足跡日記👣§30 自然と人工の境目
自然と人工の境目ってどこなんだろう。
ぼくを含む全人類が生れる前からあったらそれは自然?
でも新しい生物は常に生れている。
では人が自然を使いだしたら人工?
いや、例えば公園に植わる木や花を見て、人工物と思う人は少ないだろう。
思うに、不自然=人工なのだろう。それはプラスチックや化学肥料といった物質的なものもそうだし、森の中にもし鉄骨マンションが建っていたら、定めし人はそれを人工物だと思うだろう。
だけども、そんな物をつくり出す人間も自然の摂理の中で生れてきたものだ。実際、産まれた赤ちゃんを見て、ほとんどの人は人工物だと思わないだろう。また、時に人工物は限りなく自然に融け込むか、況んや自然の一部とみなされることもある。枯山水はその典型だ。
自然と人工は二律背反ではなく、繋がっている。そう思うと、基の自然に目を向けず、独り膨脹しゆく今の都市社会は、不自然に映ったりもする。
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