デジタル時代の新たな万有引力とは

『ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』アレックス・ペントランド著

へー、、

・研究の結果、ケリーはスター(優れた研究者)たちが「準備的探究」と呼ばれる活動を行なっていることを発見した。どういうことかと言うと、彼らは事前に専門家たちと双方向的の関係を築いており、自身の研究において重要なタスクを実行する際に、その関係に頼っていたのである。
・他人との深い関わりを精力的にこなす人々は、より双方向型の会話をする傾向にあり、結果としてソーシャルネットワーク上でのアイデアの流れに重要な役割を果たしているという点だ。これは私が世界で最も生産性の高い人々を観察してきた結果とも一致している。彼らは常に他人と関わり、新しいアイデアを集めており、こうした探究行為が良いアイデアの流れを生み出すのである。

・集団の知性を予測するのに最も役立つ要素は、会話の参加者が平等に発言しているかどうかっだのである。
・その次に重要な要素は、グループの構成員の社会的知性(相手の社会的シグナルをどの程度読み取れるかで測定される)だった。社会的シグナルについては、女性の方が高い読み取り能力を持つため、女性がより多く含まれているグループの方が良い結果を残した。

・最大のパフォーマンスを発揮するグループには、一般的に次のような特徴が見られる。(1)アイデアの数の多さ。数個の大きなアイデアがあると言うのではなく、無数の簡単なアイデアが、多くの人々から寄せられるという傾向が見られた。(2)交流の密度の濃さ。発言と、それに対する非常に短い相づち(「いいね」「その通り」「何?」のような、1秒以下のコメント)のしくるが継続的に行われ、アイデアの肯定や否定、コンセンサスの形成が行われている(3)アイデアの多様性。グループ内の全員が、数々のアイデアに寄与し、それらに対する反野を表明しており、それぞれの頻度が同じ程度になっている。
→相づち大事、、

・最も成功した人々が見せていた振る舞いは、私が「カリスマ的仲介者」と呼ぶものだ。彼らは人々の間を熱心に歩き回り、短時間だが熱意に満ち溢れた会話を通じてエンゲージメントを行い、花粉を集めるミツバチのように行動する。このカリスマ的仲介者が多く含まれるチームほど、コースの終わりのビジネスプランコンテストで高い評価を受けていた。

・多くの都市における区画割の失敗とは、都市を機能で分けてしまうことで、それにより社会的絆の構造に間違った変化を与えてしまう。・・・・都市開発の論者として有名なジェイン・ジェイコブズも、健全な都市には完全な機能を備えた、近隣住民が繋がりあった地域が見られると指摘している。・・・・住民の間のエンゲージメントが最大になる住民数の上限は約10万人となる。これが示唆しているのは、住民の誰もが町の中心区域や店舗、学校、病院に歩いて行けるような、小規模から中規模のまちが最も望ましいということだ。
→激しく同意。ただし、デジタル化が進み、ホームがネット上という感覚が進む中で、同様なことが言い続けることができるのか、、

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