クリスマス休暇明けは金融市場の戦闘開始の号砲
クリスマスが過ぎて、為替相場の動きが活発化して来るっぽいが、それには事情がありそうな気も。
ちょっと見かけたので。
元日銀審議委員の片岡氏のツイート。
年末にポジションが増えるのを評して、『年の瀬に最後の大勝負をしているようでは負け組確定』と断定しているのだが、当方の見立ては逆ですね。
その理由を説明したいと思います。
まず、米国の大手金融機関やヘッジファンド勢には、決算期末が11月という所が多いと言われている。それは、彼らにとって大事な大事な「クリスマス休暇」があるから。
11月末が決算期だと、そこで利益などが確定し、運用担当者らの給与や期末ボーナスも左右されるということになる。
同時に、賃金の払い出し現金も多く必要になるから、それまでにポジション解消が増加し、期越えの玉は減る傾向が高いでしょう。
つまり、
クリスマス前の11月末には粗方ポジション整理は済んでおり
→年間の頑張り度の評価が出て
→多額ボーナスなどを受け取り
→楽しいクリスマス休暇に向かって爆買いなど楽しむ
→クリスマス休暇明けには、期首に戻り
→さあ、戦闘開始だぞ!!(今ココ)
なのでは?
つまり、年の瀬と日本人が思っているだけで、米国の多数の金融機関やファンド勢にとっては「新たなスタートライン」に立ったばかり、なのでは。
ここで勝負に来てる(建玉が増える、ポジション残高が増加する)のは「負け組確定」などと甘く見てるのは、誤解なのでは?
あと、ヘッジファンドなどでは解約などの出金ルールとして、45日前までに解約請求という45日ルールがあるそうで、11月期末の場合だと10月中旬がその時期に該当するので、解約請求の殺到するファンド勢は払戻し現金増加の為にポジション解消を迫られるということになるのでは?
恐らく元ツイートの『10月以降のHF』と言及しているのは、そういう意味合いで語られたものなのでは?
最後の大勝負に出てくるなら、恐らくクリスマス前くらいまでが大多数で、休暇明けの今だと市場退出組の多くは残っておらず、期首の新規「大量資金保有の運用勢」が主戦力なのではないですかねえ?
いや、当方は金融機関やヘッジファンドとは一切何らの関わりもないわけで、長年の市場の風聞などを耳にしてきた程度の情報しか持ってないので、大したことは分かりませんが。
恐らく、たっぷりクリスマスを楽しみ、休暇を満喫してやる気満々の、マジに百戦錬磨の運用担当勢が市場に戻ってきてると思う。
怖いww
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