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学生のアルバイト労働力

大学生はある程度勉強をして、人の言葉を理解して自分で考えるという経験をしてきているので、能力のある安い労働力としてアルバイトで雇われています。大学の近くにある街だと、大学生の労働力をあてにして飲食店が経営されています。

自分が20年以上前にアルバイトしていた居酒屋では、真面目に1年くらい働いても時給は上がりませんでした。販売している商品の価格を上げるわけではないので自分の時給が上がるはずもなかったなと思います。特に疑問を持ちませんでしたが、今考えると、真面目に働いていたのに時給が上がらなかったのがおかしかったなと思います。

工場でのアルバイトは最初から時給が高く設定されていました。誰とも話さず、数分の説明を受けただけでできる繰り返しの単純作業を毎回3時間くらいやっていました。楽しくなかったですが、お金になるからいいかなと思っていました。今思えば時間の安売りだったと思います。

少子化で大学生の労働力が減っています。一方で、学費の高騰と親の収入減少で一人当たりの働く時間は増えているだろうなと想像できます。そうなると、のんびりと読書をする時間もなく、学生が買っていた本が今は売れなくなっていることも理解できます。
人が減っていて、時間が取れるはずの大学生が時間もモノを買う余裕がないから、車やパソコンなどのモノが売れなくなる理由もわかります。

今年から労働者全体の賃金が上がり始めるので低賃金に頼っていたお店は潰れることになります。最低賃金がすでに自分時代から比べるとアルバイト代の1.3倍くらいになっています。ファミレスは値上げをしないとやっていけません。個人のお店だと、コスト計算をできない事業者は人件費に圧迫されて廃業に追い込まれることになります。

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