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aqua

坂本龍一さんの訃報を知ってから、あらためてYouTubeで「aqua」を聴きました。
高校生の時に聴いてからずっと大好きな曲。

ご本人が演奏されているものはもちろんですが、プロのピアニストからピアノ発表会で生徒のお母様が演奏されているものまで様々ありました。
切なさを強く感じる演奏や、優しさを感じる演奏、坂本さんへのリスペクト感じる演奏など、当たり前ですが演奏する人によって曲の印象が変わりますね。音楽の素敵なところだと思います。

今までは個人的に自分だけの特別な曲として聴いていた曲が、多くの人にとっても本当に愛された曲なんだと実感しました。


以前、さかなクンと甲本ヒロトさんが水族館で魚を見ながら対談するという動画を見たのですが、その中でイワシをみた甲本さんがこんな事を言っていました。

食べるというのは人間の言い方だけど、彼らはどういうつもりか分からない。僕らは何かを壊して分解してバラバラにしてそれを材料に新しいものを作っているんですよね。だからイワシは皆の材料になるんだよね。今の何かは次の何かのための材料になってるんだね。

僕は食べられてもいいやと思う時がある。
何かの材料になって生きていけばいいと思う。そうやって永遠に生きていけばいいと思う。


ここ数年で、子供の頃から知っている方々の訃報を聞くことが増え、なんとも言えない寂しさを感じます。

甲本さんの思う「食べられる」が物理的になのか比喩的な表現なのか、どちらとも取れる気がするのでわかりませんが、
逝ってしまった方々の残した音楽やエンターテイメントや生き方は、影響を受けた次の世代の新しいものの材料になっていくのだと思います。

そうやって永遠に生きていくんだと思います。




ご冥福をお祈りします。


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