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「飲食店での失敗談」

どうもこんにちワンダースワン!みんなの心にドリームキャスト!僕たちみんなでプレイステーション(プレイディアもよろしく)!はま寿司コラ(@nazoaka_com)です。

なんだかよくわからない挨拶だなと思った方は、ツイッターハッシュタグ「#列ラジあいさつ集」を検索だ!

じっさい私もよくわかりません

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ここ数ヶ月、Twitter上でほぼ毎日大喜利を開催している「大喜利の力」(@oogirinochikara)に、私はほぼ毎回参加させていただいてます。
いつもありがとうございます!

そしてこの度、大喜利の力では【◯◯の失敗談を教えてください!】という新コーナーが立ち上がりました。

普段私は、この「大喜利の力」に性懲りも無く下手な鉄砲を数打っているのですが、しかしながらこの新コーナーは「大喜利」ではないでスルーしようとも考えました。

ただ、企画スタートから数日が経ち、現在の状況をハッシュタグ「#私の失敗談」で確認したところ、投稿数があまり芳しくありません。どうやらこれは盛大にスベっt...(自粛)。

このままではこの企画の存続が危ぶまれる。

私めのくだらない大喜利回答に度々評価をしてくださっている大喜利の力運営さまの新たなる試みを無下にするのも忍びないので、日頃の感謝の気持ちを込めまして、ここはひと肌脱ごうと思い立ちました。


さて、なぜツイートにリプや引用する形ではなく、このプラットフォームにて回答することにしたのかといいますと、個人的な話になってしまいますが、近ごろは以前にも増して文章を書きつづることもなんだか気持ちの良いもんだなと、まだまだ苦の割合の方が多いのですが、思いはじめていました。

夏休みの8月31日に読書感想文の課題図書のあらすじを、泣きながら原稿用紙の一マス一マスにぶつけて写経していたツケをいまここで払いおわらそうと、要は、この機会を使って文章力向上も兼ねてnoteに記していきたいと思い至った次第です。

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前置きが長いのは毎度お馴染みになりました。では本題へ。
今回のお題はこちら↓

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はまコラ、ニューヨークへ行く!

 「飲食店ちゃうんかい!」という声が聞こえてきそうですが、それは一旦無視して話を進めていきましょう。

 2008年、秋。だったかな? 私ははじめて海外へ渡りました。行き先はアメリカ・ニューヨーク

 飛行機に乗るのもはじめてでした。

 (常日頃、私は「飛行機ほど安全性を担保されてない乗り物はない」と信じ込んでいて、飛行機に搭乗することがあるたびに腹をくくって「いざ乗り込まん!」と覚悟するのですが、この時のラガーディア空港行きの機内での乱気流による揺れを感じたことによってやっぱり安全じゃない乗り物だと確信し、要は、今でも飛行機に乗るのが怖いのです...)

 渡米目的は、電子工学を学びにニューヨーク州のとある大学へに留学するため単身アメリカに渡ろうと決意し、必死に英語を勉強した甲斐あってついにその大学に合格し、夢を叶えるために希望不安が入り混じりながらアメリカに到着してまもない友人の元へ、私が訪ねる。そんな感じ。決して私がアメリカへ留学したわけではありません。あしからず。

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 ここからは、十年以上前のことなので記憶があやふやな部分があり、正確な情報ではないかもしれませんが、ご了承ください。

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 やはりはじめての海外ということもあり、見るもの聞くもの触れるもの、そして食べるもの、そのすべてにカルチャーショックの連続でした。


 ラガーディア空港からマンハッタンへ、そこから友人宅へはバスで向かいます。

 しかし海外旅行初心者がいきなり世界の中心・マンハッタンの大都会でお目当のバス停を探し出すことなんて難易度は、新宿駅での乗り換えの比ではありませんでした。(いや、もしかすると日本人でも行方不明になるという噂の新宿地下迷宮の方が難易度高いのかな?)

 しかもスマホなんてものは存在していない時代。頼りになるのは「地球の歩き方」。

 (一応ガラケーは日本でレンタルしてきたものがあったのですが、性能や通信容量の関係もあり、使用するにしても友人とのメールでの連絡用で、緊急時のことも考え電池も消費したくなかったのであまり頻繁にも使いたくありません。
 そんな心許なかったケータイは、そういえばiモード搭載だったかな。2026年サービス終了予定です。ちょっぴりさびしい哀モード...。)


 そんな情報軽装備な極東から来た田舎者こと、マンハッタンのビルとビルの隙間で新聞紙にくるまり、念仏唱えている見るに堪えない醜い生き物が(なんだかよくわからない方はハッシュタグ #列ラジあいさつ集を検索だ!)、ガイドブック片手にキョロキョロしているわけです。怪しい人から声がかかると相場が決まってます。

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 結果4ドルが財布から飛んでいきました。

 なにが起こったのか?それはご想像におまかせします。いい勉強になりました…。

 無事(?)バス停へ着き、バスに乗り込み、いくつかの乗り換えを経て、席についたとなりの老婦人と


「どっから来たん?」『え、あ、日本です』

「日本!日本人!!あたしTokyo行ったことあんで」『そうなんですね…』

「ニューヨークははじめてなん?」『はい』

「へぇなんでNYへ来たん?」『飛行機です』

来 た も く て き や ?」『あ、目的ですね。えーっと...旅行です。はい…』


 という会話を(もちろん関西弁ではなく英語で)こなしながら、バスに揺られること、

 (途中バス停ではないところで止まったかと思うと、運転手が不意にバスから降り、道を横切って反対車線の脇の方までいって数分したのち、戻ってきたその左手にはホットドッグがあったのですが、それは見なかったことにして)

 二時間くらい、ようやく友人宅の近くのバス停に到着しました。

 (このバス停がぜんぜん"最寄り"ではなく、結果そこから徒歩一時間かけて友人に会うことになるとは、このときの私は知りません。もしいまタイムマシンが完成して過去へ戻れるとしたらこの時のバスの中に戻り、ここで降りようとしている私をなんとしてでも引き止めようと思います。)

 バスから降りた私は、しかしこれほどのまったく言葉が通じない異文化な環境は、生まれてからこの方、日本でしか暮らしていない人からすると想像以上の情報処理が脳でされるのでしょうか。

 気づけば空腹でした。

 先ほどのバスの運転手にホットドッグを分けてもらえばよかった。

 とりあえず歩いて友人宅に向かっていても、どういうわけかぜんぜん友人宅が見えてきません。(タイムマシンがあったならここに戻って、私は私に向かって「いますぐバス停に引き返せ」と命令します。)

 そんなところへ友人宅の代わりに現れたのがマクドナルドでした。

 私はこのあとの人生で十数ヶ国ほど外国へ訪れることになるのですが、だいたいその国のマクドナルドへ寄ってしまうのです。frequentlyまではいきませんが、occasionally以上はいくかな?oftenくらい。(だいたいoften使っときゃ日本人相手なら伝わるよね)
 たぶんこの時の原体験があったからではないか? と、このnoteを書きながら、たったいま気づきました。

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タイにて。サワディーカップドナルド🙏

 マクドナルドはいわずとしれたファストフード店!飲食店ですね!やっと飲食店が出てきました!

 (皆さんあともうちょっとでこの話はおわりますので、もう少しだけお付き合いください!私も早く終わらせたい!)


 店内に入ると見慣れたようでいてそうでないような光景といいましょうか、不思議な感じを抱きました。
 日本で通いなれていたマックとはもちろん違って、されど何が違うかというとそこはアメリカだということだけであとは一緒のような...やっぱところどころ汚ねぇわ!

 とりあえずオーダーです。もちろん英語での会話ですね。郷に入れば郷に従え。

 レジに向かい(緊張します)、店員の背後にでかでかしたバーガーが載ってるパネルを見上げ(緊張します)、カウンターに置かれたメニューにあるセット商品をレジ店員に指差し…(緊張します)

「This one...プリーズ」…(き、緊張した〜汗)

 あとはなんかよくわからんこと言ってたけど、セットのドリンクはなんだと聞れたような気がしたので巻き舌気味で「コーク!」(コーラは"コーラ"と発音しないんだな〜ふっふ〜ん♪とネイティブアメリカンに対して得意顔になっても仕方がないのだけど)答え、あとは支払いとなりました。

 値段は正確に覚えてはいないのですが、10ドルはしなかったはずです。

 レジ店員から示された価格を払おうと財布中身をのぞくと、お札は100ドル紙幣2枚しかなく、小銭は数ドル数セント分だけ。
 ここに来るまでにこまかい支払いで(タイムズスクエアのM&M'sショップでスノードーム買ったし、地球の歩き方に載ってたブロードウェイ沿いのカフェでNYチーズケーキ食べたし、4ドル盗られたりしたから)少額紙幣は使い切ってしまっていたのでしょうか。

100ドル紙幣は、日本でいえば1万円紙幣に当たります。


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 私はごく当たり前のように1万円札を、もとい100ドル札をレジ店員にわたそうとしました。

 しかしなぜかその店員は受け取りを拒否してきました。

え? え? なんで?

 この状況、例えば日本では数百円の支払いにごく普通に1万円札を出しますよね。もちろん店員さんも当たり前のように笑顔で受け取ってくれます。しかも笑顔は無料!

 しかし今目の前にいるアメリカン店員は「ムスっ」とした顔をこちらを向けてます。いや無料ではあるのですが。

Hey? Hey? Why?

 英語の顔をしても様子は変わりませんでした。なんだ英語の顔って。

 こちらとしてもこの100ドル札を受け取ってもらわないと、支払い手段は他にありません。(カード持ってなかったけな? ケータイのようにあまり使いたくなかったんだっけ?)

 すでにレジうしろのクルーたちはバーガーとポテトとコーラを(緩慢な動作で)準備しているのに。

 再度100ドル札を渡そうとするも「No…No…」となぜか拒否されます。

 時間的にも余裕はなく、はやくうしろでクルーが面倒くさそうに準備をしているバーガーセットをお腹の中に入れて友人宅へ向かわなければいけませんでした。こっちも引き下がれません。

 100ドル札だよ! 日本円で1万円だよ? 福沢諭吉。諭吉は日本じゃみんなから好かれた人気者だよ。なんで受け取らないの?

 キミんとこの100ドルはベンジャミン・フランクリンかな。 ベンジャミンはアメリカでは嫌われ者なのかい?

 そんなレジカウンター国境線での無言の日米押し問答会戦は、根負けしたのかようやくアメリカ側が折れ降伏、血を流すことも(もちろん笑顔も)なく、こちらの100ドル札を受け取ってもらえました。これによりハンバーガー引渡し条約が締結されました。

 あ、あとお釣りだ。ちゃんともらわないと。

 しかしレジ店員はすぐにお釣りをこちらに寄越そうとはせず、100ドル札をしまい込み、なにか手元でブツブツ言ってます。

 おい、まさかそのまま何食わぬ顔で次の人のオーダーにいくんじゃ…と嫌な予感がしたつぎの瞬間、レジ下からお釣りがドカっと現れました。

 1ドル紙幣、90数枚



 そういうことか…。レジの中にはジョージ・ワシントンしかいなかったのね。


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 そんな私の「飲食店での失敗」でした。

 海外旅行をしたことがある方なら、「高額紙幣は使えない!」なんてことは飲食店に限らずとも一度や二度経験ありますよね!

 こんなのツイート140字あったら事足りた内容ね。うん。

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後日談

 マクドナルドで腹ごしらえしたあと(なぜかドリンクはコーラではなくコーヒーだった)は、なんやかやで友人と合流することができました。

 幾分と端折りましたが、この間にもタイムマシンで戻りたい箇所はいくつもありましたが、その話はまた次の機会とやる気がでたその時にでも。タイムマシンがあればいますぐその時に行けるのにな。

 ちなみに、私がアメリカ滞在中にリーマン・ブラザーズが経営破たんしていたようです。いわゆるリーマン・ショックってヤツですね。帰国してから知りました。

 その影響からドル安になり、帰国してから私はドルから円へ両替するタイミングを逃してしまいました。

 こうして私はしばらく数十人のジョージ・ワシントンといっしょに日本で幸せに暮らしましたとさ。おしまい。 2020.02.29 (5162文字)

わたしをサポートするなんてアンタおかしいよッッ!ありがとう!