夢を見せてくれてありがとう。また、夢で逢いましょう。

東海オンエアという推しが燃えている。推し、燃ゆ。
遠いあの国では戦争が起き、総理がスーパーを見学して物価の高さに気づく間に推しが燃えている。
私が朝礼をし、ミーティングして日報を書いている間に刻一刻と推しが燃えている。
休憩の間にXを見るだけでは追いつけないくらいのスピードで、崩壊していく。

今年の夏には岡崎に行った。毎日欠かさず動画を見てた。私の生活の一部だった。まあまあ下品で、騒がしくて、それでも元気がない時に見ればふふっと笑える常備薬のような存在だった。
誰が悪いとかは私がジャッジする問題では無い。YouTuberという新しい職業、前例のないその道を歩む彼らには私には想像もつかないような壁がいっぱいあったんだろう。それでも、こんな終わりがとても悲しい。推しのアイドルグループが解散したり、活動休止したりしてしまった人の気持ちが今ならわかる。

数日前に10周年を迎えて、12月にはイベントもあって、本の発売もあって、まだまだこれからという矢先に崩壊してしまった。

いつかオワコンになるかもなとは思っていた。時代は変わるから。それでも、まだ大丈夫だと思っていた。飽きるなら私が先だと思っていた。まさかこんなに突然、盛大な花火のように呆気なく弾けて終わるなんて思いもしなかった。笑けるくらいに呆気なく、全てがめちゃくちゃになった。

一視聴者にはもうどうしようもない、もう見届けるしかない。人に偉そうに講釈たれる器でもないし、YouTuberでもないから。

ただひとつ言いたいこと。
私に夢を見せてくれてありがとう。YouTuberドリームとか、変わらない友情だとか、おもしろいことはなにかとか、クリエイティビティとか、三十路になっても存在するんだと夢を見せてくれてありがとう。例えビジネスだったとしても、くだらなくて、存在する中で最高な夢を見せてくれてありがとう。

どうか、またもう一度その夢を見せてくれたらとても嬉しい。

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