参加リポート:【オンライン】JBUG広島#6 制御不能な時代に立ち向かえ
2020年10月11日、『JBUG広島#6 制御不能な時代に立ち向かえ』に参加しました。コロナで先の見えない今、プロジェクトマネジメントのあり方をじっくり考える2時間でした。
What's JBUG?
初めましての方にご紹介。
JBUG(Japan Backlog User Group)は、Backlogを通じて、プロジェクトマネジメントの知見やノウハウをシェアし、「働くを楽しくする」を目指す仲間の集まりです。
・ヌーラボさんの拠点、福岡・東京にとどまらず、札幌、静岡、大阪、高知、宮崎、沖縄など全国津々浦々に拠点があります。
・JBUG広島運営のなかみちさんは、これからも拠点を増やし、「皆でよりよい仕事のしかたを探そう」(これをJBUG全体では「プロジェクトマネジメントを民主化する」)と呼びかけています。
LT1:とあるWeb制作会社の使用事例 #1
広島のWeb制作会社のデザイナー、やんこさんのLTです。
前提:
・やんこさんの会社は、4年前に個人事業主から法人化された。
・プロジェクトマネジメントには、ツールとして、Brabio!を活用してきました。
・しかし、会社の人数と業務量が増えて
・スマホ対応していない
・Brabio!に並行して、slackからメッセージが飛び交う
とパンク寸前になったため、2020年1月にBacklogを導入したそうです。
導入して(よかったこと):
・スマホ対応している
・どんなとことでも対応できる
・課題が見やすい
・ボードに対応している
・背景、アイコンを変えられるのが楽しい
・期限切れの炎上マークが楽しい(上手くいってなくても、ほんわかした雰囲気になれる)→なかみちさんは、「そんなことない。」と否定しましたが。ww
導入して(今後の希望):
・運用費用がちょっとお高い
・サポートがメール対応のみ、電話対応もほしい
・学習コストが大きい
でした。総じて、高評価でした。
LT2:リモートワークな時代にBacklogでチームを立て直した話
ゆうすけさんのLTです。
コロナ後のリモートワークの状況で、タスクを整理し、メンバー毎の不可を平準化した話です。
ゆうすけさんの仕事:AWSプラットフォームの構成改善タスク
コロナ後に起きたこと
・VPNが繋がらない
・仮想デスクトップが繋がらない
・でも、30案件が並行稼働
・無闇にオンラインミーティングが開かれる
・slackでメッセージが気軽に飛んでくる
↓
仕事が回らない
そこで、Backlogを導入して、チームのタスクを可視化しました。
ゆうすけさんは、Backlogをこのように使っていきました。
・課題の概要は基本的に固定、状況が変わった場合のみメンテする
・コメントは、随時入力し、進行状況をチェックする元とする
・毎週木曜日の朝会で
・期限日のチェック
・子課題のチェック
・スコープの変更
を行い、オーナーシップを明確化する
このサイクルの繰り返しによって、メンバーの主体的なオーナーシップを実現したようです。
そして、ゆうすけさんは、
・OutPutを積極的に見せていくこと
・課題の可視化
の大切さを語り、今回のLTを結んでいます。
LT3:人間よ昆虫に学べ!タスク管理をしないアリはなぜうまく生活できるのか
きょん 節、炸裂です。
まず、アリの生態について、説明がありました。
アリの採餌行動に関する特徴的な研究結果
・負荷には個体差がある
・コロニー内で負荷の高い部分があれば、先天的役割分担を超えてさぽーとする
・フェロモンをうまく辿れないありがいるほうが採餌成功率があがる
では、我々人間のタスク管理はというと、
・負荷は平準化しよう(できてないけど
・ある範囲では役割をなくすけど、ある範囲をこえたサポートについては考えない
・ゴールにむかって一緒にいけないやつは、チームから外せ
↑
アリと真逆ですね!
で、kyon_mmは、
アリ:数兆←→人間:70億 『今こそ、アリに学ぼう!』ということで、
・勉強会、書籍、ブログの言説は人間が理解しやすい論理をいっているだけの可能性
・いろんなことに疑問をもって取り組むと発見があるかも!
とLTを締めくくっています。
次回予告
「ハキリアリの農業から学ぶタスク管理」について語りたいそうです。
【業務連絡】↑ だそうです。 To: JBUG運営の皆さま
講演:制御不能な時代のプロジェクトマネジメント
アジャイルモンスター、及部敬雄さん @TAKAKING22 の講演です。
講演の内容については、品川直子さんの素晴らしいグラレコがあるので、そちらをご覧ください。
今回は、少しボクの見解を入れて講演をふりかえりたいと思います。
今、プロジェクトマネジメントで求められているのは、
「わからなさ」との向き合い方だと思います。
開発プロセスが、ウォーターフォールでも、アジャイルでも、わからなさはついて回ります。
「わからない」を完全になくして、前に進めたら、どんだけ楽でしょう。
でも、それは不可能です!!
だから、開発者は、
「今、わかっていること」
「今、わからないこと」
を切り分け、
わからないことから生じるリスクを整理して把握し、
ステップを前に進めていくのだと思います。
及部敬雄さん @TAKAKING22 の講演をボクなりにまとめるとこんな結論になりました。
感想戦
最後のふりかえりは、感想戦の雰囲気でした。
皆さんのコメントを要約して紹介します。
やんこさん:
・ひよっこだなー。勉強になりました。
ゆうすけさん:
・集合知ってスゴいなー。みんなの知見が集まってさらに大きくなる。
きょんさん:
・昆虫の話をしたいときは、JBUGでしよう。
品川さん:
・濃い内容だったけど、時間内に書けてよかった。勉強になった。アリ最高!!
およべさん:
・これだけちゃんと準備して、リハーサルもしっかりしたイベントは初めて。
・アウトプットすることは、言語化の訓練になるので、是非皆さんも登壇などを通して、アウトプットしてほしい。
でした。
この辺で参加リポートを締めたいと思います。では。