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【DeNA】マイク・フォード内野手獲得の意図考察

7/5(金)、横浜DeNAは新たな選手補強としてマイク・フォード内野手を獲得したことを発表しました。

https://sp.baystars.co.jp/news/2024/07/0705_09.php


この記事はマイク・フォード選手の紹介と、チームにどのような影響をもたらすかについてまとめています。


マイク・フォードとは?

32歳 右投左打
183cm 102kg 
守備位置:一塁手

MLB通算成績
251試合 781打席
141安打 37本 78四球 203三振 打率.205
出塁率.298 長打率.402 OPS.700

長打力のあるスラッガーで本塁打を量産できる一方、コンタクトに粗があり三振数も多いという、成績的には典型的な来日外国人スラッガーですね。
ただ四球もある程度稼げてるので、見極めができれば日本でも対応できそうですし、特にオースティンの来日前の状態に酷似していて期待が持てます。

2023年には83試合で16本塁打を放ちシーズン打率は.228と低めながら、OPSは.798という高い数値で結果を残しました。
2024年はシンシナティ・レッズに所属していていましたが、打率.150 1本 OPS.411と成績を落としたため、5/31に自由契約となっていました。

32歳という年齢や、一塁以外を守った経験が殆ど無いこと、今シーズン成績を落としていることなど、不安要素はあります。
しかしMLBでの実績があることや、昨年しっかり結果を残せているので、このレベルの選手をシーズンの途中補強として獲得してこれるのは大きいです。


起用方法は?

獲得したフォードをどう起用するか気になるファンも多いと思います。
なぜならDeNAは今シーズン、オースティンが復帰してきてファーストに定着しています。

オースティンがスタメンでない日は佐野がファーストで起用されていますし、更には筒香もDeNAに復帰してきたので、ファーストを守る選手はかなり充実してます。
そこにフォードも獲得したので、ファーストはやや余り気味になっています。

ただ、そんな中でもフォードを獲得したのは後半戦を戦う上での打撃陣の層を厚くしたいという思惑があるのでしょう。

現状でオースティンはチームの主力打者として打率.300超 8本塁打 OPS.900超という大活躍をしてくれてますが、過去の経緯から故障離脱の不安が常に付きまといます。
今シーズンも右太もも肉離れで4/12~5/16の期間に登録抹消されていましたし、同様の故障が今後起きないとは限りません。

オースティンがいるかいないかで戦力はガラリと変わりますし、優勝争いをしている中で離脱されたら目も当てられないでしょう。

なのでフォードはオースティンのバックアップという役割で獲得したと考えられます。
MLBで実績がある選手をレギュラーでなくバックアップとして起用するのはかなり贅沢な使い方ですが、その分「今シーズンは絶対優勝する」という球団の強い意志が感じ取れます。

今後の補強は?

フォード獲得でDeNAの支配下登録は69人になりました。
補強枠はあと1つありますが、最後に補強はあるでしょうか?

現時点では補強無しか、育成選手の支配下登録が考えられます。

外国人選手についてはフォード加入で7人になりましたし、これ以上獲得しても1軍に置けず余らせる状態になる可能性が高いため、獲得の可能性は低いです。

トレードの可能性はありますが、現状でDeNAが欲しいのは1軍で活躍できるリリーフになってくるので、そのレベルを出せる球団はなかなかいないでしょう。
リリーフの頭数は多いので、中途半端な投手をトレードで更に増やすのはバランスが悪くなり、良い効果は得られにくいです。

また残り1枠空いてるからといって、無理に70人にする必要もないでしょう。
支配下登録選手が多いほどオフの戦力外選手も増えてしまいますし、微妙な選手で埋めるなら補強しないのも手です。

補強するとしたら、唯一考えられるのが育成選手の支配下登録になります。
育成選手の支配下なら外国人選手やトレードのような制約・リスクがないためやりやすいですし、首脳陣がしっかり見極めた上で昇格となれば、1軍戦力になる可能性も高いです。

では誰を支配下登録にするかですが、現時点で最有力候補として挙げられるのは 渡辺明貴 です。
渡辺は右のリリーフで、2軍では今季24試合に登板して防御率2.25という結果を残しています。
特徴としては制球がややバラつくものの、被安打数がとても少なく三振も稼げていて、打者がとても打ちにくい投球ができています。

先に支配下登録になった堀岡やディアスと比べても遜色ない投球ができていると思いますし、リリーフを強化したいチーム事情に合致してると言えるでしょう。

この渡辺の支配下登録が現状考えられる中でも一番の補強ではないでしょうか。

ただ問題は先に支配下登録になった堀岡やディアスがまだ1軍で1、2試合程度の登板しかしてないので、渡辺が支配下登録になったとしても出番がまわってくるかどうかです。

1軍としてまだ使いづらいということだと、支配下登録は見送られる可能性が高く、あとの補強は無しということもあり得ます。


以上、今回はフォード選手の紹介と今後の動きについてまとめてみました。
後半戦に向けてチームの全選手を評価した記事も書いてますので、良かったらこちらもご覧になってください。

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