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「盛岡ソフトウェアテスト勉強会」参加リポート

こんにちは。たかくです。

2018年11月16日(土)に開催された、盛岡ソフトウェアテスト勉強会に参加しました。

盛岡ソフトウェアテスト勉強会

■カリキュラム

当日のカリキュラムを紹介します。

講演1 - 「やってみよう!探索的テスト~盛岡SWT版~」

講演2 - 「バグ票の書き方」

講演3 - 「開発の人が見つけやすいバグ、テストエンジニアが見つけられるバグ」

以上、3つの講演です。

■講演1 - 「やってみよう!探索的テスト~盛岡SWT版~」

北海道のネモリン(@nemorine)こと、根本 紀之さんの「探索的テスト」ワークショップです。

まず、探索的テストとは?という問いかけで、ワークショップは始まりました。

探索とは?

『未知の事柄などをさぐり調べること。​』

このワードが、まずポイント1です。

ただ、なんとなく「徘徊」することや、リスクやリターンを考えずに「冒険」することとは、異なるのです。

ここで、探索的テストの定義を1つ紹介します。

ケム・カーナーは、探索的テストを次のように定義してます。

□ソフトウェアテストの一つのスタイル​

□個人に自由意思を持たせるとともに責任をより明確にする​

□一個人のテスト活動である​

□継続的にテスト活動を洗練させる​

□探索的テストは以下の活動を行う​

 テスト関連の学習 / テスト設計 / テスト実行 / テスト結果報告 ​

□成熟したテスト活動​

□上記の活動をプロジェクト期間中並行して行う​

ちょっと、難しく分かりずらい定義ですね。

ネモリンは、こんな風に定義しました。

①「対象を動かしながら、テスト設計~実行~フィードバックを行っていく(ハイクオリティな妄想のループ)対話型のソフトウェアテスト」だと思っています。​

②医者が患者の診察をするのと同じように、ソフトウェアの動きを見ながら、どこが悪いかを探し当てていくプロセスに近いです。

ボクは、この定義付け、しっくり受け入れられました。

つまり、「探索的テスト」とは、

テスト対象の動作を観察しながら、バグを見つける作業だと考えます。
しかし、闇雲にソフトウェアを動かして、バグを探そうとする「アドホックテスト」とは、異なります。
では、その違いは何か??

ネモリンは、「テストチャーター」を紹介しました。

テストチャーター:簡単に言うと探索的テストの『道しるべ』となるもの。テストの目的達成のための方針や目印。抽象度の高いテストケースや、機能リスト、リスクリスト等​

です!!

つまり、探索的テストとアドホックテストの違いは、ナビゲートするベースがあるか否かなのだと考えます。

ここで、注意!!

チャーターは、「テスト手順」ではありません。

どこ(何)をテストするか?

どうやってテストするか?

どんな不具合を発見することを狙うか?

をまとめたものです。

すぎると「テスト仕様書」になってしまいますが、これを細かく設定することが探索的テストの肝です。

そして、「探索的テスト」オンリーでもいけません。スクリプトテスト(事前にテスト仕様書を作成する)とのハイブリッドで進むべきです。

探索的テストでもう1つ大事なことは、「ノウハウの共有」です。不具合を発見したプロセスをチームで共有することで、テスター自身が考えをまとめることができます。そして、チーム全体のポテンシャルが上がります。

ネモリンの講演要旨は、この辺で。

次に、ワークについて説明します。

今回は、講演に加えて、ワークで手を動かす時間がありました。

お題は、シンプルな「タスク管理ツール」のテストでしたが、中々、ボクは上手くいきませんでした。

ついつい、「テストチャーター」の存在を忘れて、アドホックに走ってしまいました。反省!!

これからも、実践、重ねていきたいです。

■講演2 - 「バグ票の書き方」

続いて、この「盛岡ソフトウェアテスト勉強会」の企画・運営にガンバってくださった株式会社ヴェス滝沢ソフトウェア検証センターの方々の講演がありました。

まず、1番手は、ルーキー小路(しょうじ)さん。

入社してからのバグ票の書き方から、エンジニアとして、1歩ずつ成長していることが感じられ、初々しかったです。

ボクも、初めのころは、

文章長すぎる。

言いたいことが分からない。

など、よく言われました。

小路(しょうじ)さんは、

①箇条書きを使う。

②先輩の書き方をマネする

などの工夫を取り入れて成長しました。

フレッシュな講演でした。

2番手は、中堅の吉田さん

「バグ票で、思いを伝える」という内容でした。

バグ票を不具合の管理だけに使うのは、もったいない。

開発者にバグと考えたいきさつ、テスターとしての考えを伝えることで、ソフトウェアのレベルアップにも繋がるという考えに、共感を覚えました。

講演3 - 「開発の人が見つけやすいバグ、テストエンジニアが見つけられるバグ」

最後の講演は、株式会社ヴェス滝沢ソフトウェア検証センターの菊池さんの講演でした。

菊池さんは、開発者・テスターの両方を経験しています。
テスターは、開発者と連携する、互いに知恵を出し合って、不具合解決にアプローチしようという内容でした。

とかく、開発者とテスターは溝ができがちです。大事な考えだと思いました。

おまけ-「懇親会 & アフターツアー」

セミナーの後のお楽しみは、懇親会です。

地元の居酒屋

地産地招 あげふくさんで、地酒と美味しい魚、鍋をいただきました。

そして、翌日は、盛岡での小旅行でした。

盛岡手づくり村での、南部せんべい手焼き体験にTRYしました。

お土産は、地酒と銀河高原ビール、温麺にしました。

2日間、楽しく過ごしました。

改めて、株式会社ヴェス滝沢ソフトウェア検証センターの皆さんにお礼申し上げます。





川越在住。映画と音楽、お酒とラーメン好きのソフトウェアエンジニアです。 ビールは、ハートランド(KIRIN)。 🍜は、いろいろ。 好きな音楽は、クラシックギターとピアノ。好きなバンドは、ミスチル。好きなマンガは、「3月のライオン」。