの場合、そうやって選手を獲得してきたので、可能性は大いにあります。
もう1月に入ってるので、補強が確定していないことが心配にもなりますが、実績のある選手を着実に獲得していってるようにも見えます。
最終的にどんな補強になるかは私も分からないですが、良い補強ができるよう祈っています。
良かったらサポートお願いします!更なる野球分析と優良記事作成に活用させていただきます。