【声のお悩み相談室3】意図したことが伝わりにくい気がします
Q-3
意図したことが伝わりにくいような気がします。声のせいですか?(45歳・女性)
A-3
アゴの位置、ちょっと変えてみませんか?
意図したことが伝わりにくいというのは、思ったことがストレートに伝えられないってことですか?
ロジカルに、話の内容をまとめられない?
誤解を受けやすい?
それとも、相手の反応が思ったように返って来ない?
伝えよう、伝えようとしすぎているということはありませんか?
頭で考えて、焦り過ぎているのかも。
では最初に、頭の位置を意識するということにチャレンジしてみませんか?
頭の中であれこれおしゃべりするのはやめて、静かな状態ですっとアゴを引きます。
頭が前方に突き出て、アゴが上がっていては、次第に混乱してきます。
誤解されやすくなりますし、自分らしくない浮ついた受け答えにもなるんです。
なんのこっちゃと思うでしょ。
でもこれ、とても重要なんです。
さあ、アゴを軽く引いたら、確認してみてください。
あなたの見えている世界に、あなた自身は存在していますか?
あぁ、ますますわからないですよね!
つまりね。
会話をしている時、あなたの見ている世界には、周囲の風景や相手の顔や身体が見えていますよね。
それと同時に、あなたの身体の胸のあたりが意識できるかどうかが大事。
そう。
自分の見えている世界の中に、自分の身体も感じられていることが望ましいんです。
アゴが上がった状態だと、自分の視界には相手の姿しか見えません。
アゴを軽く引くと、あなたの見ている世界の中に、あなたの身体が感じられ、自分自身の身体が、この世界にちゃんと存在しているということが実感できます。
すると不思議なことに、気持ちが落ち着いて来るんですよね。
アゴを上げると、自分の視界から自分が消えてなくなります。
これ、まさに、自分自身を見失っている状態。
緊張しすぎてアタフタしたり、舞い上がったり、自分らしくない会話をしてしまう時は、アゴが上がっている時だと憶えておいてくださいね。
さぁ、練習してみましょう。
アゴを軽く引いて、自分の身体を感じながら話してみてください。
アゴが下がると、呼吸の通りも良くなりますよね。
舌の根っ子も解放されて、滑舌も改善されますしね。
そして、吐く息に乗せて、ゆっくりとご自分の話したいことを相手に向かって届けます。
まずは、そこから始めてみましょう。
さて…
意図したことが伝わりにくいということは、姿勢だけでなく、実はもっとさまざまな理由も考えられます。
心理的な要素や身体的な要素。
そして、聴力や視力が原因になっていることもあるんですよ。
直接、お話している時の様子を拝見してみなければ確かなことは分かりませんが、まず、自分自身を感じながら話すというところから初めてみてください。
私の世界には、私がちゃんと存在していて、この私が話している。
これを意識することって、コミュニケーションでは、とても重要なポイントです。
あきらめずに、チャレンジしてみてね!
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