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【衆議院選挙2021】ミニ映画会『未来を花束にして』レポ

こんにちは!ハロハロクラブです🌈
先日、衆議院選挙を直前にハロハロクラブ主催でミニ映画会を行いました!鑑賞した映画は『未来を花束にして』です。この映画は、1912年のイギリスを舞台に、女性の参政権を獲得するために命をかけて闘った女性たちのお話です。こちらを観て、私の考え方はいろいろと変わりました。

最初は、当時の女性たちは皆、女性の参政権を切に願っていると思っていました。ところがそうではありませんでした。中には女性ですら、当時の男尊女卑のヒエラルキーにいることを当たり前だと思っていた人もいました。言っても変わらないと諦めていたり、後の報復が怖くて何も言えなかったり、お金や環境のために強い圧をかけられていたり…。もしくは世の中の状況に目を向けるのが怖くて認めていなかったり、男性に嫌われないよう "いい女" でいたかったのかもしれません。

ではなぜ、彼女たちは声をあげ、行動を起こしたのか?それは今まで必然的に失われてきた自分の人生、夢、希望を取り戻したいと思ったからです。「女だから」と男性の下に敷かれ、将来生まれた自分の娘が、息子と同じ人生を歩めず、蔑まれるのを見ていられないと思ったからです。

当時の女性の多くは朝から男性よりも長時間、安い賃金で繊維のけむりと熱気の中働いて、火傷で怪我をしたり、亡くなることもありました。工場長には逆らえず、当時はまだそんな言葉もなかったけれど「パワハラ」「セクハラ」は当たり前。幼い少女も被害に遭っていました。また自分がお腹を痛めて産んだ子供の親権は、法で決められ無条件に男性にありました。服もろくに着替えさせられない、ご飯も作れない、子育てなんて出来ない男性だとしても、です。そして、女性にもあるはずの権利を取り戻すため、法を変えるために行動を起こした女性たちは刑務所に入れられ、そこでも酷い扱いを受け、家に帰っても中に入れてもらえなくなりました。子供に会わせてももらえなくなりました。おかしな法のせいで、権利は全て男性にあるから。

私たちが生まれたときは、すでに女性にも参政権がありました。選挙のとき、投票に行けるのは当たり前でした。でも100年前は、その "当たり前" な権利を奪還するため、多くの方が犠牲になり、耐え難い苦痛を我慢して、命をかけて闘ったのです。それを知らない方も、多いのではないでしょうか。私もそうでした。しかしこの映画を観た今、ふと思うことがあります。

「彼女たちが今の社会を見たら、どう思うのかな」

日本で選挙の投票率は低く、先日の選挙も55.93%にとどまってしまいました。もちろん投票に行くのは、義務ではありません。関心がないという方も、「何を言っても変わらない」と思っていらっしゃる方もいるでしょう。でも選挙は、私たちの意見を伝えられる場、チャンスです!私はこの映画を観て、せっかく先人たちが獲得してくれた参政権、既に使うことができる私たちは、ありがたく活用していきたいと思うようになりました。事前に入念に調べたり、自分の意見を強く主張できたりしなくても、投票に行っていいと思います。まずは一歩踏み出して、行動を起こしてみませんか?

ハロハロクラブではこれからも、映画会を含め様々な活動を行う予定です。ジェンダーやセクシャルマイノリティ、フェミニズムやルッキズム、ミックスルーツなどなど、少しでも興味がある方、考えてみたいなっていう方はぜひお越しください!いつでもお待ちしています😊

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