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11/8 アメリカ合衆国大統領選挙投票日

11/8の本日は第45代アメリカ合衆国大統領及び第48代アメリカ合衆国副大統領を選出するための選挙の投票日である。

私はたまたま今ノースカロライナ州ダーラム市に住んでいるので、アメリカ大統領選挙は真に迫って感じられる。
アメリカ大統領選挙は、選挙権を持っているアメリカ国民によって、行われる。この選挙、ちょっとわかりにくい制度で、まるで国取りゲームみたいになっている。

アメリカは全部で50州あるが、それぞれの州に2人上院議員(SENATE)がいる。そして、各州にさらに下院議員(house of representatives)が最低1人、州の人口に応じて存在する。この下院議員の数にはかなり開きがあって、一番多いカルフォルニアでは53人、少ないアラスカ州などではたったの1人。
この各州の上院議員+下院議員が選挙人団となり(※1)、この選挙人の票を、民主党と共和党でとりあうことになる。

全部で選挙人の数は538なので、270とれば勝ちとなる。

ただし、各州勝者総取り方式なので、単純に選挙人の指示を比べるというわけではない。

例を挙げて説明すると、ノースカロライナ州は上院議員2+下院議員13で、全部で15の選挙人がいる。
このうち、10人がヒラリーの民主党支持者で、5人がトランプの共和党支持者だったとすると、10票をヒラリーが獲得し、5票をトランプが獲得する…というわけではない!
多かったヒラリーがノースカロライナ州の15票を全て獲得することになる。これが勝者総取り方式だ。

カルフォルニア州で勝つと一気に55票を獲得するのだ。だから、全米での一般的な支持率より、各州でいかに勝つかが重要なのである。

一般的に保守的な白人が多い州は民主党(今回だとトランプ)、リベラルな白人や黒人、その他の人種は民主党(ヒラリー)を支持する傾向にある。

我がノースカロライナ州はスウィングステイト(揺れ動く州)と言って、民主党支持者と共和党支持者が同数程度の激戦区であり、15票と選挙人も少なくないので、大統領選挙の結果に大きな影響を与える。

今日は各地で無料のピザやハンバーガーを食べながら選挙を見るというイベントが開催され(!)、その結果を全国民が見守ることになるのだ。

投票所。
選挙権はないんだけど、見ていい?って聞いたら、快く中を見せてくれた。

民主党への支持を訴えるビラ。投票所の真ん前で配っている。日本だと公選法違反だ。

アンクルサムのコスプレをしている人がいたり、子どもが選挙管理委員のお手伝いをしていたり、ケーキ屋がVOTE!クッキーを売っていたり、お祭りみたい。

選挙管理委員のおじさんが言うには、将来いい国民になってもらえるように投票所で選挙の真似事をさせてるんだ、とのこと。いい習慣だなぁ。

さて、果たしてトランプかヒラリーか…。
まぁほぼほぼヒラリーだと思うけど、トランプへの支持は公に口に出しにくい空気があるから、まだまだわからんね。。。

追記※1 厳密には、上院議員・下院議員がそのまま選挙人になるのではなく、それぞれの選挙人を選ぶことになる。

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