東京のほうがずっと寒いよ (11/29)
・14時起床。眠い目をこすりながら忙しくて書けていなかった昨日分の日記を書き、公開ボタンをクリックしたら17時になっていた。一日の始まりである。
・この時間からどこかに出かけても仕方がないし、昨日の今日で疲れているのでおとなしく家で過ごすことにした。
・というわけで今日もシャニマスをやる。初めに言っておくと今日の記事はシャニマスと夕飯の話しかしない。それくらい何もしていない。
・今日はいつかやろうと思ってなかなかできていなかった美琴さんのW.I.N.G.をプレイした。シャニマスに登場する25人のアイドルのうち美琴さんを除く24人については、先月すでにW.I.N.G.編をすべて終わらせ、全員優勝している。にもかかわらず美琴さんを後回しにしていたのは、彼女のpSR/pSSRカードを1枚も持っていなかったからだ(pSRカードに至ってはそもそも実装されていない)。これがないとTrueEndが用意されていないので、なんとなくもったいない感じがする。そういう理由でW.I.N.G.をやるのはSSRを引くことができてからにしようと考えていたら、先週めでたくpSSRカード「CHILLY」を引くことができた。
・タイミングがいいことに、近々シーズのファン感謝祭編が実装されるとのことである。シーズと向き合う前に美琴さんをW.I.N.G.で優勝させなければならない。機は熟した、というやつである。
(※ここから先は美琴W.I.N.G.及び「CHILLY」のネタバレを含みます)
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・結論から言うと、とても良かった。美琴の抱えている困難は283プロの他のアイドルと比べるとかなり異質なものであるにもかかわらず、プロデューサーが彼女に寄り添うことで進むべき道を共に見つけていこうとする過程が丁寧に描かれていて、胸を打たれた。
・美琴は283プロダクションに所属するアイドルの中でも特異な来歴を持つ。彼女はこの事務所に入る前に別のユニットで活動していた、「アイドル経験者」なのである。だから、他のアイドルたちにとって「新人アイドルの登竜門、自分が最初の一歩を踏み出す場」であったW.I.N.Gは、同じ大会であっても美琴にとっては全く違う意味を持つことになる。
・美琴のアイドルに対する姿勢は、どこまでもストイックだ。彼女は毎日レッスン室にこもり深夜遅くまで自主練をしている。10年以上もアイドルをやっている美琴の歌やダンスが下手なわけがない。プロデューサーもトレーナーも口をそろえで、彼女の歌やダンスは完璧に近いと言う。にもかかわらず美琴は力を緩めることなく練習を続ける。
・シナリオの終盤で美琴が抱えている問題が明らかになるシーンがとても良かった。
「完璧じゃない方が応援したくなるし 歌えなくても踊れなくても、どんなな振る舞いをしてたって 見た目が良くて、個性があって、キャラが立ってて、推せればいいんだって ——……私には、それができなかった」
(美琴W.I.N.G.共通コミュ「become」)
・自分の夢見たステージのために極限まで研鑽を積み、歌とダンスの技術を磨いてきた美琴が直面したのは、「アイドルは歌とダンスが上手ければ評価されるというわけではない」という残酷な現実だったのだ。おそらく美琴は、10年ものあいだ、世間の求めるアイドル像(身も蓋もない言い方をすれば「売れる」アイドル)と自分の理想とする(≒自分がなれる)アイドルの不一致に苦しみ続けてきたのだろう。
・底知れぬ不安を吐露する美琴のセリフからうかがい知ることのできる、今までの彼女の境遇が痛ましい。
「もしも私が『W.I.N.G.』で優勝できたとして…… その後も、私、本当にステージに立たせてもらえるの……? また『歌が上手いだけの子』『ダンスが上手いだけの子』になって、それで……」
(美琴W.I.N.G.共通コミュ「become」)
・そんな美琴に対してプロデューサーがかける言葉が、どの選択肢を選んでも美琴に寄り添うものになっていて、泣きそうになった。
・優勝後コミュ、このセリフで締めるのはずるすぎる。
・pSSR「CHILLY」はW.I.N.G.シナリオを補完するように、プロデューサーが美琴のことを知っていく過程を描く、派手ではないけれどあたたかいコミュだった。
・序盤、プロデューサーと故郷の話題になり「北海道は寒いんじゃないか?」と話を振られた美琴は、もう随分帰っていなからどのくらい寒かったのか忘れちゃった、とこぼす。
・中盤のやりとりはぜひ実際に読んでいただくとして、TrueEndはコミュ全体を貫く比喩である”寒さ”についてアンサーを与えるものになっている。
・10年前、上京したての頃の思い出を語る美琴。
「東京に来て初めての冬は どこもすごく、寒く感じたの」「その頃はまだ、周りは自分よりも年上ばかりで 頼れるような大人もいなくて 道に迷ってもきっと 誰も私を助けてはくれないだろうと思ってた」「でも、そういう精神的な部分だけじゃなくて ただ単に、どこも室温が低すぎたの」
(美琴pSSR「CHILLY」TrueEnd「remember」)
・「もう、寒くないか?」と問いかけたプロデューサーに対して、美琴は次のように答える。
「大丈夫 今は、暑いくらい」「それに————…… 今は道に迷ったりしないし、暖房がそれほど効いてないってわかっているの」
(美琴pSSR「CHILLY」TrueEnd「remember」)
・このセリフ、「大人になる」ことを必ずしもネガティブに捉えているわけではないところが好きだ。確かに自分はアイドルを続けてきたこの10年間、「追い求めていること」と「求められているもの」のすれ違いに苦しみ、かつてのように純粋に夢を追いかけることができなくなったかもしれない。だからといって決してそれは悲しいことではなく、それを経験してきた今だからこそ目指せる未来があるし、それをプロデューサーの手助けのもとで一緒に作っていきたい、最後の彼女のセリフはそんな言明に見える。
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(ネタバレここまで)
・最後に少しだけ育成の話をすると、今回、W.I.N.G.での2極育成に初挑戦することにした。ステータスを伸ばすのに割ける時間が限られてるW.I.N.G.では、普通はVo, Vi, Daのうちどれかひとつを選んでそれに特化する育成をとるのがセオリーである。ところが、CHILLYの固有ライブスキルは2極育成を前提にした「全観客にVo&Da 1倍アピール」なので、VoとDaの両方を伸ばすような育成をしてみることにした(まあそれをしたところで1倍アピールは弱い)。せっかくW.I.N.G.の最終回だから何か攻めたことをしてみようと思った、というのもある。
・やってみた感想としては、できないことはないけど安定はしなさそう、という感じ。ボーカルレッスン・ダンスレッスンの両方に時間を割かないといけないためメンタル上げがおろそかになってしまい、2回くらいオーディションでメンタルが0になった。ただ、VoとDaの両方のスキルを持っていると流行に強くなるので、シーズン4で+10万オーディションに行きやすく(+5万オーディションに行く必要がないのでオーディションに割く週の数が減る)なり助かった。
・アイテムに流行雑誌を持ち込まなかったので決勝と準決勝の流行はどちらも運任せ。蓋を開けてみたらVo&Da特化にもかかわらず決勝も準決勝もViが流行1位になってちゃぶ台をひっくり返した。
・準決勝Vi1位にもかかわらず、堅実に流行2位にアピールして、メンタルが減りながらも細い判定幅に負けずパーフェクトを成功させ流行1位・3位のラストアピールをかっさらったときは流石に上手いと思った。
・グレフェス昇格ライン、明日の正午まで耐えてくれ〜〜〜
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・夕飯はキムチ鍋だった。キムチ鍋ってどうしてあんなに美味しいんだろう。疲れた体に沁みる。
・明日は大学の予定で外に出なければいけない。雨予報が出ていたけれど午後には晴れるそうで、気温も今日より上がるらしい。東京の冬もそこまで寒くないのかもしれない。
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