【英検一級】英検一級受験記(その⑤)

「自動車技術の進歩は、人類にとって有益だと思います。」
ここぞとばかりに、僕はラッシュを打ちまくった!
「理由は二つあります。」
「まず、最近の自動車業界では、各社、自動運転技術に力を入れています。この技術が完成すれば、事故が激減します。また、障害のある方や車に乗るのが難しいお年寄りも、外出することが容易になります。」
「また、近年の技術だと軽量化があげられると思います。車両の軽量化技術は環境に大きく貢献します。多くの車は鋼板で作られていますが、これをアルミやカーボンで作ることにより車重を軽くすることができます。そうすると二酸化炭素の排出量を低減することができ、温暖化も食い止めることができると思います。」
「以上が、自動車技術の進歩が人類にとって有益になる理由です。」
ゆっくりしゃべって最後の文になったぐらいで、二分の合図がなった。文法に間違えがあったとしても、ここまでは合格点だろう。ちょっと余裕が出てきた。

次は質疑だ。
女性の試験官:
「環境について触れていましたが、インドや中国では排気ガスの問題が大きいと聞きます。これについてどう思いますか?」
僕の回答:
「先ほど述べた軽量化も環境問題を解決する一つの技術ですし、最近は電気自動車の進歩も目覚ましいものがあります。特に中国は電気自動車の設計・製造技術が進んできていると聞きます。日本では、このような技術は、今は一部の高級車しか採用されていませんが、量が増えることで価格が低下していき、多くの車に搭載されるでしょう。」
女性の試験官:
「空飛ぶ車が出てくるSF映画がありますが、このような技術は実現可能だと思いますか?」
僕の回答:
「バックトゥザフューチャーですか?僕もあの映画が好きでよく見ます。デロリアンの様な空飛ぶ車は、まだ無理だと思いますが、最近ではドローンを大型化して人が乗れるサイズにしたものがあります。空と陸、両方の交通手段にするという構想です。2020年の東京オリンピックでは、空飛ぶ車で聖火を点灯させるというアイデアもあります。」
他にも何個か質問があったが、仕事でやっていた知識を使えば、答えに困るような事はなかった。
無難に回答を終え、「これで試験終了です。」となった。

こうして英検一級の二次試験は幕を閉じた。一次試験とは違い、合格の手ごたえはある。
棚ぼたを感謝しつつ、自分へのご褒美として、近くのコンビニでジャイアントコーンを買った。
蝉しぐれが心地よかった。(続く)

観光地の下見などは、自費で行くことが多いです。まぁ、趣味も兼ねているのですが(笑)。サポート頂ければ、これほどありがたいことはありません!