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ゲーム下手くそな僕が【自己紹介をゲームで語る】

1. 序章

元来、ゲームは苦手な方である。

『スーパーマリオブラザーズ』はワープか無限UPをしないとクリアー出来なかったし、『ポケットモンスター緑』はゼニガメばかり強くしていたら途中で詰んで、『ドラゴンクエスト4』はいつもマーニャ&ミネア編でデータが消える。

2. 小学生~大学生

でも、友達の家に遊びに行けば、みんなゲームで遊んでいたので、僕はいつも見る側に周る。特に、友達に勧められても頑なにやらなかったのが『バイオハザード』である。理由は、描写が怖い、とかではなく、操作性の難しさだ。僕は、このゲームで初めて『右を押すと右旋回』、『左を押すと左旋回』という――当時は理解不能な――操作に出会う。いよいよゲームに苦手意識が生まれる。

そんな僕でも唯一率先して参加した作品が、今でも、続編が出され続ける名作、その第1作目の『大乱闘スマッシュブラザーズ64』である。

僕はゲームの中でも特に格闘ゲームが苦手だった。技が出せない。波動拳が出ない。あまりに苦手すぎて『ファイナルファンタジー6』のマッシュも使わないようにしていた。(マッシュの攻撃には『ひっさつわざ』というコマンドがあり、特定のコマンドを入力しないと技が出ない仕様になっている)

でも、この『スマブラ』は楽しかった。画面外にふっ飛ばされたら負け。という新しい概念と可愛らしいキャラクター。そして、アイテムで逆転のチャンスもある。大いに楽しませてもらった。

しかし、いい思い出ばかりではない。僕は相変わらず下手くそだったので、みんなの標的になった。友達と不仲になることは、ざらにあった。

そんな僕は、大学に入学すると同時にゲームを卒業した。

3. 社会人

そして時は流れて。

職場の後輩がゲーム実況を見ているのを知り、視聴した。

懐かしく思い、ついつい見入ってしまう。

その内、ゲーム実況者『幕末志士』の存在を知り、実況動画を見ては、腹を抱えて笑っている。

時代は変わってきている。ゲームなんか一文の得にもならない、と親から言われてきた世代だったが、まさか、ゲーム実況で食っていけるような、Eスポーツと呼ばれて、世界的に盛り上がりを見せるような、そんな業界になるとは、想像だにしていなかった。

4. 現在

そして、僕はというと、最近『レトロフリーク』を買い、昔クリアー出来なかったSFC版『半熟英雄』をやった。昔と違い、戦略を練って、キャラの特性を把握し、敵の特性を把握し、進めていくと難なくクリアーできた。

達成感と少しの物足りなさを覚えた。

また、当時は気が付かなかったが、かなり攻めたキャラクター、18禁じゃないの?というようなキャラクターが散りばめられていた。おいおい、エニックスさんどういう了見だい?と思いながら、まぁ、きっとそういうことだろうな、大人でも楽しめるようにという、製作者の遊び心だろう。

このように、僕にとってのゲームとは、『ノスタルジーと、自分の成長、若しくは衰えを実感するための優良な装置』なのである。

もしかしたら、製作者は大なり小なり、こうなることを想像して、ゲームを作っていたのではないだろうか。でなければ、大人にしかわからないギャグを盛り込む必要性がどこにある?

製作者はきっと、僕みたいな人間を見つけては、ほくそ笑んでいるのだろう。

#自己紹介をゲームで語る

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