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私が政府CIO補佐官になった理由

Code for Japan の関です。実は、11月1日付けで、政府CIO補佐官に任命いただきました。これから、週一程度ですが内閣官房IT総合戦略室付で働くことになりますので、皆様よろしくお願いします。データ活用のプロジェクトを中心に活動する予定です。

Code for Japan だけでなく、自身の会社である Georepublic Japan 社や 株式会社HackCamp社を経営している上に、なぜこのような職にも応募しているのか、という理由を少し記しておこうと思いこの記事を書いています。

「ともにつくる」ための架け橋となる

Code for Japan のネットワークには現職のCIO補佐官や自治体職員も多く参加し、日々様々な情報交換を行っています。そのような交流によって生まれる新たなアイデアや、学びあいはとても素晴らしいと思っています。しかし、まだまだ行政側からシビックテックのコミュニティに飛び出してくれる人は足りない状況です。デジタル庁を始めとした行政改革という大きな流れがやってきた今、むしろこちらから政府に飛び込み、市民と行政がより良い社会についてともに考え、ともにつくれるような機会を作る架け橋になりたいと思い応募しました。ベースレジストリを始めとするデータ戦略は、今後の日本のデータ活用においても大変に重要なトピックです。行政の中で頑張ってきたCIO補佐官の先輩達の助けに少しでもなれればと思っています。

政府と自治体をつなげる

先日、Google の INEVITABLE Ja nightというイベントで平 将明議員と鼎談を行ったのですが、そこで平議員は、「縦割りだけでなく横割りも壊していかなければならない」と言っていました。省庁間の間の壁を指す縦割りに対し、国と自治体間の壁を指すのが横割りです。これまで Code for Japan で活動してきた経験からも、自治体と政府がフラットに議論することが必要だと確信しています。私は今、神戸市のチーフイノベーションオフィサー、東京都のDXフェロー、浜松市のフェロー、西粟倉村のチーフインフォメーションオフィサーとしても働いています。これに加えて、政府のIT戦略をサポートする立場になることで、日本の大小さまざまな自治体の現場の声を政府に届けることができると思っています。

官民双方のキャリアを持つ人を増やしたい

行政と民間の間双方のキャリアを持つ人をもっと増やす活動は、Code for Japan の初期からずっと行ってきたことです。立ち上げ直後から始まった浪江町への人材紹介(フェローシップ)に始まり、地域フィールドラボでは企業の職員が自治体で働く道筋を作りました。
エンジニアとしてのバックグラウンドを持ち、自身で会社を経営しながら、コミュニティ、国、東京都、政令指定都市、村と、それぞれの立場を経験することで出来るようになること、そういったことに興味があります。自らが得た経験を、広く世の中に伝え、より多くの人が行政で働くことに興味を持つようにしていきたいと考えています。

会社の方は大丈夫?

良く聞かれるのでお答えしておきます。お陰様で優秀なスタッフに恵まれており、Code for JapanGeorepublic JapanHackCamp ともに順調に成長しております。Code for Japan が成長中なのはいわずもがな、Georepublic Japan が提供する市民投稿ツール MyCityReport の採用自治体は増えてており、HackCamp もオープンイノベーションに関するイベントを数多く手掛けています。スタッフのみんな、いつも支えてくれてありがとう。

とはいえこれからはまさに正念場。これまで頻繁に行っていた講演活動を抑えめにして、組織づくりやサービス展開に力を入れていきたいと思っています。これからも皆様応援よろしくおねがいします。

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