ツルハ株(3391)を巡る攻防戦~やっぱりおかしい不可解なグリーンメイラー?

イオン、ツルハ、ウエルシア各社の公式会見があったようです。


大雑把に書くと、

・イオンが野村証券に20%を超過しないように持ち高を調整
→イオンがオアシスから15500円/1株で、660万株を1023億円で取得
→公取の独禁法抵触の審査結果を受けて、OKなら野村に売却した分を買い戻す
→ツルハHDをイオン傘下として、ウエルシアHDと合併させツルハを存続会社とする

という話のようです。


3社の公式IR文書は以下の通り

https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2024/02/240228R_5_3.pdf


この発表を受けて、始値は11760円、その後には猛烈に売り込まれて11275円まで大幅下落(始値の記載をミスしてました。千円少なかったので訂正しました)。


最大の問題は、イオンがオアシスから購入する660万株を1023億円で取得する、という根拠です。

3月13日までに取得するわけですから、1株あたり15500円という超プレミアム価格で購入することになるのです。

1月30日の報道後には、11000円割れまで売り込まれ、出来高も5営業日で210万株超だったわけですから、イオンが市場で購入した方がはるかに安い価格で取得できたのでは?


イオンが不自然な株価で、オアシスからのみ大量に買取を実施するのは、一般株主を無視した行為であり、イオン株主への背信行為に匹敵するのでは?


イオンは、何故オアシスグループのみから、15500円というこれほどの超高値で660万株を買い取らされるのか?

発表日の終値11780円の約31%プレミアム価格ですよね?
その買取を決めた時の算定根拠を示すべきだ。特定株主(外資系)への意図的な利益供与に匹敵する行為でしょう?


市場で普通に安く買えるものを、特定株主からのみ「不自然な価格」で買い取らされるのは、まさにグリーンメイラー的な存在ということでしょうか?


実際、保有してるかどうかさえ確認できない保有株式を、何故か取得する約束をするわけですね。

大口の保有株があれば、当面は売り込んで「怯えた個人投資家」らが損切で売り出すよう株価を下落させるべく売り浴びせ、下がった処で買い戻せばお得ですよね?


大口の株主には、それが可能なのですよね?

本当は、今は持ってない株式数を、損切させた処で取得して、譲渡に必要な株式数を用意するということも可能なわけでしょう?

市場で買い切れなくても、特定の相手(大株主)に対し現在市場価格より高値で買い取る申し入れをすれば、必要株式数を満たすことは難しくない。

毎日20万株程度を市場で買い集めれば、約束期日までに約200万株超を取得できよう。
それまで個人投資家を追い詰めれば、自分は既に売却価格が約束されているわけだから、それ以下で買い集めた分は全部利益にできるからね。

イオンは、その「相手の利益」部分を意図的に与えたということだ。市場で自分が資金を出して買い集めれば、断然安く取得できたのに、ということ。


最初に約束した価格が、どういう理由で設定されたのか、それが合理的説明でない場合には、背任とも呼べる行為なのではないか?


あと、イオンが公取の審査を受けるなら、オアシスから15500円で取得なんぞせずに、自力で市場から残りの約6%(約300万株)を取得した方が安価だし簡単じゃないか。何故、持ち高調整の為に、野村に売却するのか?

1月30日以降、黙ってイオンが毎日5~10万株程度を買い入れていれば、300万株の平均取得単価が15500円になどなるわけがないでしょう?
2月の出来高は約450万株以上だったので、市場から取得できないことなんて、想定できない。
(オアシスから取得せず、市場買い入れで19.9%にした状態で公取審査を受ければ良かったではないか。実際、これができないはずがない)


全ては、「オアシスから15500円という超高値で買い入れ」を実現する為の、不透明なスキームにしか見えない。

その情報操作の度に株価を大幅に変動させてきたわけで、一般の株主を翻弄する為にやってるようにしか見えない。

何故、イオンは大損するような「買取スキーム」を組まされたのだ?
これを提案してきた連中とは、何処の誰だ?


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