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ペルソナとターゲティング

商品を売る立場にあるとして、誰にでも買ってもらえるような全方位へのマーケティングは無理です。ある程度、対象年齢を絞る、使ってもらえそうな金額を想定する、喜んで買ってもらえるのか、押し込んで買ってもらえるのか、一回きりの商売なのか、継続的に付き合って儲けさせてもらうのか、などの仮設を立てることが必要になります。

実は、仕事には必ず最終顧客がいますが、分業で対応することで効率を追求しているために、上司が顧客のようなものだったり、他部門が顧客だったり、他者が顧客だったりという形もあります。それでも、どうやったら喜んでもらえるのか、何を要求されているのかを考えることで付加価値を生み出すことがあります。

全方位的な対応だと大変なのにシステム作りがいきなり構築目的になって、みんなが使ってもらえるシステムとなる場合があります。本当にみんなが使うような電子マネーのようなものもありますが、実態としては使わない人もいるわけで、その場合は使わない人に対してどう対応するかというイレギュラー対応が必要になります。いわゆる運用でカバーするというやつです。

マニュアルがないと使いこなせないシステムが多いのは、ペルソナ(利用者の想定)とターゲティング(システムで何をやってもらいたいか)が定まっていないためです。そのため、適当なマニュアルを作ってリリースされてから、要望に応じて継ぎ接ぎで複雑なシステムができあがっていくという状況に陥りやすくなります。

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