2021年のアトランジャー
こんにちは、「はるばる」です。
前回「1975年のアトランジャー」でご紹介したプラモデル「合体ロボット アトランジャー」。
こちらのリメイクアイテムであるプラモデル「合体 アトランジャー」が2021年5月13日に発売となりました。
はるばるでは企画、デザイン、プロモーションでアオシマさんとご一緒させていただいています。
今回はその「合体 アトランジャー」のお話です。
こちらの合体アトランジャー、ロボットキットの「合体ロボット アトランジャー」と美少女キットの「穂鷹アトリ」のセット商品となっています。
これについてはよく聞かれます、どうして美少女キット?
版権ものロボットからスタートした合体シリーズは、アトランジャーをはじめとしたアオシマオリジナルロボを生み出し、「戦艦大和」「ゼロ戦」といったミリタリーアイテム、最終的にはスーパーカーまで合体のフォーマットに取り込んできました。合体シリーズは時代の人気アイテムをどん欲に取り入れていったシリーズと言えます。
これを現代に置き換えればやはり当世の人気アイテムといえば「美少女プラモ」。ある意味合体シリーズの流れとしての美少女キットとの合体なのです。
アオシマの合体シリーズと言えば当時アオシマでは合体シリーズのオリジナル漫画「アオシマコミックス」を独自に展開していました。70年代にしてすでにメディアミックス展開をしていたんですね。
今回の新・合体シリーズでもアオシマコミックスは健在です。美少女キットである「穂鷹アトリ」は今回の新・合体シリーズの新キャラクターですが、その活躍はこちらの電撃web連載のコミックでぜひご確認ください。
合体シリーズを現代にリメイクするにあたっての一つの要素が前述の「美少女」。
そしてもう一つはシリーズで外すことのできない要素、「合体」です。
現代的なリデザインについては漫画家の貞松龍壱さんに素晴らしいデザインを上げてもらいました。
オリジナルのラインを残しつつ、見事にリファインしています。
(今回の記事のサムネイル画像は貞松さんから送ってもらった荷物の箱に描いてあったものを使用させていただきました。)
問題はオリジナル合体シリーズ独自のこのニュアンス。
「アオシマ 合体ロボット&合体マシンボックスアート展 図録」より
オリジナリティあふれるこの合体センス。ただかっこよくするだけでなくある意味この「ゆるふわな感じ」は残したいと思いました。
なので、独立した関節パーツや現在のカスタム系キットの標準仕様である3㎜径接続といった基本的な組み換え構造は準備しつつ、あえてパーツごとのきれいな組み合わせのデザインは設定しませんでした。
各部のピン、ダボ穴、そしてこの接続パーツ群を利用し、ユーザー側で自由に工夫してもらう仕様としています。
合体の肝となるこちらのAIランナー、アオシマさんにはわがままを言ってキットには3枚入れてもらいました。
このAIランナーパーツにより、オリジナルアトランジャーにもあった4機分離や自由な変形合体も可能です。
(ヘッドの扱いがポイントです)
アオシマさんスタッフもこんな風に製作しています。先日の静岡ホビーショーでの展示です。
手前のSD風アトランジャーはそういう手があったのか!という感じですね。
後ろはコトブキヤさんのMSGと組み合わせていますが各社共通の3㎜ピン使用なので、色々なキットと組み合わせることも可能です。
またTwitterではお陰様で発売以来、たくさんの方に合体を楽しんでもらっています。
中でも特にすごい勢いで楽しんで頂いているぺーさん @preprepesanのツイートをご紹介します。
ダイナミックな組替でいきなり人型でないのが凄いです!まさに合体!
これは真似したいバイクモード。ちゃんとアトリが乗っているところが素晴らしいです。アトランジャーヘッドの扱いもまさに合体!!こういった自由な発想で遊んでもらえると本当に嬉しいです。
今回はこんな感じで組み立てた後は色々と遊んでもらいたいキット「合体 アトランジャー」のご紹介でした。
是非ご自宅でカッコいい合体、ゆるふわな合体をお楽しみください。
それで次回もまたよろしくお願いします。
©AOSHIMA ©HAL-VAL