50代就活をサッカーに例えてみると
勇気を出して就活シリーズを書いて良かった。
たくさんのみなさんからアドバイスやご意見いただきました。古くは中学高校時代の友人。就職斡旋の仕事をしている人。ご自身も最近就活をした人。10月になって人に会えるようになると、ごはんに誘ってくれるひともありました。
ありがたいことです。ご心配おかけします。
そしてまだ、仕事は決まっていません(幸い失業保険の給付期間はまだあります)。
内定は、歩いてこない、だ〜から歩いて行くんだね。1日1社、3日で3社、3社応募して2社落ちる。という「365歩のマーチ」の替え歌は、たしか大学生の時にも歌っていた記憶がありますが、10月半ばくらいまでに10社応募した中で面接に進んだのが3社。だいたい歌のペースですね。まだ内定はありません。
まず正社員の仕事を応募して、徐々に条件を緩めていきたい。そんなこと言ってる場合じゃないかもしれませんが、とりあえずこの1ヶ月を振り返り中間報告させて下さい。何から手をつけていいのか、まずはひとから話を聞きまくることから始めました。
面接はリアクションサッカーである
この名言は、職業斡旋を仕事にしている方から聞きました。ジョブチェンジの経験のある方で、「なんで前職と全く関係ないのに、これをやろうと思ったの?」と必ず聞かれる。
その時に、待ってました、とばかりに答える内容を用意しておくこと。自分からどんどん説明するのでなく、相手の出方に対応出来るように何通りもの予測をして答えを用意しておくこと。
そういえば、着物屋さんの販売の面接の時、しゃべりすぎたな〜、しかも、盛り上がらなかったな〜という反省がありました。緊張して、間合いが分からなかったのですね。
いろいろ案件を紹介していただき「気に入らなきゃ、また辞めりゃいいんだから!」と言われてハッとしました。そうか。また辞めりゃいいんだ!
シュートを打たないと(応募しないと)ゴール(内定)はない。
こちらは、ご自身が最近転職された方の名言。とにかく、50代女性ではほとんど書類で落とされるので、条件がちょっと、というものでもとにかく応募すべし。具体的なサイトのおすすめも教えていただき、いよいよウェブ履歴書も登録。
今までは、自主練でリフティングばっかりやって悦にいっていたようなものかもしれません。
求職ネットに登録すると、塾などのフランチャイズ、タクシーの運転(免許はあるけど何十年も運転していない! そもそも接客が苦手なんだってば!)建設会社の施工管理、リフォーム会社の営業、など全く適性がなさそうなスカウトがどんどん送られて来ます。それにめげてはいけない、というアドバイスは心強かった。
全くやりたくない職種からのアプローチというのはじわじわと体力を奪います。「そんなの、お約束」と聞いて、なんとか一つ一つブロックしていきました。
この方からは、長友だって「無所属」の期間があったんですから、と励ましていただきました(長友と比較しては畏れ多いですけどね!)。
就活は総力戦かもしれない
若い友人から、昨年一年かかった転職の話を聞かせてもらいました。全く違う仕事に転職したいきさつを、かなり詳しく教えてくれました。印象的だったのが、「そもそも子供の頃から人のお世話をするのが好きだった」という言葉。
私の場合「子供の頃から好きだった」のは絵を書いたり、本を読んで妄想することだったり、なのです。それ以外にもっと丁寧に何が得意なのか、考えなくてはならないかもしれない。
中年の転職でよくあるのは、専門性を活かして若いチームをまとめるとか、人脈を用いて世界を広げてあげる、というケースだと思うのです。私の場合、離職前に社内でそのネタは使ってしまっている。
営業部でお客様向けにテキスタイルデザイナーとして働いていたノウハウで、会社全体の展示会を、若いひとたちと一緒に作っていた。もうやっちゃっているんですよね。結局、婦人服地のデザイナーというのは、最後は社内に私ひとりでした。
その職場になってから、書類を作る、説明資料を作る、社内のいろいろな部署から意見をまとめる、といった新しい仕事内容にチャレンジ出来たので、そっちを展開していくか。
そうなると、大学の時の繋がり、子供のときからそういえば得意だったこと、趣味で好きなこと。何かしら、ひっかかりのあるものから探っていくしかない。面接に呼んでもらっているのは、職能よりそのへんがフィットしている応募先なのです。
休養もトレーニングのうち
全然、求められていないだろうなあ、という会社にひたすら応募書類を作っていると気持ちが凹みがち。働いているイメージをふくらませて、志望動機をひねり出すのもエネルギーを使います。
会社が紹介してくれた、再就職斡旋会社があります。担当アドバイザーの方と紹介が専門の方、2人のプロが私のために紹介してくださった案件があまりに希望と違っていたので、正直落ち込みました。こんな仕事しかできないのかなあ、と。まあ、専門性を客観的にアピールできないのだから仕方ないですよね。
思い切って、伊豆高原で友人が個展をやっていたので出かけてみました。こつこつ4年間作りためた作品のなかからよりすぐりの小品が並んでいる。別荘地のなかのアアルトのアトリエのような珈琲店。ゴールドベルク変奏曲が流れていました。
あまりに作品が素晴らしくて、そこにいた10年ぶりの友達、初めて会う作家のご親戚の方々と作品について和気あいあいとお喋りできました。往復の電車から晴れ渡った海も見ることが出来て、ちょっと息をつける気持ちになれました。
様々な就職記を読むと、みなさん「いやー、応募しても応募しても通らなくて正直落ち込みました」と必ず書いてありますが、やはりその渦中にいるとつらいですね。
最近の対応策を二つご紹介します。
一つは、毎日美味しいものを食べること。家にいる時間が長いので、早い時間に夕食を食べられるようになり、献立を考える余裕もあります。それほど手の込んだものは作れませんが、地元の無人販売の野菜を中心に健康的な食生活に。おかげで、夜10時にご飯を食べ毎日「やってられっか!」とビールを飲んでいた頃より 3キロ痩せました。
もう一つは、自分励ましソングを作って歌うこと。サッカー選手のチャント(応援歌)みたいなものですね!
「輝け〜! ハルちゃんのおでこ〜〜! 朝日に〜〜向って〜か・が・や・け〜〜!!」みたいな。歌手のイメージは、ささきいさおさんで(昭和)。
あほですね。
もう少し、こつこつ応募してみます。
これを書いた前日に、ルヴァン・カップ決勝のテレビ中継があり、愛する名古屋グランパスが初めてこのタイトルを取りました! ありがとう、グランパス!!(しばらくスタジアムには行けてないけど)
必死の守備に、勇気をもらいました。いやー、サッカーって本当にいいものですね。
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