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プロセスワーク勉強会でロールを学ぶ

今日はプロセスワークオンライン勉強会の日でした。本日のテーマはロール。今日個人的に「おっ」と思ったポイントは、ロールには役割だけでなく、意見や声も含まれるということ。

ロールは他人が存在してはじめて発生する概念で、その場や相手との関係性によって変化する。役割としてのロールはわかりやすい。例えば私は世間に対しては会社員、カウンセラーというロールがあるし、家庭の中では父親、息子などのロールにもなる。仮面(ペルソナ)と言い換えてもいいだろう。

意見や声もロールになり得るというのは、良い例えが思い浮かばないのだけど、おそらくこういうことだと思う。ある考えや世論に対し、「賛成」であれば、その人は「賛成」であるという立場にもとづいて振る舞うだろうし、「反対」であれば「反対」という意見にもとづいて振る舞うだろう。

このようにある特定の考えや意見に同調することで、あたかも何らかの役割を果たすかのように振る舞うことに対し、意見や声もロールに含まれると言っているのだと思う。

あと、プロセスワークの名言?として「個人は役割(ロール)よりも大きく、役割(ロール)は個人より大きい」というのを習った。多分こういうことだと理解した。

一人の人間は複数のロールを内包しているから、特定の一つのロールよりも大きい存在である。一方で、あるロールを語るとき、そのロールは複数の人間の集合知として語られるから個人より大きい。けんすけさん、これで合ってますかね?

さて、ロールを学ぶと何が良いのだろうか。大きく2つあると思っていて、1つ目はクライアントの混乱の整理に役立つということだ。

クライアントから矛盾した考えが語られる場合、それはロールがその人に言わせているのだと考えれば説明できるケースが多い。

「あなたの本心は○○を望んでいるようだけど、会社員(ロール)としてのあなたは○○をしてはいけないと考えているのですね」

クライアントは自分のすべてのロールを自分と同一視してしまっていることで、自分の中に矛盾した考えがあることに混乱するのだ。

もう1つ良い点は、自分自身が生活していく中で、何かしら混乱が生じたときや、不都合な出来事に対して自動反応が起きてしまったとき、一体私の中のどのロールが反応しているのだろうか?と冷静に、客観的に状況を見つめられるようになる点だ。

自動反応と心の距離をとる考えとしては、インナーチャイルドやビリーフの考え方も良いが、ロールはよりシンプルで理解しやすい。

三びきのやぎのがらがらどん



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