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A Never Ending Journey (01/25)

・学期末恒例のレポート月間に入ってしまったので今日もあまり内容がない。起きたのが11時くらい、午後はずっとレポート問題を解いていた。問題の難しさと分量によっては2日間コースも覚悟していたので、夜の7時くらいには終わってくれてほっとした。

・大学に入ってから感覚がバグってしまったけれど、せいぜい大問3つしかない問題に6時間以上もかかるっていうのはよく考えたら大変なことかもしれない。いまの学科に所属し始めてからはレポート問題に数日、下手すると一週間くらいかけるのはざらで、実験レポートでもないのに平気で20ページくらいの答案ができあがる。

・でもそれじゃあ高校のときのほうが楽だったかというとそうでもなくて、4STEP(数学の教科書傍用問題集)やらリードα(物理のやつ)やらをひたすら解かされていたほうが精神的には大変だった気がする。長距離走と短距離走の違いみたいなもので、一年を通してコンスタントに軽い課題が出続けるよりも、中間や期末にまとまった量の課題がどどどっと出てそれを一気にこなすほうが自分の性に合っている。

・学校で長距離走をやらされるの、嫌だったな。小学校のときは11月の終わりに「持久走大会」なるものが開催されて、学年ごとに学校内の1〜2kmのコースを走らされた。走るのが本番の日だけだったらいいものの、大会の練習と称して体育の授業もマラソン一色になり、挙げ句の果てに大会が始まる直前の数週間には2時間目と3時間目のあいだの休み時間に全校生徒総出で校庭をぐるぐる走る慣習があり、20分間ひたすらジョギングさせられた。校舎に取り付けられたスピーカーからはひたすら西城秀樹の「YOUNG MAN」とゴダイゴの「銀河鉄道999」が繰り返し流れていた。絶対先生の趣味だろあれ。この曲を聴くと今でも、1年生から6年生までが入り混じる集団をかきわけて寒空の中を走ったあのころの思い出がリフレインする。


* * * * *


・レポートをひとつ倒したご褒美に、数日前に実装されたばかりの円香pSR「カラメル」を読んだ。

・いやああああ、すごかったね……!! 何がすごかったかは言えない。これは絶対にネタバレを踏む前に読んだ方がいいタイプの話だ。恒常のpSRだからガチャを回していればかなりの確率でいつか引けるし、今なら4%の排出確率である(50連回せば87%の確率で引ける。ちなみに私は50連回しても出ず、直後に気休め程度に引いた単発で出てきました、何……?)。

・挑戦的というか実験的というか、とにかくシナリオライターのドヤ顔がちらつく。好き。







(以下ネタバレ)







(本当にネタバレしてもいんですか?)







・いやーーー、まさか叙述トリックを仕込んでくるとは思わないじゃん! まんまと騙された。

・冒頭のシーンで円香がプロデューサーと電話しているシーンで相手のセリフが表示されないのを見て、円香の反応だけで向こう側の言っていることを想像させる演出か、粋じゃん、と勝手に納得していたけれど、そういうことだったなんてね。

・叙述トリックって下手すれば意外性だけでもたせているものもあって、再読に耐えない作品も多い印象があるけれど、「カラメル」は二回目も面白かった。タネが分かってから読むと、実はヒントがたくさん散りばめられていたことに気付く。円香の声色やワードチョイス、言葉遣いはもちろんだが、注意深く聞いていると電話を受けている円香の横にプロデューサー(シャニPのほう)が立っていることが分かるようになっているのだ。

円香pSR「カラメル」より「あまい」

・例えばここ。「私の記憶がいいとか悪いとかの問題では」と「いいですよ」の間で、自販機で飲み物を買うSEが挿入される。一回目に読んだときは円香が買ったのかな、と思って特に気にもとめなかったけれど、よく考えたら飲み物を買うあいだに会話が淀みなく続いているのはおかしい。円香の片手はスマホで塞がれているから、自販機を操作するのは難しいはずだ。本当は隣にいるプロデューサー(シャニP)が缶コーヒーを買ったのである。

円香pSR「カラメル」より「あまい」

・セリフではなく行動を選ぶという珍しいタイプの分岐。初見時は円香の行動を選択させるのか!? とびっくりしたけれど、こちらも主語はプロデューサー。

・ここで真ん中の選択肢「(腕時計を見る)」を選ぶとさらに面白いものが見られる。

円香pSR「カラメル」より「あまい」

・「え……」と「……今、51分です」の間に、字幕は出ずログにも残らないけれど円香が「時間……」とつぶやく声が挟まるのだ。これ、独り言かと思っていたらそうではなく、隣にいるプロデューサーに対して〈腕時計を見せて〉と言っているのだ。うまいなあ……!

・TrueEndも凄かった。ふたりの会話がかなりハイコンテクストで、お互いに相手に対して相反する感情を共存させている様子が伝わってくる。コミュのタイトルが「カラメル」なのも、そういうことだ。苦いし、甘い。

・今回のコミュでは、「プロデューサー(シャニP)に対する言葉」「(番組の)プロデューサーに対する言葉」「ひとりごと」の3種類の”声”が登場したわけだけれど、それを描き分ける書き手の側も、演じ分ける役者の側も両方見事だよなあ。生半可な仕事ではできないと思う。

・「カラメル」の感想を漁っていると、2ヶ月前に実装されたばかりの円香のLanding Point編に関連づけて語っている人が多くいて気になった。TLを見ていると円香LPがやばいという噂がちらほら入ってきて、読むのが待ち遠しい。LPをやるのはG.R.A.D.を読んでから、という縛りを課しているために実はまだLanding Pointをプレイしたことがないのだけれど、このペースでいけばあと1ヶ月半くらいで23人分のG.R.A.D.を読み終わるはずだ。待ってろ円香、待ってろLP……!


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