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B2Bでも求められるブランディング

企業間の取引をB2B(Business to Business)と言います。同じものを作っていると同じ原料を仕入れているように見えますが、原価低減、不具合対応のために原料見直しなどがあるため少しずつ変化しています。

それでも、同じ会社から同じものを買うことと、新規の取引先から買うのは全く違うプロセスになります。工業製品の部品であれば初期不具合を避けるために検査を行うなど信頼を得るまでは取引先のチェックリストをクリアする必要があります。

購入する側からすると、相手企業を他者から識別する何かがあると選ぶ候補として有利になります。素材の会社がテレビでコマーシャルを流すのはこのような理由があるためです。
旭化成、凸版印刷などは、テレビコマーシャルで企業のトップや購買担当者に会社名を届けています。将来的に社会人になる若者もターゲットになりますし、採用時に候補となる可能性も上がります。

また、取引が始まると、不具合に対して保証してもらえることが重要になります。最初は手厚いサポートで信頼を得ることが長期的な取引のために必要になります。
サポートセンターに繋がりやすい会社は継続的に取り引きをしてもらえるものの、一つの不祥事で取引先がなくなるというのが、最近のコンプライアンス重視の企業が多い背景にあります。

想起できることも重要になります。シェアが高ければ自然と聞いた事がある会社になります。財閥系の系列会社というのも誰もが想起できる会社名になります。

韓国のヒュンダイは自動車と重機の両方を生産する会社ですが、自動車をB2Cで売ってブランドを覚えてもらう事で重機も信頼できるブランドというイメージで、どちらかというとB2Bの分野でも売る事ができています。

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