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不完全な供述を見極めるクリティカルシンキング

普段何気なく使っている単語でも、数値化できずに曖昧なものがあります。例えば、太っていると言われたとします。体重が何キロ以上は太っていると定義するのは難しいです。日本人の男性平均身長が171cmだとして、体重が150kgなら太っていると判断しても良いかもしれません。しかし、身長171cmに対する標準体重は64kgほどです。かなりの痩せ型になります。毎日飲み歩いて、運動していないような生活だと、この体重を維持するのは難しいです。

数値化しようとして、できないものは曖昧な点が多いです。逆に数値化すると明確になるので、仕事だと予算やスケジュールのような誰でもわかる簡単なもので管理しようとして現場が数字に振り回されて不正が起こることもあります。自動車会社の検査データ改ざんなどがその例です。

かっこいいや美人なども数値化できないからこそ、それを競うコンテストが行われます。しかし、最後は採点基準の沿った数値化により順位が決まります。

悩みを複数抱えている人は、優先順位をつけられない、すぐにやるべき行動に迷いが生じているために簡単なことも実行に移せないという特徴があります。少し冷静に第三者の目で見ると、なんでこんな簡単なことができないのか、となってしまいます。

なぜそうなったのか?何から手をつけるのがよいのか?まず行動に移すべきことは何なのか?これらを整理してくれる人が近くにいて手伝えば、意外と簡単に解決しますが、人間関係の対立によって手伝ってもらえない状況もあり得ます。
普段から曖昧な言葉を使わずに、境界線、要求、地に足のついた言葉を使うことが信頼関係を保つ基本となります。

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