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ダメもとでも言ってみるものだなと思った出来事@渋谷

先々週の火曜日、所用の為に有給取って出かけていたわたし。
夕方所用を済ませて向かったのが渋谷にある名曲喫茶ライオン、初めて来たのが確か2017年の今の時期だったかなぁ、、。
(まだ正式に東京で暮らしていなかった時に来た)


ざっくりと名曲喫茶ライオンをご紹介しますと、店内でクラシック音楽が聴けて、その際に使用されるのが立体再生装置、この演奏装置がアメリカの雑誌オーディオに掲載されたことがある知る人ぞ知る有名な喫茶店です^^

お店の出入り口には年季の入った看板、創業は1926年。流行の最先端で常に新しいお店が出ては消えるイメージがある渋谷にこうやって長く営業しているお店があるのは安定感をも感じます^^

店内に入ると、1階と2階になっていて、わたしは迷わず2階へ移動。
理由は、立体装置がいい角度で見れるから。

ちなみに建物から見て想像つくかと思いますが、1階~2階への移動は階段です。(エレベーターはありません)

クラシックのお供に選んだのはホットコーヒー、飲んだ後に撮影したので空の状態ですが、個人的に味は格段美味しい訳でもなく、有名コーヒーチェーン店で飲める普通の珈琲(→もしお好きな方、すみません、、)

わたしの目的は飲み物目当てじゃなくて、あくまでクラシック音楽が聴くのが目的だったので、個人的には全く問題ありません^^

さて、名曲喫茶ライオンでは営業時間内で定時コンサートが開催されていて(時間は15時と19時)、それ以外の時間帯は聴きたいクラシック曲(つまりリクエスト曲)を受付けてくれるのだとか。


来店する度にわたしがリクエストする曲があってなにかと言いますと、、、

ジャジャジャーン!ジャジャジャジャーン!〜♫♫♫〜


ベートーヴェンの「運命」、はじめて聴いたのがわたしが小学生の時(確か5〜6年だったっけな?)で、場所は年季が入った(笑)音楽室。

授業の一環で聴いていたベートーヴェンの運命、わたしにとっては明るい感じの曲ではないけど、はじまりがわたしにとってはインパクトがあって(一度聴いたら忘れない)高品質のスピーカーだと当時音楽室で聴いていたよりももっといい音で聴けそうだな。

そう思って、2回目に来店してからはスタッフの方を通してリクエストするように。

今回わたしが訪れたのが18時過ぎ、オーダーしたコーヒーをスタッフの方(20代前半の男性)が持って来てくれた時、わたしは店員さんに「ベートーヴェンの運命をリクエストしたいのですが」と話を振ると、、、

19時からの定例コンサートも間もなくはじまるのと、コンサートが終わった後、別のお客様からリクエストを1曲いただいております。
なお当店コロナの関係で現在は20時閉店で、リクエストいただいた運命は曲が長めなので、営業時間中にかけるのは厳しいですねぇ、、、、。


店員さんからこのような回答、時間も時間だしこればかりは仕方ないし、次来た時にリクエストすればいいやと思ったわたし。

それから少しして19時のコンサートが始まる直前、店員さんからこんな案内が流れたのです。

本日19時より開催の定例コンサートで流す予定でした◯◯(→曲名)、諸事情によりかける予定が××(→曲名)に変更とさせていただきます。
この度は急な変更により、大変申し訳ございません。


かける予定だった曲がお店側の都合で別の曲への変更、まぁこんな日もあるよねと思いながら変更になった曲が森の中でたくさんの人が踊りながらお祭りを楽しんでいるイメージの曲。


全然知らないにもかかわらず、明るい曲調でひとりノリノリで聴くわたし(笑)


ノリノリで聴いていた定例コンサートが終わり、時計を見ると閉店20分前の19時40分、次何の曲が流れるかなぁ、、とワクワクしながら待っていると、、、

ジャジャジャーン!ジャジャジャジャーン!〜♫♫♫〜


ん?どっかで聴いたことがある曲だなぁと思ったわたしでしたが、高品質スピーカーから流れる音を聴くうちに、、、

これ、ベートーヴェンの運命じゃん!!!



リクエストしたら時間の都合で難しいと言われていたベートーヴェンの運命、まさかまさかのリクエストがかけられてびっくりしつつも、久しぶりに運命が聴けてすっかりご満悦のわたし。


運命が終わった後も閉店20時まで店内で流れるクラシックを聴いていたわたし、お店を出る前に対応してくれたスタッフの方にリクエストをかけてくれたお礼を伝えて家路に帰る道中、ふとこんなことを。

もしかしたら、わたしの服装見てかけてくれたのかなぁ、、、?


この日わたしの服装、上下黒のスーツを着ていたのですが(冠婚葬祭ではない服装)店内に数名のお客さんがいる中でカチッとスーツ姿はわたしのみ。



春から生活が変わるわたしへのエール?として、いったん受付なかったリクエスト、ベートーヴェンの運命をかけてくれたのではないかな?

店員さんに直接確認したわけではないのですが、
わたしは帰り道にそんなことを思ったのです。

3月も今日入れて5日、何かと変化の中にいるわたし、3月も終わりが刻一刻と迫り、状況次第で諦めたりしないといけないとなぁと思うことも。

だけども、今回のように一度は諦めたけどそれが思いもよらない形で叶う、諦めた方がいいことももちろんあるけど、望みは捨てずにダメもとでも言って(やって)みよう。

他人にとってはなんてこともないでしょうけど、ベートーヴェンの運命を聴くたびにわたしはそのことを思い出させてくれるような気がします。


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