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データを確認して考える大切さ

システム構築をしていると必ずデータが原因でバグが起こります。元のデータが間違っているのか、間の処理が間違っているのか、データは正しいのに画面に表示されている結果がおかしいのか、あらゆる原因が考えられます。ネットワークの進化により、データ連携が当たり前になった現代では、どこでエラーが起こったのかを調査するのも仕事の一つです。履歴と責任分界点を明確にするために、今でもFTPでのファイル連携は現役です。

データ連携の際に、ファイル名、区切り文字、文字数など制約に反する場合にエラーとなります。さらにRDBに取り込まれる際に、データ型の制約があり、数字だけ、文字だけなどの制約で、数字に文字が入り込んだときに、取り込みエラーが発生することになります。そのため、あらかじめ不正な文字が入った時のためにエラーハンドリングを作るというのもシステム設計の一部となります。この考慮が足りないと、本番稼働後にエラーが発生する原因となるので、あらかじめテストを繰り返すという工数の確保が必要になります。

銀行のシステムで障害が多発するのは、データ連携の確認やテストが足りていないというのは当然なのですが、先に大方針と納期が決まっているので後工程の大事な工数が取れないというのが実態ではないでしょうか。

先日、RDBにデータが足りていないことに気づいて、自分で元のファイルを確認したところ、元のファイルでfloat型のところに、文字が混入していてデータ取得に失敗していることに気づきました。これは、データを漫然と見ていても気づきませんし、保守サポートのベンダーに丸投げしたら時間がかかった上にお蔵入りしていたかもしれません。自分でデータを確認する重要性を再認識しました。

様々な資料で使われている数字の裏側にあるデータ、話している人が理解しているのか人に作らせたものなのか、聞く人が聞けばすぐに見抜かれてしまうものです。

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