「インド洋沖オランダ船への無人機攻撃はイランの仕業」と断定する国防総省のプロパガンダ(追記あり)

リベリア船籍の日本企業の所有船がインド洋上(インド沿岸から370キロ沖合)攻撃を受けたとの事。オランダの海運会社による船だそうです。



発表が海運会社や日本企業ではなく、国防総省DoDだったというのが、どうも臭いますねw

早速、いくつか疑問点がw


1)イランの無人機攻撃と断定しているが、どうして判明したのか?

消火作業時に残留物を見て、船員がイラン製の攻撃兵器であると認識したのか?船は沖合にあり、軍事専門家の誰も船上の残留物を確認(目視)してないのに?


2)オランダ海運会社の船は紅海を通過して来ないのでは?

イスラエル関連の船がフーシ派に攻撃されて以降、欧米の海運会社は喜望峰回りの航路を選択すると言ってきたが、攻撃を受けた船「MVケム・プルート(MV Chem Pluto)」は紅海を通過してイエメン。オマーン沖を通過してインドに向かう途中で、イランから攻撃を受けたのか?

紅海を回避すると言ってたのに、オランダ船だけは紅海を通航してきたの?
そうではなく、もし喜望峰回りの航路なら、イランからは距離的に相当遠く、北上してきてインドに接近するのを待って攻撃したのか?

米軍のような監視衛星・グローバルホーク・長距離哨戒可能なAWACSの統合運用ができているとは思えないイランが、ちっぽけな無人機で約千キロも離れた洋上で針のように小さいケミカルタンカーを発見して攻撃するというのは、技術的に相当困難だろう。


3)もっともあり得るシナリオとは

普通に考えて第一発見者的立場のDoDの自作自演攻撃なのでは?w

米軍ならば、米海軍がイエメン~ホルムズ海峡付近に展開しており、各艦艇のレーダーやAWACSや哨戒機から当該船の位置情報が正確に探知できるから。

イランからの無人機では航続距離的にかなり厳しい。
しかし、米軍ならばディエゴガルシア島からグローバルホークを飛ばせばほんの「ひとっ飛び」でインド洋沿岸に到達でき、演習用の訓練弾でもぶち込めば大規模被害にもならない程度の、「打ち上げ花火」的に炎上も可能なのでは?

19年のイランによる攻撃と喧伝してた、ノルウェー船アルタイルへの砲撃(都合が悪くなり事後的に機雷の爆発、に変更)と言ってた事件と似てるでしょう?w

当時も日本企業の所有船が攻撃されたが、国防総省がイランの攻撃と喧伝するのみで、信憑性が乏しかった。





2019年の事件を焼き直しで使い回したのがDoDと米軍ですねw
今回もイランを悪者に仕立てて、イエメン殴り込みの有志連合軍を正当化しようと必死のようです。


2019年の「イランによる攻撃」というDoDのプロパガンダを振り返ってみましょうw




被害を受けた船の映像が公開されていました。

攻撃を受けたのは船尾側の、丁度甲板の縁の辺りだったようです。



当初鎮火後にインドの港湾に入港する以前の時点でイランから攻撃を受けた、と国防総省が発表という報道でしたね?

前記の記事中でも(以下引用)

” The US Defence headquarters Pentagon stated that the ship was hit by "a one-way attack drone fired from Iran". ”

ということで、軍事専門家でも何でもない当該船の船員たちが、自らの判断として「イランのドローン」攻撃を申告してきたわけですね?
数日前に述べたように、普通の人にはそんなことが分かるわけがないでしょ?

実際、残された残骸・破片などから見ても、一般の素人が「イランのドローン」だと見分けられるとは到底思わないわけです。



それに、攻撃側が船を攻撃しようとする場合、沈没を狙うなら「広くて狙いやすい」船腹に攻撃するとか、船尾の動力源を狙うにしても、もっと低い部分を攻撃するとか、操船不能にさせるなら艦橋に激突させるとか、狙い場所が別にあっても良さそうでしょ?

が、今回の攻撃はまるで「沈没や内容物が流出せぬよう、自力航行できるよう、人的被害を出さぬよう」敢えて狙い場所が難しい、「幅の狭い船尾、且つ甲板くらいの高さ」にピンポイントで攻撃した、という謎攻撃だったわけですね。


まあ、当方の速報段階で書いていた「演習用の訓練弾」は否定されたようですので、お詫び致します。ただ映像公開が、事故報道の当日や翌日ではなく、28日(日本時間)だったというのも謎ではありますね。

航空映像が撮れてるので、破壊された船尾側映像は早くから報道されてても不思議ではないような気がするのですよね。妙に「時間が空く」というのは、情報操作をする人間にとっては工作し易いということがあるので。


それから、破壊された船尾の概ね正中付近(艦名が書かれている)を攻撃してるんですが、破壊された鋼鈑が内側から外側に向かって花びらが開いてる如くに開放痕なんですよね。

これって、まるで内側に爆発物があって、それが爆発して穴が空いたかのよに見えてるんですが、ミサイル弾頭か自爆ドローンが船体に激突して爆発すると、鋼鈑が外側に向かって開くものなんでしょうか?


例えば、昔の有名なテロ攻撃の場合だと、内側にめり込む形で鋼鈑は内部に向かって穴が形成されますね。


普通の物理的な現象としては、米海軍コールの爆破事件のように見える、ということですね。しかし、今回のインド沖の船の爆破痕だと違って見えるわけです。おかしいですねえww


昔のイエメン人のテロ攻撃でさえ、どてっぱらに目がけて攻撃するというのが普通の感覚なのだということです。なのに、今回は敢えて狙うのが極端に難しい場所を攻撃したんですよw
何故かな?


因みに、2010年の『Gulf of Aden Crisis』にも、USSコールが爆破テロを受けた事件について記述しておいたのですが、昨今の若手「情報操作担当者」はおっさんの古い知識を馬鹿にしてチェック漏れですかね?



『2000年の米軍艦「コール」爆破事件』と出てくるでしょう?
こういう一見無関係で無駄に見える情報であっても、船の爆破痕の「不自然さ」についての疑念をもたらすんですよね。






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