私が地方を選ぶ理由
高校を卒業して上京した4年前の私。
地元に戻ってくる気はさらさらなかった。
数分おきに来る電車、家から歩いて行ける距離にあるコンビニ、テレビで見るだけだった憧れの東京で暮らせることにわくわくした。
けれど、人間は慣れる生き物で…
その生活が当たり前になると、わくわくはなくなった。
むしろ、満員電車、排気ガスのにおい、人混み…嫌なところが目につくようになった。
(付き合って3ヶ月のカップルかな?)
そして、新潟の美味しい食べ物、水、空気が恋しくなった。
「私、新潟が好きだったんだ。」
と初めて気づいた。
でもやっぱり、地元に戻ってくる決心はつかなくて…
自分はどう生きたいんだろう。
何をしたいんだろう。
分からないから、大学生らしく色々挑戦してみた。
海外にビジネスインターンに行ったり、和歌山の私設図書館にインターンに行ったり、フリーペーパーを作ったり。
その中で、志の高い大学生にたくさん出会った。
グローバル化が叫ばれる現代、みんな世界を見据えていた。
一気に広がった世界にわくわくした。
でもそんな時、地元のことが頭をよぎった。
みんながみんな、世界に飛び出していったら、地方に何も残らなくなってしまう。
私が地方を盛り上げよう。
そう思った。
私は地元が好きだ。
自然も、住んでいる人も、ぜんぶ。
そして、私は地元のいいところ、悪いところも知っている。
豊かな自然、あたたかい人と人との繋がり。
いいものは沢山持っているのに、そこに住む人はどこか都会に劣等感を持っている。
ここは田舎だから何も無い。
給料が低いから都会で就職しといた方がいい。
何をやっても過疎化、高齢化は進むばっかりでもうここはダメだ…
私は、地方を諦めたくない。
世界を盛り上げる人もいれば、地方を盛り上げる人もいる。
そこに優劣はなくて、みかんかレモンかくらいの違いしかない。
たまたま、私が興味惹かれたのが地方だっただけ。
だから私は、地方を選ぶ。
大好きな地元がいつか都会と肩を並べて歩けるように。
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