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2024年7月28日ー8月5日 平凡な家庭

2024年7月28日(日)

晩御飯は簡単に済ませようとピザを頼む。子供はドミノピザが好きだが、もっと本格的なのが食べたくて、ちゃんとした窯焼きのピザ屋のを頼む。それを先に言うと息子がドミノがよかった、照り焼きが良かった、とがっかりするので、晩御飯を訊かれても「イタリアの、小麦粉を練って焼いた料理です」とかなんとかいって出前が来るまでメニューを明かさないよう誤魔化した。届けば喜んで食べていた。
LのピザとMのピザとパスタを頼んだら、少なくて親も子も物足りない顔をしてしまった。サイドメニューもあると多すぎるか、とやめておいたのが間違いだった。小学3年生(とその親)の胃袋を舐めていたぜ。

夜は子供に誘われてハリーポッターと秘密の部屋を見る。昔見た時の記憶で、とにかく屋敷しもべのドビーってやつは本当はめちゃくちゃ裏切り者、最終的な悪役はこいつ、みたいな記憶があったが全然そんなことはなかった。わたしが覚えていることの大半はこんな感じで間違っているのではと不安に駆られる。

2024年7月29日(月)

小学3年生の息子が、日に日に大人への階段を登っているような気がする。どんなふうに育っても受け止めたいという気持ちと、なるべくこんなふうに育ってほしいという、ふたつの想いはいつもいつも自分の中で拮抗している。
よそとうちは違うと思いながらも、古賀及子さんや村井理子さんの日記エッセイを読み漁っている。男子の成長ぶりについて予習している。もう中学生?高校生になっているお二人のお子さんのことを知りながら、過ぎ去ればきっと大したことない出来事も多々あるだろう、と想う。でもそのひとつひとつに母が大きく動揺する様子も書いてあり、読みながら安心しようとしている。

息子のお弁当作りはちゃんと続いている。「ママはご飯よそっといてくれない?」など、こちらに依頼しながら進めてくれる。暗い中ひとりで起きて渋々作っていた弁当作りが、息子がいるだけで苦なく出来る。
作り終わると息子と弁当の写真を「みてね」にあげる。すると母から、「頑張ってるね!あんたも毎日えらい!」とラインがくる。
子育てしていると、自分と自分の親を比較して考えることが多々あるが、母は母で、自分がしなかったあるいは出来なかったことを、娘が子供にしている、ということが感慨深くて仕方ないのだろう。


2024年7月30日(火)

毎週生協でアイスを注文しているが、さすがに冷凍庫がパンパンになってきたのでいったんストップしてくれと夫に言われる。言われた通りストップしたら、今週は「アイスが全然ない!」と息子に文句を言われる。アイスの適正在庫数がわからない。

懐中電灯のようなライトに、フィルムを当てて壁に照らすと惑星がうつる、というおもちゃで娘が遊んでいる。照らす向きや壁との距離によって惑星は小さくなったり大きくなったりいなくなったりする。ライトを振り回しながら、動き回る惑星に向かって「どこいくんだよお〜!」と追いかけている姿があまりに2歳児らしくて可愛い。

2024年7月31日(水)

iPhoneのアプリとして表示されるApple Watchのアイコン、すごい。真横からApple Watchを表現しており、それは紛れもなく時計ではなくApple Watchなのがすごい。わたしなら絶対に真正面から描くと思う。

朝起きたら布団の上で息子がまとわりついてくる。大きさといい細さや逞しさといい、ヒョウの子供ってこんな感じかな、と思う。若いしなやかな筋肉。

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