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動画撮影(前編)

動画とは

今回は動画撮影について学び狂いたいと思います。【動画】とはパラパラ漫画の原理と同じなのです。要は写真の集合体が【動画】なのです。【動画】は日常に溢れています。例えば、電車内のモニター、コンビニのコーヒーマシーン、YouTubeの広告など様々な日常に【動画】はあります。

その【動画】の広告市場はというと、《2018年:1,800億円》、《2020年:2,900億円》、《2024年:5,000億円》とどんどん上がってきています。

【動画】のメリットには、①情報量②動画でしか伝えられないことの大きく2つあります。

①情報量

情報量を得るには人間がどこから影響を得ているかが重要になります。これを表すのに《3Vの法則》というのがあります。これは、それぞれが与える影響を表しています。

・Verbl:言語→7%

・Vocal:聴覚→38%

・Visual:視覚→55%

この《3Vの法則》から人は視覚から影響を得ていることがわかります。また情報の伝わりやすさでも、『動画>写真>テキスト』のように動画が一番伝わりやすいのです。

②動画でしか伝えられないこと

【動画】でしか伝えられないことがあります。それは《感情》や《雰囲気》です。例えば、『怒っている』と言っても、人によって想像や感じ方、考え方が違うが【動画】ならどれくらい怒っているかがすぐに伝わるのです。【動画】では写真では伝わらない(伝えづらい)ことがすぐに伝えれます。《感情》や《雰囲気》を伝えられるは【人間と動画】のみなのです。つまり、【動画】は自分の分身とも言えるでしょう。

機材の選定

【動画】を撮影するには機材が必要になります。撮影するにあたって4つの準備すべき機材があります。

①カメラ本体

(1)ハンディカム

・長時間撮影に向いている(iPhoneは容量が足りず、一眼レフは30分までしか撮れない)

・手持ちでも手振れが少ない(外でのYouTube撮影に有効的)

(2)iPhone

・YouTubeを撮るには十分(iPhoneで撮影・編集している人もいる)

(3)一眼レフ

・Vlogを取りた人には良い(綺麗でボケ感のある映像が撮れる)

②レンズ

(1)標準レンズ

・日常的なシーンを切り抜きたい時(自分の目で見る世界を撮りたい時)

(2)望遠レンズ

・遠くのものを撮りたい時

・結婚式の時(近づけない時)

・寄りと引きのバリエーションを効かせたい時

(3)単焦点レンズ

・背景をぼかしたい時

(4)広角レンズ

・引きの映像を撮るのに良い

・YouTubeなら必要ない

・GoProは広角が得意

(5)魚眼レンズ

・独特な世界観を出せる

(6)マクロレンズ

・被写体に近づける

・距離は10〜15㎝で撮影可能(近くに寄って撮れる、花の花粉など、普通は30㎝からピントが合うのが多い)

・映像ならよりのシーンに使用(人間の目など)

③マイク

(1)ガンマイク

・カメラのマイクは環境音が入る

・ガンマイクはカメラの向く方向だけの音を録る

・インタビュー動画

(2)ピンマイク

・比較的安価で良い音が録れる

④三脚・スタビライザー

・徹底的にブレをなくすなら三脚

・手持ちで滑らかな映像を撮るにはスタビライザー


このように機材は用途によって使い分けが重要になります。YouTubeを始めるにはスマホで問題はありません。もし、お金に余裕があるのなら、機材を揃えるのもアリでしょう。もしかしたら、機材が揃い、良い映像が撮れたら、広告映像の案件も取れるかもしれませんよ。

撮影モード

カメラで撮影するときに重要なのが【露出】です。【露出】とはどれだけの光を取り入れるかということになります。【露出】を決める項目には大きく3つあります。①シャッタースピード②ISO感度③F値です。このことについては後で詳しく書いていきます。

カメラで撮影するには4つのモードを理解しておかなければなりません。

①Pモード

・露出を決める3項目を全て自動で決めてくれる(自動オート)

・初心者にオススメ

・シュチュエーションによってはオートでもうまく撮影できない

②Sモード

・シャッタースピードを自分で決める

・合う明るさをカメラが設定

③Aモード

・F値を自分で設定する

・シャッタースピードはカメラ側が設定する

④Mモード(マニュアル)

・露出を決める項目を全て自分で決めれる

・自分で項目を決めることで描写の幅が広がる

・設定が非常に難しい

・Mモードを使い続けると、設定値と描写の関係が分かってくる

・Vlogで意思を映像表現に反映させていときはMモード

ここまで、4つのモードについて簡単に説明してきましたが、遊びながら没頭して撮りまくることが大事です。また、 YouTubeは一回設定を決めれば十分です。

FPSとは

撮影する際の設定で重要なことの一つに【FPS】というものがあります。【FPS】とは、【Frame Per Second】の略です。先ほども動画はパラパラ漫画のようなものと説明しましたが、【FPS】はその動画の中で、1秒間に何枚写真があるかどうかを示すものです。【FPS】の理解が深まると、編集効率が上がります。1秒間にどれだけ写真を詰め込むかで、容量をどれだけ食うかに影響します。なので、活用シーンを踏まえて【FPS】を設定することが重要です。

【FPS】の数値が低ければ《カクカク》した映像になり、高ければ《ヌルヌル》というような映像になります。高い【FPS】で撮影するときはスローモーションを撮影したい時に使用すると良いでしょう。また、【FPS】はiPhoneにも関係します。iPhoneの設定から変更ができますが、容量が大きくなる場合があるので注意しましょう。

《【FPS】の数値の違い》

・24fps:主に映画で使用。残像感のある味わいのある雰囲気に。

・30fps:主にテレビで使用。最も見慣れている映像に。

・60fps:最新ゲームやスポーツなど動きの速い映像に使用。

適正露出

カメラには適正露出(光をどれだけ取り入れるか)を決める3つの項目があると書きましたが、一つずつ説明していきましょう。これを理解すると、マニュアル設定で撮影ができ、自分の思い描いたものが撮れるでしょう。

①シャッタースピード

シャッタースピードとは、センサーに光を当てる時間で、シャッターが開いている時間のことです。シャッタースピードを変えることで、明るさやブレ具合が変わります。なので、被写体の写りも変わります。

シャッタースピードが遅い場合は、星や花火が綺麗に撮れます。なぜなら、遅くすることで、光を多く取り込むことができるためです。人間には光を取り込める量というのが決まっています。カメラのシャッタースピードを遅くすることで肉眼では見えにくい星まで写すことが可能なのです。光を取り込む際の注意点としては、ブレないように三脚を使うことをオススメします。写真でのシャッタースピードは花火を撮る場合は13秒、星を撮る場合は25秒が良いかと思います。日中の撮影では、光量が多いためシャッタースピードは少し早めるくらいで良いと思います。 また、飛んでいる鳥など速いものを撮るときは、1/6400で撮ると綺麗に撮れます。動きの速いものを撮る時には、1/4000や、1/8000なども良いでしょう。

シャッタースピードは関西と関東の地域によって設定数値を変える必要があります。関西は電気の周波数が60㎐で、関東は50㎐です。周波数が違うと電気の点滅が映ってしまうことがあります。なので、シャッタースピードを設定する時には、関西では60の倍数関東では50の倍数で設定するのがポイントです。

②ISO感度

ISO感度とは、光を受け取る能力のことです。設定数値は50から51200まであります。ISO感度を変えると、ノイズが発生したり、明るくなったりします。ISO感度を使うタイミングは、朝方や夕方・室内などの暗いなと持った時(光量が少ない時)です。ISO感度は明るくするための最終手段と言っても良いでしょう。

・ISO感度が低いと暗く、高いと明るい

・ISO感度が低いとノイズが少なく、高いとノイズが多い

③F値

F値とは、レンズの絞り込みのことで、光が通る穴の大きさのことです。F値の違いで、明るさ(取り込む光の量)と、ボケ感(被写界深度)が変わってきます。

《F値-ボケ感》

・f/2.8:被写界深度が浅い状態。ピントの合う範囲が狭い。ピント範囲外はボケる。

・f/22:被写界深度が深い状態。ピントの合う範囲が広い。全てにピントが合う。

F値を理解するとレンズ選定に役立ちます。F値がボケ感をコントロールするので、映像をグッと目立たせます。レンズのF値を変えるだけで雰囲気もグッと変わります。また、写真に限らず、動画でもボケ感を利用して目線誘導をF値で行なっているのです。ボケ感をいかに自分自身でコントロールするかが重要になります。

レンズを選ぶ時に失敗するパターンがあります。それは、家電量販店のレンズキットを購入した時です。標準レンズはボケ感に欠けることがあるので注意しましょう。

前編はここまでにして、後編ではフレーミングや、カメラワークなどを学び狂いましょう。







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