10日間で採用される学振申請書を書く方法【DC2 申請書】
こんにちは。
はま@hama_umeです。
はじめに
10日で学振DCを書くことは絶対にお勧めしません。正直、時間をかけて推敲した方が、より適切な申請書が書けると思います。
でも私のように、ふと申請しようかなと思い立った人のために、何をした方がいいか、私は何をしたかを詳しくまとめたいと思います!
採用された申請書も公開します。(ついでに、修正前も公開します。)
ちなみに、出そうと決めた時のツイートがこれ。
午前1時、完全に夜中のテンションで決めました。
■基本情報
私の応募時(2020年5月時点)の基本情報はこちらです。
・博士後期課程2年(国立大not旧帝大)
・学振DC2に応募(過去に学振DC1, 2への応募なし)
・書面合議・面接審査区分 :情報学
・書面審査区分:人間情報学およびその関連分野
・小区分名:知能情報学関連
・専門分野:自然言語処理
→ 結果:補欠繰り上がり内定(2021年度採用では2次面接なし)
■タイムライン
2020年
4月初旬 指導教官から学振についてのお知らせメールの転送
(その際、対象であるかをとりあえず尋ねる)
5月8日 やっぱり申請しようと思い立つ
5月18日 校内締め切り
9月25日 選考結果:二次採用内定候補者
12月25日 二次選考結果:補欠
2021年
2月24日 最終選考結果:内定
■〜学内締め切り まで
1. 指導教官と連絡を取る
何より大事です。
あまりにギリギリで怒られるかもしれませんが、まずは出したいと言う熱意を伝えましょう。
また、4. 指導教官と今後の研究方針について詳しく話をするにむけて、ミーティングの設定もこのタイミングでしたほうが良いです。
2. 学振の電子申請システムの登録をする
次に大事です。
指導教官は推薦状を書いて、所定の申請システムを使ってファイルをアップロードする必要があります。
電子申請システムの利用には、申請する学生(つまり貴方)が大学の学振担当の部署を通して申請する必要があります。学内の然るべき部署にコンタクトを取って申請し、登録しましょう。
3. 情報を集める
サイトへの登録が完了するまでの間に、出来るだけ情報を集めましょう。
- 過去の申請書
・知り合い(先輩など)に声をかけて申請書を貰う
・ネットから探す
などで、いくつか集めてとりあえず見てみましょう。
私は、採択された申請書だけでなく、採択されなかった申請書も合わせて見ることで、採択申請書の傾向を掴めたと思います。
- まとめサイトや図書を読む
色々なテクニックが書かれたまとめサイトや図書があります。
特に人気なのは、この辺りではないでしょうか。
・学振特別研究員になるために~2022年度申請版
https://www.slideshare.net/tonets/gakushin2022
・ 学振申請書の書き方とコツ DC/PD獲得を目指す若者へ (KS科学一般書)
※ 2021年、新しいバージョンが出ています。
・ 【2020.1.24更新】学振の申請書を書くときに絶対参考になるwebページ【完全版!!!】
・ 学振の申請書作成に必読なサイトまとめ【DC申請書】
とは言え、真面目に申請書を書こうと思っている人は、大抵このサイトや図書には目を通していて、似たような申請書になってしまうようです(by 指導教官)。
まるっと真似するのが手っ取り早いですが、何故その書き方をするのかに気付いて適応できると、頭ひとつ抜け出た申請書になると思います。
4. 指導教官と今後の研究方針について詳しく話をする
申請書の方針決めのために行います。
これをする事で、この後の6. 指導教官にとりあえず送る 後のフィードバックの時にも、適切なコメントがもらいやすくなります。
また、指導教官が推薦書を書くためにも必要なことなので、早めに開催しましょう。
5. 申請書を埋める
とにかく埋めます。がんばる。
何を問われているかを適切にキャッチし、丁寧に答えることが必要です。
問われている内容を箇条書きにして埋めていく事から始めると良いでしょう。不足なく書けるはずです。
その上で前後の記述との齟齬はないか、話題の飛びはないかを確認して修正します。
細かいことは、3. 情報を集める で集めた記事がとても役に立ちます。かなりまとめて書いてあるので、こちらでは詳しく書きません。
集めたものを大いに活用しましょう。
その頃のツイートはこんな感じでした。
6. 指導教官にとりあえず送る
ある程度埋まったら、指導教官に送ります。
指導教官が科研費申請や論文をよく通してるなら、積極的に指導教官にフィードバックをもらうと良いと思います。やはり、餅は餅屋です。
戻ってくる間に、もう一度読み直して修正しておくといいでしょう。
7. 修正する
指導教官からもらったフィードバックを参考に修正しましょう。
可能であれば半日〜1日寝かせて、読み直してから、さらに修正すると頭が整理されてとてもいいと思います。ここでも内容に不足がないか、齟齬がないかを確かめるといいでしょう。
さらに、いろんな人に読んでもらってコメントをもらい、それを反映するとより良いです。よく聞くのは、「分野を知らない親でもわかる様に」ですが、それはなかなか厳しので、後輩や同級生でも良いと思います。
ちなみに私は時間がなかった*ので、指導教官とメールのやり取り&再度ミーティングした後、同じ研究室の人を半日拘束して、一緒に修正しました。
ありがとう!!!
* 指導教官からの最初のフィードバック〜学内締め切り=約40時間
8. 投稿する
最終版を指導教官に送り、問題なければとりあえず投稿しましょう。
ここで時間を過ぎてしまうと、もったいないです。
まずは一旦、出してしまいましょう。
ギリギリはダメ、絶対。
ここまでで、10日間です。
■学内提出したあと
なお裏ワザですが、学内の締切と実際の締め切りは違うため、一旦出してしまえばアディショナルタイムがある場合が多いです。
既に心身ともに疲れ果ててしまっているに違いないので、あまり作業はしたくないかもしれませんが、せめてタイポや見た目の修正などはこの間にしておきましょう。
余裕があれば、修正を何度か行ってもいいかもしれません。
私の場合、前年までのフォーマットと変わっていた部分を気づかず作成しており、学内担当者から指摘していただきました。
■ぼくのつくったさいこうのしんせいしょ
採用された申請書を公開します。
また、改めて読んで感じたことも書いておきます。
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