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「いやどす」の試遊委託から学んだこと①

こんにちは、七盤のハムさんです。

この記事では、ましかまるさんの「いやどす」の試遊委託を受けて参加した試遊会におけるインストについて、論じていきたいと思います。

試遊委託という新しい取り組みの形については、ぜひこちらの記事をご一読ください。

この記事では、ゲームデザインや説明書上の工夫は考慮に入れず、試遊会やゲムマ当日の試遊卓でインストするスタッフとして実行できることを考えていきたいと思います。

初級編

私は制作者ではないと伝えよう

まず、これが一番大事であると思います。

制作者さんに会いに試遊会に来る方がいらっしゃるのと、後述するルール上の不分明な点が出てきたとき、「制作者じゃないので正確にはわかりませんがこうしましょう」と処理しなければならないという二点から、制作者本人じゃないことを事前に伝えるのはとても大事だと思います。

ルールをしっかり理解しよう

説明書を読み込んで、ルールをしっかり理解しておくことも当然のことですが大事なことです。

できる限り、説明書の記述漏れなどについては試遊会などで質問される前に発見して制作者にコンタクトをとっておくことが望ましいでしょう。

中級編

適正人数にわがままになろう

箱表記の人数は「プレイ可能人数」であり、その人数すべてにおいて最高に面白いように制作されている!ということはなかなかありません。
特に「いやどす」の場合は、ゲームの性質上「4人が最適、5人もOK、3人はちょっと…」というのが明確にわかってきました。
そこで、その後の試遊会においては、「このゲームは4-5人が最適です」と言ってルールを説明するだけの場合を除いて、3人では卓を立てないようにしました。

上級編

説明は適宜、省略しよう

トリックテイキングの説明を知っている人には、インストにおいてその部分を省くことができます。ただ、口頭で「わかりますか?」と聞いても自信のなさそうな顔をされる方が多かったので、以下のような工夫をしました。

切り札なしの場合
最初に、四枚のカード(赤4,赤8,赤9,青12など)を出して「赤8がリードだとしたら、このトリックの勝者は誰ですか?」と質問します。
こうすると、元気よく「赤9」との返事が返ってきます。
切り札ありの場合
先ほど出した四枚のうち赤4を黒2に入れ替えて、「ところで、黒が切り札なんですけど、赤8がリードだとしたら誰が勝ちですか?」と質問します。
こうすると、皆さん「黒2」カードを指さしてもらえます。

これに多少の説明を加えれば、理解度チェックをしながら、トリックの勝者判定と、カード構成の説明を終えることができます。

短時間で魅力を伝えよう

私自身が試遊会大好きなのですが、試遊会参加者のニーズとして「たくさんの種類の作品を遊びたい」という要望は大きいです。
そうなると「人数分ラウンドのトリテ」であっても、試遊会で本当に人数分ラウンド遊んでもらう必要があるのか?は再考する必要がありそうです。
あと「インスト込み30分以内で終わります!」というのは、試遊会において長いと思われるかどうかの一つの分岐点なので、30分以内で遊び終わる上で魅力を伝えるにはどうしたらいいかを試行錯誤しました。

まとめ

ここまで、心構え&ポイント的なトピックスについて解説してきました。
長くなってきたので、「最終的にどんなインストをすることになったか」については、次の記事で書いていきたいと思います。






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