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国公立大学と私立大学の授業料に差がなくなるとどうなるか

国公立大学の授業料が上がり、私立大学との差がなくなると、安いからと国公立に行く理由がなくなります。

多くの高校生にとって、どこの大学に行っても同じだけど授業料は安い方が良いという理由で、国公立大学はダメ元でも受験します。
それが結果的に、倍率を維持しており、私立よりも国公立の方が定員割れも少なく、生徒が優秀であるというイメージを作っています。

しかし、私立大学でも授業料が同じなら、わざわざ5科目を勉強して国公立大学を目指す必要はなくなります。就職でも地方国公立の方が私立よりも就職が優位なのは、国公立の方が優秀であるというイメージがこれまで多少あったためです。

こここら国公立大学の授業料が上がり続けると、大学に行けなくなる生徒が出てきます。1年目から教育ローンを組んだり、奨学金を借りるのは、それまでの蓄えがないためで、さらに授業料が高くなりインフレが進むと進学を諦めなければならなくなります。

逆に、私立大学の授業料が下がって、国公立大学と差がなくなる方向もあります。補助金や定員割れのために、授業料を下がることができる大学は通信制くらいです。校舎や設備、教職員を維持するためには授業料を減らすことは困難です。

しかし、本当に授業料が下がることで、国公立と私立の差がなくなれば、受験生は自分がやりたいことで選ぶ学校の選択肢が増えます。


一律の補助金で大学を無償化することは、それほど無理な税金の使い方ではありません。しかし、誰でも大学に行けて無償となると、本当に何も学ばないままで大学を卒業する層を生み出すことも否定できません。
今は中退している人も、いくらでも留年することができます。これは、高校の時点で授業についていけないのに無償化しているのと同じ問題を抱えています。

個人的には、大学に入ったときに学ぶ意欲が急激に上がる人もいるので大学の無償化には賛成です。遊んで時間を無駄にするという経験も将来に生きる事があります。
自分はお金もなく、時間を無駄にていた大学時代には戻りたくないなと思います。

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