ジムの人たちと飲みに行ってみたときの話

先日、ボルダリングジムの店長さん、店員さん、常連さんたちの飲みに参加してみました。なんたって勝手にコミュ力アップキャンペーン中ですから。

僕を入れて参加者8人という、少なすぎないしそこまで大所帯でもないという人数であったことも、参加のハードルか下がった要因です。まあ終わってみれば、隣に座っていた店長さんとばっかり話してましたけど。

その飲み会、案の定、店長さんしか僕がお笑いをやってることを知らなかったです。あとは店員さん。店長さんから以前聞いていたので知っていたそう。対面の常連さんには「僕あんまりテレビみないんですー(汗)スミマセンー」と気を使わせてしまった。「いやースミマセン。あんまりテレビ出てないんですー」と返したら、絶妙にスベりました。ケータイで調べている人もいましたね、テーブルの下で。見えないようにやってーとは思いましたけど、さすがに突っ込めません。申し訳ないです、有名人じゃなくて。

ジムに初めて行った時は、ちょうどBSのNHKでクライミングの番組をやっていたので、店長さんは「あ、クライミングの番組されていますよね?」とすぐに気付いてくれました。それ以来、店長さんは僕のことを、芸能人だと思って結構気を遣ってくれていたようです。

僕がジムであまり誰とも会話せず、黙々とクライミングしていたのも、芸能人ゆえの顔バレ予防だと思っていたようです。

ただただコミュ力が低いだけなのに、これは恥ずかしい。飲み会ではその釈明に一番カロリーを使ったような気がします。いや、わざわざ知らない人に「自分お笑いやってまーす」は言わないですよと。ただただコミュ力が低いだけなんですと。グータッチもガンバ!も恥ずかしいのだと。でも、今コミュ力アップのトレーニング中だと。

さて、店長さんですが、他のジムでたまに見かけるような、ロン毛ひげタトゥーまみれのオラオラ店員とか、聞いてもいないのに課題のアドバイスをしてくるスーパーマウント店員とかとは違い、短髪の似合う礼儀正しい爽やか男。

彼はジムに来るお客さんの名前を全て覚えているようで、驚きました。確かにジム内でお客さんを名前で呼んでいる。それでアットホームな雰囲気が作られているんだなと感心しました。

そして「ジムを経営していると、たくさんの人たちに出会えて楽しいです」というナイスガイ発言。さらに「うちのジムのお客さん、珍しい仕事してる人が多いんで面白いですよ」とも。

聞いてみたら、お医者さんや、官僚、写真の修正をしている人や、整体師さん。元漁師さんとか、元ボクサーとかまで。確かに面白いかも。で、そんな中でもお笑い芸人は珍しいと言ってくれました。それだけ個性的な職種の人たちがいて、そう言ってもらえるのは悪い気はしないのです。

で話の流れで、店長さんにジムを開く前のお仕事を聞いたら

「戦闘機のパイロットやってました」

ですって。

一番珍しいわ!

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