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なんだそっか (01/15)

・久しぶりの休みを謳歌するような12時起き。最高だ。このまま布団でだらだらしていると貴重な土曜日を何もせずに浪費することになりそうで、慌てて飛び起きた。

・イヤホンを忘れた昨日のリベンジで今日も最寄りのゲーセンにやってきた。目的はもちろん、追加されたばかりの新曲をプレイするためだ。自転車を駅前の駐輪場に置いてきてしまったので歩くはめになったのがちょっと面倒くさいが、運動だと思えばかわいいものだ。

・というわけで譜面の感想をつらつらと書いていこうと思います。今回も面白かったね……!

No Limit RED Force (MAS 12+)

・オンゲキR.E.D.のテーマ曲。譜面製作は小鳥遊さんである。以前はmaimaiの譜面をたくさん書いていたが、このたびchunithmチームに異動になったらしくめっきり見なくなった。こうやってたまに登場してくれるのは嬉しい。

・譜面の感想ですが、うん、普通に楽しいね! 奇をてらった配置とかはなくて、いい意味で素直。

・外周スライドの軌道上にホールドを置く配置、最近よく見るけど(ex:「スローアライズ」)なぜかとっても楽しいんだよな。

・サビ入りの下から上に突き上げるイーチスライド、今までおとなしい配置が続く中でたまっていたフラストレーションが解放される感じがして好き。続くサビのリズム「ターンタラッタ、ターンタラッタ……」はもう王道といっていいほどのTAP+スライドの定番配置。このリズムにはこの配置が一番しっくりくるよね。油断しているとスライド始点がグレるのは勘弁してほしいけれど。

・間奏はギターソロを思いっきり拾ってばしばし叩かせるスタイル。とはいえ難しすぎるわけでもなく12+にちょうどいいレベルの乱打になっていて、気持ちいい。間奏の終わりで4番ボタンに3連タップがやってくるのも好き。

ぱくぱく☆がーる (MAS 13)

・オンゲキのキャラクター珠洲島有栖のソロ曲。ノーツデザイナーはRedarrow、普段はゲキチュウの譜面班に所属しているらしいのでmaimaiではレアキャラ。とっても楽しい譜面だった!!! 小ネタ満載、楽しい動きがたっぷりのごきげん譜面、大好きです。

・「豚キムチ」のところだけ赤いブレイクノーツになっているの、好き〜〜。

・「ハンバーグ」がイーチの短ホールドになっているのも好き。16分のアンサー音がいいアクセント。

・「ぱくぱく ぱっくっぱく!」のところが画面の上側でタップとタッチを交互に押す配置になっているのも楽しい動き。

・「世界の食べ物 ひとりじめ」が歌詞合わせになってる! 67812345の外周EXタップ(世界を一周して)のあと扇スライド(ひとりじめ)、天才? 流しでも取れるけどここはガチ押ししたいところ。

・「大人の味覚も〜」はトリルになっているけれど、4個 − 3個で区切るのかと思いきや3個 − 4個でフレーズを区切っていて初見時はびっくりした。

・「ハンバーガーの魅力には勝てない〜」のリズムが難しすぎる、まあEXノーツがあるから困らないけど。

・「ピリ辛中華」で(辛さを表す)ブレイクノーツ、「甘口カレー」でEX回転なの、本当に好き。特に後者の「流し→流し→一回転」×2 のセットが楽しすぎる。ダイナミックな動きを精度を気にせずのびのびできるの、最高〜〜〜。

・「世界にはいろんな食べ物があるな〜」でイーチ→単タッチが円周上を移動していくの、個人的な難所……。タッチが抜けないかひやひやする。

・サビの動きが本当に楽しい。「タップ+外周の時間差スライド」→「ウミユリ配置」の流れ、無理がない上にとても気持ちがいい。ウミユリ地帯は片方だけ軌道が折れ曲がっているのに注意するくらいかな。

・「(もぐもぐ)」「(ぱくぱく)」の合いの手をスライド2本で表現しているのも好き。静と動の対比が素晴らしい。

・間奏のリズムをタップで表現するパート、シンプルなんだけれどリズムを叩く原始的な楽しさを思い出させてくれる。その後のブレイクとホールドがからむ地帯もあまり見ない配置で好き。

・ラスサビ入り、2回目の「おなかすいた」がダメ押しをするようにCセンサーとタップのイーチになっていてとても良い。

・「焼肉」「コロッケ」「牛丼」「すき焼き」「唐揚げ」「ラーメン」、タッチノーツの配置を変えたり黄色と青の2色を使い分けたりすることで表現しているのが本当にすごい。こういうお絵かきって下手すると動きの楽しさが犠牲になってしまいがちだけれど、ホールドした手を開放して画面をざっと掃くダイナミックな動きにつながっていて、2種類の面白さが共存しているのが素敵だとおもう。

LiftOff (MAS 13+)

・オンゲキのインスト曲。ノーツデザイナーは独特な譜面を作ることで有名なシチミヘルツ。難しいけど、とってもセンスのある唯一無二の譜面だと思う。

・いきなり初見殺し。イーチスライドだと思わせておいて片方は即流して片方はとてもゆっくり。覚悟していれば間違えることはないので凶悪ではないと思う。

・初期譜面っぽい遅いスライドと4分のタップからなる配置、巻き込みに注意したい。

・「タン、タン、タタッタッタタ」の部分のリズムが独特で楽しいね……。直後にやってくる外周を左右に移動するようなトリル、行きと帰りで手の上下が入れ替わるのがとても好き。ちなみに私の技量ではうまく叩けない。

・その後のフレーズ、タップとスライドが入り混じるんだけれど、リズムから想像されるタイミングとは違う非自明な箇所にスライドがとんでくるのがとても難しいけれど、慣れたらとても楽しい。

・再び初見殺しイーチスライドを挟んだ後のパート、2連やら3連やらタッチやらトリルやらを効果的に配置した疾走感のある動きが素晴らしい。クセになる。

・一番盛り上がる部分は24分流しを主体とした動きになっているのだけれど、これが天才だ。右から左へ進む流しが2回連続でくるときは左右で腕を分業し、上から下へ進む2連続流しは分業せずに1回目と2回目をそれぞれ別の手で担当する。続く「交互の短い24分流し→交互の短い24分流し→スライド→スライド」の動きも本当に楽しい。

・続いてやってくる終点がホールドになっている流しは、直後のリズムが変則的でハネていることに注意しなければならない。その後の「6連→6連→2連→2連→単TAP→単TAPの直後にイーチ×2」も心の準備をしていないと厳しいのが難しいところ。

・お昼はフードコートで丸亀製麺のうどんを食べた。3時をまわっていたせいか店員さんが暇そうにしていたし、麺の準備ができていなかったようで5分くらいかかりますけどよろしいですか? と言われた。


* * * * *


・家に帰って久しぶりにシャニマスをやった。3日に円香のG.R.A.D.を読んで以来放置していたノクチルのシナリオ読みをようやく再開し、小糸のG.R.A.D.編をプレイすることにした。

・幼馴染み4人組ユニット「ノクチル」において小糸は、明確な芯を持ち自立している他の3人とは対照的な描かれ方をされてきた。このままでは他のみんなに置いていかれるから、人知れず自主練をし、陰の努力で必死に3人に追いつこうとする。自分に自信がなくて、臆病で、真面目だ。

・けれど、小糸がこれからアイドルを続けていくなら、いつまでもこのままではいられない。もしこのまま彼女が、持たざる者の側から透や円香や雛菜の後を追う存在でありつづけるとしたら、それはあまりに残酷だ。

・以前、小糸のpSSR「おみくじ結びますか」を読んだときに、これは小糸が〈幼馴染みの背中を追いかけるだけではない視座を獲得する〉話なのではないか、というようなことを書いたが、今回のG.R.A.D.編もその延長線上にある話のように感じられた。今までとは違う自分になるために、何が必要で、何をすればいいのか、それをひとつずつゆっくりと見つけていく。それが小糸の物語のメインテーマなのだと思う。

・W.I.N.G.編では、「小糸はどういうアイドルになりたいのか」という問いに対して、自分に居場所がないと感じる人たちのための居場所になれるようなアイドル、という答えを出した。

小糸W.I.N.G.より「ここにおいでよ」

・感謝祭編では、ステージで手紙を読むという形でその信念をファンに伝えることができた。

小糸ファン感謝祭編より〈感謝祭本番後(MVP)〉

・それをふまえたG.R.A.D.編では、その目標をかなえるためにどう行動していけばいいのかを小糸自信が能動的に意識するようになるまでの過程が描かれたように思う。

・きっかけは、オーディション番組「G.R.A.D.」に向けた練習風景をSNSに投稿しようというプロデューサーの提案に、小糸が引っかかりを覚えたことだ。逡巡したのちに、彼女は電話口で次のようなことを言い放つ。

「『下手な練習風景を見せて、こんなに頑張ってるんだって言わないと——』『……だめなんですよね』」

小糸G.R.A.D.より「わたし」

・小糸は、自分が努力している姿を他人に見られたくないのだ。前を走る人に追いつこうと必死に頑張ってばかりいる、それが自分の弱さであることを彼女は自覚している。これはW.I.N.G.編や朝コミュにおいてかなり直截的に語られていたことではあるが、小糸の側からそのことに言及してきたのは、私の知る限りこれが初めてだと思う。このシーンを見ているときずっと胸が苦しかった。

・中盤の独白シーンが特に印象的だ。

「じ、自分でも、わかってます……わたしが、アイドルをやっていくなら」「『頑張ってる』ってところを見せて、応援してもらわないといけないんじゃないかって……」

「わ、わたしは……下手くそでかっこ悪いところを全部、みんなにさらけ出して」「それでもこんなに頑張ってるんだって、……それが、わたしのいいところなんだって」

小糸G.R.A.D.より「カナリヤは歌わない」

・ここのセリフにははっとさせられた。小糸は、自らの弱みをさらけ出せるのは強い人だと思っているのだ。

・これを読むと、どうしても円香G.R.A.D.に出てきた無名のアイドルのことが思い出されてならない。バラエティ番組で自らの無能さをおもしろおかしく自虐的に語ることで笑いをとった彼女のことを、円香は次のように形容したのだった。

円香G.R.A.D.より「椅子の背もたれに」

・円香G.R.A.D.に登場するアイドルも、小糸も、円香とは対照的に「持たざる者」の側の人間だ。器用ではないし、技術は努力して身につける。だが、この2人は立場こそ同じではあれ、出した答えはまったく別の方向を向いている。

・前者は、頑張っても頑張っても実を結ばない境遇をさらけ出すことで輝くという選択をした。一方小糸は、そのアイドルのように頑張る自分を堂々と見せられるほど強くない。

・けれど、小糸は自らの弱さを自覚した上で、次のような決意をした。

「……特別な何かが、あるわけでも無くて な、なのに……自分のだめなところを見せるのは、嫌で」
「どうやったら、みんなに見てもらえるか……とか、応援してもらえるのかっていう……一番難しいことを、プロデューサーさんにばっかりお願いしちゃってたんだなって……」

「わたしだって『何か』のために頑張りたいのにって——……いつも その『何か』が来てくれるのを ただ、待ってるだけだったんです」

小糸G.R.A.D.より「ゆううつな受動態」

・ただ待っているだけの自分と決別し、どうすればなりたい自分になれるのか、多くの人に自分を知ってもらえるのか、能動的に考えていくような人間になりたい。そう胸を張って話す小糸はもはや、アイドルになりたてのあの頃のような、背中を追いかけているだけの弱い人間なんかじゃない。円香G.R.A.D.のアイドルとはまた違った意味で、小糸は「強い」のだと私は思う。

小糸G.R.A.D.より「ゆううつな受動態」



・おまけ:アイドルとか女優の公式Twitterアカウントで本人以外が投稿するときに「(スタッフ)」って出るの、あるあるすぎて笑顔になった。こういうところ芸が細かくてすき。

小糸G.R.A.D.より「わたし」


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