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YouTube広告実施した際の分析方法を学びました。

獲得目的ではなく、認知目的としてYouTube広告を実施した場合は分析業務が必須。今回はその際の分析方法についてまとめてみた。

1.Google広告での分析
2.Googleアナリティクスでサイト内の行動分析
(3.サーチリフト、ブランドリフト調査)

基本的な数値であれば、Google広告の管理画面から抽出できるデータのみで問題ないが、より深堀をした調査を行う場合にはアナリティクスでの分析を推奨。両者を分析することで、動画がユーザーに具体的にどのような行動を起こさせているのかの評価がより正確にできるようになる。
(※ただYouTube広告はクリック数がバナー広告より少ない傾向にあるので、アナリティクスのサイト内行動分析は母数を確保しきれない可能性がある点を留意する。)
そして最後に可能であれば、サーチリフト調査を行い実際に自社の商品やブランドの検索ボリュームが増えているのか、実成果を可視化させる。

■Google広告での分析項目
主に以下の3点を軸に分析を行う。
・動画がどれだけ視聴されているか?(視聴回数)
・動画がユーザーの行動喚起に寄与しているか?(クリック、CV)
・動画がブランドの認知度を上げることができているか?
※行動喚起に関して、サイト内の各ボタンなどにマイクロCVを設定することを推奨

また、上記に以下のターゲティング軸の内容を掛け合わせて分析することで、実際のマーケティング活動で活用できる詳細なデータを抽出することが可能となる。
・年齢、性別軸
・興味関心軸
・プレースメント軸(チャンネル軸)

※忘れてはいけないリーチ指標
見過ごしがちだがフリークエンシーやリーチ数を確認することも必要。フリークエンシーは具体的に推奨されている明確な指標はないが、施策自体の目的に沿った数値をコントロールする必要がある。
(現在、模索中)

■Googleアナリティクスでのサイト内行動分析
サイト来訪後、想定通りの行動を起こさせているか?を主に分析。
以下の指標を確認しながら評価する。
・直帰率
・平均セッション時間
・ページ/セッション
・トランザクション

■サーチリフト、ブランドリフト
・サーチリフトは自社サービスや商品の検索ボリュームが上昇
・ブランドリフトはブランドを認知しているユーザーが増える(アンケートなどを実施して)
正式に行うためには事前に媒体社への依頼が必要で、最低出向金額なども複雑なので要注意。

検索ボリュームの推移はGoogleトレンドなどで確認もできるが、そもそもの検索ボリューム自体が少なく表示できないことがほとんど。検索ボリュームがある大手でもGoogleトレンドではほぼ差が出ることが無いのが現状。

最も簡易的なのは、リスティング広告で自社ブランド名などの配信を行い、動画広告の配信前と後でどのように変動しているのかをチェックする方法。

■まとめ
認知系施策は深堀をすれば、思ったよりも大変。
広告部分のみでなく施策の全体を把握する必要があり、それぞれクライアントに合わせた分析が必須。データを出すだけなら誰にでもできるが、そのデータをどのように分析して評価するかがカギとなる。

分厚い配信レポートを提出して、テキトーな考察を記載しているだけのような代理店にはなりんたくないものだ。

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