ハルミ

温泉グルメ マラソンランナー 時々ゴルファー

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最近の記事

'14 ハーバード式 着付教室

 知人の着付教室での話である。  国際交流の関係者から、アメリカの大学生の金沢訪問に伴い、一味違った体験を提供したいと相談された。  普通なら和装して貰って写真を撮り「beautiful!」、各地の観光客に人気の着物体験をして終了だろう。  しかし今回はそんなありきたりなものでなく、一歩進んだ心に残る体験をして貰いたい。  そこで、一度きりでなく帰国しても再現可能な内容を目指す事にした。  まず、自前の着物と帯を一組、どんな物でも構わないので持参するよう参加者全員にお願いした

    • ′ 13 大の里 優勝おめでとう

       おばあちゃん子だったので、物心付く前から(多分)相撲を観ていた。しかも大の里関は祖母と同郷、津幡町出身だ。  昨日町を訪問してみたが、役場に号外があった以外は特に盛り上がりは感じられなかった。日曜夜の内に来るべきだったと後悔。  大の里自身は中学生にして新潟に相撲留学、そのまま高校進学した後は東京の大学へ、卒業後は茨城の部屋に入門したのだから津幡町には十年ちょっとしか住んでいない。  それでも被災した故郷の力になりたいと、殊勝な事を言ってくれている。  暮らすのはその都度相

      • ′ 12 マンション即買い

         と言っても当方ではない。知人のNさんに「マンションを買うのでついて来て」と頼まれたから。  彼女は「91 ラッセンが好き」の記事にも登場している。何百万かするであろう(買った時は何分の一か だったそう それでもすごい)ばかでかいラッセンを「終活だから」と大学病院に寄付した。  記事を書いた時は病院の新築で行方不明としたが、その後バイト先に病院の勤務医がお客として来たので恐る恐る聞いてみると、ラッセンはあるとの事。良かった。  さて当日、マンションのショールームに軽自動車で

        • ′ 11 年金おじさん イケおじを目指しつつ サウナでととのう

           相方の髪が伸び、余りにむさ苦しいので髪を切りに行くよう厳命する。白髪染をやめて白黒グラデーションなのは自然な感じでまぁまぁだが、緩めの天然パーマなのが伸びて見苦しい。  行きつけの美容院に行く。指名する美容師(男性)はチェーン店なので近隣を転々としていて、相方はその度にストーカーの如くついて来た。当方がいなければ美容師さんも薄気味悪く感じた事だろう。  コロナ以来ご無沙汰だが、当方も行きつけの美容院がある。そういう美容師を見付けるのは案外難しい。コツは毎回違う店に行くのでは

        '14 ハーバード式 着付教室

          ′ 10 まわるまわるよ地球は まわる

           相方がうろ覚えで歌ってた。勿論正解は「廻る廻るよ時代は廻る」by 中島みゆき  でまかせ乍ら辻褄が合っちゃってるのも微妙に腹立たしい。  子供の頃は辛い事ばかりだったのだが、何らかの解決策を見出して(誤魔化して)行くしかない。  その一つが「表面的には家庭環境のせいだが、どうしてそうなったのか」原因に着目する事だった。  主に二つの原因があると気付いた。  一つは「世間の常識」。  曽祖父と祖父が戦死した為、女性三人が残された。親戚達は「男のいない家なんて」と強引に婿養子

          ′ 10 まわるまわるよ地球は まわる

          '9 金沢マラソンの思い出

           と言っても出場はしていない。  数年前ボランティアをした。  コロナ前だったので特に煩雑な作業もなかったが、マウイマラソンでデビューして以来(初マラソンは是非とも海外が良いと複数の勧めがあり、村上春樹が推しているマウイを選んだ 勧めてくれた方々、ありがとう 素晴らしい思い出)黒部名水マラソン(二度)小布施見にマラソン(二度)青梅マラソン等有名どころを始め近隣の大小の大会を合わせると十数回は大会出場していた為慣れてるつもりだったが、違った。  一言で言えば「こんなにマナーが悪

          '9 金沢マラソンの思い出

          ′8 倶利伽羅不動尊 八重桜祭 (前のり)

           今年は犀川緑地、卯辰山、桜ヶ池等お花見三昧だった。日々の寒暖の組合せが効いて長持ちしたのだ。  それでもおかわり、倶利伽羅不動尊に足をのばしてみた。石川県と富山県の県境に所在し、津幡町(大相撲期待の新人 欧勝海 大の里の出身地 レスリング旧姓川井姉妹も スポーツの盛んな土地柄)から案内板に従って登っていく。山道の両脇には既に八重桜が咲き誇り、目を奪われそうになるが助手席の当方はともかく、ハンドルを握る相方は残念ながら横目で見てやり過ごすしかない。  境内に到着すると、土曜か

          ′8 倶利伽羅不動尊 八重桜祭 (前のり)

          ′7 あの「まれ」の歌をもう一度

           相方が能登地震のボランティアに行きたいというので道路を確認して来た。かなり以前になるが新潟地震のボランティアを経験している。  結論はまだ関係者以外は余程慎重にしなければならないという事だ。  ただ、日々変化して行くだろうし、本日は七尾市内で引き返した。甚大な被害のあった地域に足を踏み入れる段階ではないと判断するに充分な様子が見て取れたからだ。  具体的には、のと里山海道を行くにつれ、次第に公衆トイレ使用不可の表示が増えて行った。  市街地でもスーパー等は一見普通に営業して

          ′7 あの「まれ」の歌をもう一度

          ′6 セフィロトの樹の上からの眺め

          「セフィロトの樹」の本来の意味はキリスト教におけるエデンの園の重要なアイテムである。  ここでは「何となく例えるのに適してる」から拝借しただけなので、敬虔な信徒の方の逆鱗に触れぬ事を願う。  知人に「生まれ変わる直前+誕生の瞬間」をセットで覚えている人がいた。  まず「黄色いバス」次が「白と黒の縦じま」  黄色いバスについては本人がテレビか映画で見て気付いた。「アメリカのスクールバス」である。  察するにスクールバスを待っている時、車が突っ込んで来る等して事故死したと思われる

          ′6 セフィロトの樹の上からの眺め

          ′5 あのCMのようなビル群のすがた

           阿川泰子が出演していたコピー機のCM。  摩天楼が空中楼閣の伝説よろしく崩壊していく。  そのオフィスビル内で使用されるコピー機のCMなのに、文字通り破壊的なインパクトがあった。  当時東京に住んでいたのだが、どうもその映像のように都市が壊滅する幻影が浮かぶ。関東大震災が来るのだろうか。確信はなかったが、もう東京生活に見切りをつけても良いだろうと判断し、帰郷した。  数ヶ月後、阪神大震災が起こった。関東ではなかった。しかし、当方が乗車していた路線、時間帯であの事件が起こされ

          ′5 あのCMのようなビル群のすがた

          ′4 緑と白の フェアリーテイル

           柔道金メダリストの松本薫は「緑色の妖精」を見た事があるそうである。私は信じる。  何故なら「白い妖精」を見た事があるから。  松本薫が見たのは「お茶のペットボトル付近」だからお茶の妖精。(本人談)  白い妖精が出現したのは武蔵ヶ辻「ダイエー」の食品売場である。  何気なくお菓子売場に目をやると「あっ、やべっ」という感じで棚からずり落ちそうに羽根をばたつかせて、必死で元の棚に隠れた。その間、僅か零コンマ何秒かの一瞬の出来事だった。  帰宅して調べると本場ヨーロッパでは「小麦粉

          ′4 緑と白の フェアリーテイル

          ′3 年金おじさん 思いがけない再会する

           さて初体験のクラシックコンサートを堪能してご満悦のおじさん。3月なのに雪に見舞われ、Kさんの歌は吹雪を呼ぶ程の強い力があったのか…と驚きつつタクシーで家路に着く。  繁華街に住んでいるので交差点はひどい混雑、全く進まない。料金が気になってメーターを見ると何ともう倒してあり、それ以上かからないようになっている。  運転手さんと相方(年金おじさん)がずっと話してて地震のチャリティコンサートの帰りである事などから心意気でまけてくれたらしい。良い運転手さんに当たり、感謝。  久し振

          ′3 年金おじさん 思いがけない再会する

          ′2 年金おじさん 初めてのクラシックコンサートへ

           知人が能登地震チャリティコンサートに誘ってくれた。  自宅から2k足らずの駅前なので徒歩で向かうが、相方が普段下駄かクツキング(厨房用)ばかり履いているせいか、靴ずれに。コンビニで絆創膏やハイカットブーツの擦れを防ぐソックスを購入し、「とほほ。タクシー代の方が安上がりだったよ…」という羽目に。  気を取り直して駅前のホールへ向かう。  興味ある向きの為にプログラムをご紹介する。 ①ソプラノ(ピアノ伴奏)  G.ロッシーニ:非難  G.ロッシーニ:アルプスの羊飼いの娘  W

          ′2 年金おじさん 初めてのクラシックコンサートへ

          ′1 必要なものと そうでないもの

           先程ネット記事に「古典は必要ない」という議論があり悲しくなった。確かに年々学習内容が増え負担が増すからには時代にそぐわない勉強は省略すべきだろう。  古典を削って英語に充てる等言語道断、本末転倒、責任者出て来い、である。  英語は兄も当方も日常会話に不自由しない程度に話せる。兄は高校時代サボりがちで留年すれすれだった。でも独立してから請け負った仕事がハワイでの仕事で、日々必要となり晩年には読み書きも不自由なかった。  当方は学生時代余り英語が得意でなかった。しかし、授業中分

          ′1 必要なものと そうでないもの

          100 喧嘩するべき相手は上野千鶴子でない

           人はパンのみにて生くるにあらず    衣食住だけじゃ生きて行けない。  動物としてはそれでOKな筈なのだが、そうじゃないのが人間の厄介な所、同時に人生の味わい所。  子供の頃は逃避したい事ばかりで、主に読書をした。コロナ前迄、週一度は図書館に行き乱読、毎回制限一杯の冊数を借りた。  クイズ番組は大体正解出来る。(てか実生活の何の役にも立たない)  それから音楽。中島みゆきのファンだ。(昨日 誕生日だった そう、あのお方と同じ誕生日である)  ギターと出会い、後にベースでバ

          100 喧嘩するべき相手は上野千鶴子でない

          99 いちばんたいせつなものを貸してあげる

          1984年の初頭に見た夢だ。  何かの記者会見会場で、自分は金屏風から離れた後方の記者席にいる。いるというだけで、記者として取材に来ている訳ではないようだ。  会見が始まった。  主役の名は「植村直己」。  今回の冒険について、あの訥々とした素朴な話し振りで質疑応答に応えている。 「彼はこの冒険で帰って来る事はないだろう。しかしそれを言った所で、彼は決して冒険を止めはしないだろう」そう思っている内に、目が覚めた。  まず、彼の今の状況が気になった。  特に植村直己ファンで

          99 いちばんたいせつなものを貸してあげる