ユーロ2024レビュー

 今大会、優勝はスペイン。正直大会前は予想外。ペドリ、ガビ、そしてヤマルらがピークを迎える5~6年後くらいには頂点を迎えるとは思っていたのですが。それが7戦全勝(PK戦も無し)、勝った相手も優勝候補だったイングランド、フランス、前回王者イタリア、開催国ドイツと文句なし。とにかく、ヤマルとニコの両ウィングが圧倒的。この2人がここまで世界に通用するとは。まるで数年前のリバプールのサラー&マネを見るようでした。中盤もペドリは途中で離脱したもののロドリ、ファビアン・ルイス、オルモらが安定して活躍。両サイドバックのククレジャ、カルハバルも攻守に躍動。逆に攻めてる時間が長くで、GKシモンのプレイが記憶に無いくらい(笑)。
 一方、2大会連続の準優勝のイングランド。メンバーだけ見たらユーロもW杯も優勝して不思議じゃないのに、この勝負弱さはなんなんだろう?(笑)昔、私が海外サッカーを見始めた’80~’90年代はむしろスペイン(とフランス)のほうが勝負弱いイメージだったのに。やはり、「ケインの呪い」なんだろうか?(笑)
 もうひとつの優勝候補フランスも、ベスト4に進出したものの内容はイマイチ。とにかく点が取れない。初戦でエースのエムバペの怪我も大きかったと思いますが。逆に、テオ、サリバ、ウパメカノ、クンデの4バックはまさに「鉄壁」でした。
 この3チームと共にベスト4に進出したオランダはまずまずの結果か。リバプールファンとしては、ガクポが好調だったのは嬉しい。開催国のドイツはスペイン同様、大会前の予想以上に仕上がっていて準々決勝の対スペイン戦がやはり「事実上の決勝」だった印象。ポルトガルは今大会ノーゴールのロナウドを早く切って、ジョタを起用してればとやはりリバプールファンとしては思います。イタリアは、まあこんなもんでしょう(笑)。予想以上に良かったチームはスイス、オーストリア、そして初出場で決勝トーナメント進出のジョージアあたりでしょうか。
 最後にヤマルを筆頭に、メイヌー、ギュレルといった10代のプレーヤー。更に、ニコ、ベリンガム、サカ、シャビ・シモンズ、ムシアラ、ヴィルツら多くの若きプレーヤーたちが台頭したことも記憶に留めたいと思います。

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