ギルティギアストライヴ上達の過程を「ブロック」を通して言語化してみた

格ゲー経験ほぼゼロからギルティギアストライヴ-ランクタワーの天上階(目前。あと1勝…todo:行ったら消す)まで行き、自分の上達の全体過程を確認できたので言語化してまとめます。
やるべきことを明確にすることで周りの初心者の天上階への登頂を布教する目的もあります。

「操作のまとまりを、たくさん修得して、大きくして、組み合わせる」

格闘ゲームにおいて、絶対的な自分の強さの値が確認できないので何をもって上達と言うかは難しいですが、自分の練習の過程の中で練習後勝率が上がりやすかった行動は大別すると以下です。

  • コマンド表を確認しなくても指の感覚で入力できるまで、コマンドのまとまりを反復練習する

  • 練習したまとまりを少し派生(難しく)させて、成功したときのリターンを大きくする

まとまりの引き出しが増えて行くごとに勝率が上がりランクタワーの上層へ行けるようになったので「無意識で扱えるまとまりをたくさん作る」「作ったまとまりを大きくする」ことは"上達"の少なくとも一要素と言うことができそうです。
ということでこの記事では、扱えるまとまりを増やし大きくする過程を上達の過程として進めます。

この記事では頭を使わず(「次はこう入力して…」と考えず)に行えるまで習熟した操作を「ブロック」と呼び、ある操作を頭を使わずに行えるまで習熟することを「ブロックを作る」とします。「ブロックの大きさ」はその行動でのリターン(格ゲーでは相手へのダメージ)の大きさだと思ってください
※具体的にイメージしやすくするため「ブロック」という言葉を使っていますが、「チャンク」「手札」など、複数動作の塊を脳内でイメージできるなら何でもいいです
※以下、[]で囲ってブロックを記述しますが、それを入力するとコンボになるということだけ分かれば、[]内のコマンドによって何が起きるかは理解できなくて大丈夫です(だいたい梅喧で実際に練習したコマンドです)

Step0 ネット上の情報を理解できるように用語を覚える

ネット上の情報を拾えた方が以降のStepを進めやすいので、
下・右下・右と順に入力する操作は「波動拳コマンド」と呼ばれ、省略表記で「236」と記述される、など格闘ゲーム特有の用語がある程度わかるといいです。わからない用語は後から調べればいいのでなんとなくそういう用語がある、レベルで十分。

Step1 基本操作のブロックを作る

[236K], [RRC], [バースト]

波動拳コマンドなど、自キャラのコマンドを単体で安定して出せるようにします。ジャンプやロマンキャンセルなどのゲームシステムもとりあえず出し方を覚えます。

Step2 基本操作ブロックを組み合わせた小さいコンボブロックを作る

[c.S>2HS>236K]
[(空中の相手に) c.S>2HS>41236HS]

2,3個のStep1ブロックを組み合わせて一つのブロックとして扱えるように練習します。GGSTではガトリングコンボというものがあってc.S>6HSはつながるけど2HS>6HSはつながらないんだへー、ということを知ります。

Step3 コンボブロックを大きくする

[cS>2HS>236K>2S>41236HS~HS]

Step2のコンボにもう少し難しいつなぎ方を組みこみ大きくします。
格ゲー未経験だとこの辺で「2Sから41236HSがつながるわけない」と、上手くつながらない部分が出てきますがつながるので練習します。

この辺までは検索で探せば基本コンボ集としてよく見つかるのでそれを参考にしてください。自力でコンボを見つけるのは現段階では無謀です。
ネットで一番多いのはこのStepの情報です。

Step4 持っているブロックを組み合わせる

[cS>2HS>236K>2S>41236HS~HS]-[RRC]-[(空中の相手に)cS>2HS>41236HS]

Step3までに扱えるようになったブロックを組み合わせて扱えるように練習します。
ここまででトレーニングモードの動かない相手なら、使用キャラの最大打点(ダメージで170~210くらい)を出せるコンボが一つはできるようになっています。
この段階で失敗することがあれば、Step3のブロックが完成していないので戻って単体ブロックで練習します。
Step2からStep4を繰り返して組み合わせのルートを2,3個扱えるようになれば、ランクタワーの8Fまでいけるようになります。

Step5 基本的な防御と頻出攻撃への防御ブロックを作る

お互いに「動かない相手に最大打点を取れる」と、今度はより多く自分の最大打点ブロックを当てたほうが勝ちます。この段階のままだとキャラ相性や動作がたまたまかみ合った場合に勝ち、それ以外は負けるという状態になります。

このあたりで一旦攻撃ブロックを作るのをやめて、キャラ差のない基本的な防御と頻出の攻撃への防御手段を獲得します。

[中段ガード], [下段ガード], [ジャンプによる投げ透かし]
[カイのスタンディッパーへの防御]
[ラムレザルの端攻めへの防御]
[ソルのJHS飛込への防御]

各キャラの必殺技にはザックリ「防御後動いていい技」と「動いちゃダメな技」があるのをこの辺で学びます。よく見る技だけでも動いていいかを確認しておきます。防御ができるようになったらその延長で「動いていい技」に反撃できるように防御ブロックと攻撃ブロックを組み合わせます。

この辺りで、よく見る攻撃へ対処するためにフレーム表を確認する必要が出るなど、相手キャラの性能情報が必要になります。トレモで動かして確認できると効率がいいので、使用キャラ以外のDLCキャラを購入するといいのはこの辺からです。

ここまでできると「動かない相手に最大打点を取れる」相手には五分五分以上を取れるようになります。五分以上取れた人たちは9Fへあがります。

Step6 扱えるブロックを増やし、大きくする

9FではみんなStep5まではできるとします。このままではまた五分なので差をつけたいです。
ここからどのように差をつけるかは個人差キャラ差があると思いますが、個人的には自キャラで汎用的に使える技術を磨くのがいいのではないかと思いました。ということでStep5までのブロックを種類を増やしつつ大きくします。

[(空中の相手に)cS>6HS>41236HS]は、簡単な操作でそれなりのリターンを取れる行動ですが、[(空中の相手に)J66>236K>cS>6HS>41236HS]とするとより大きなリターンが取れます。
あまり意識して使えていなかった[2369S]の低空妖斬扇を実戦で使えれば中段崩しの拓が広がりそうです

というようにキャラの性能を深掘りして扱えるブロックを増やしていきます
必要に応じて随時よく見る攻撃への対処ブロックも増やします。
勝ったり負けたりしつつブロックを増やして大きくしているとそのうち10Fに上がります。

Step7 キャラ対策のブロックを作る

10Fではばらつきはあれど、基本的にほぼ全員が自キャラの攻撃に関するブロックは全て修得しています。「自キャラでの攻撃がうまい」では差が出なくなり、自キャラ単体の深掘りだけでは勝てなくなってきます。
この辺りでキャラごとの動作への細かい対策をブロックにしていきます。

[梅喧の畳返しが甘く入った(2段目しか当たらない)時に反撃(f.S)を入れる]
[イノの限界フォルティッシモの初段蹴りをガード後に最速JHSを入れる]

のような粒度です。ここで修得したブロックの後ろにStep6までのブロックを組み合わせることでリターンを取れる場面を増やします。
修得したブロックはいつの間にか使えなくなってたり、使うブロックが偏ってきたりするので定期的に見直します。使えるブロック種=強さ、なのでメンテナンスして使えるように維持します。

また、通らなかった攻撃のシチュエーションも通る形でブロックにしていきます。
「スタンエッジを見てからジャンプダッシュしてJSしたら6Pで落とされた」場合に、[JSの代わりに空ガード入れる][既に空中にいるときのみ空中ダッシュで近づく]などです

Step7は 「Aを対策する」行動に「Aを対策したBに対策する」行動でかえすのようにイタチごっことなるフシがあり、キャラや細かいシチュエーションごとにいくらでもブロックを作れるので終わりがありません。(ので自キャラ操作の基盤が整ってから手を出す)
というか多分これこそが読みあいと言われる分野で、このあたりでようやくその領域の一端に足を踏み入れます。

Step7までのブロックがお互いに揃っていてさらに読みあいをして上回る、という領域まで行かなくても天上階に入るだけなら(マッチング運などもあるので)できると思います。そして、ここからがようやく真の格ゲーともいえると思います。

初心者こそ天上階を目指そう

GGSTのランクタワーは階層ごとに実力の住みわけができていて、天上階へ入るまでの過程で初心者としての下地を段階的に整えることができる良いバランスになっているという印象です。〇〇までチュートリアル、というのはよく聞く言葉ですが、天上階までの過程は正しく格ゲーのチュートリアルと言えると思います。(逆に初心者を抜けたあたりから最上位までが全て"天上階"なので上級者的には不満のあるシステムかもしれません)

格ゲー初心者にとって「天上階へ昇る」というのはちょうどいい目標となるので、是非天上階への登頂を目指してみてください。(todo: 天上階行く)

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