The Game Galleryチャンネルの振り返り
The Game GalleryのYoutubeチャンネルを開設してから8年余りがたち、ありがたいことに、チャンネル登録者も2万人を超えました。
振り返るとCovid-19が蔓延し始める前の2019年に1万人を超え、それまでどうやってきたかというセッションをしていたのですが、いまはそうしたセッションを開ける環境ではないので、Noteで少し振り返りを残しておこうと思います。
The Game Gallery?
The Game Gallery(以後TGG)は、1996年にホームページ(当時はブログという言葉は無かった)としてスタートし、ボードゲームのレビュー・和訳・プレイレポートなどを配信するページでした。
当時のイギリスにはThe Game Cabinetというホームページがあり、ドイツゲームのプレイレポートや英訳が掲載されていました。TGGはこれの日本版を目指してスタートしています。
しばらくして音声による配信がAppleにより可能になった際に日本語のボードゲームのPodcastはまだ無かったので、2009年にThe Game Gallery Podcastを配信開始していました(今でも残ってます)。当時は音声の収録も編集も環境が十分ではないうえ、映像無しでボードゲームって語れるのか?ということで試行錯誤してたのを思い出します。
そして2014年。当時の私は大きな手術をした後に、しばらく自宅養生となり、空いた時間で始めてちゃんとYoutubeを見ました。それまでは480P以下の画質でボケボケの映像が動く?ぐらいのイメージしかなくオモチャのように思っていたのです。
ところが780P(当時のハイビジョン)まで登録できるようになっていて、フィギュアや各種オモチャのレビューが既に大量に登録され、情報収集の観点からも面白くあちこちのチャンネルを登録してみていました(私が始めてしばらくすると1080Pのフルハイビジョンも配信可能になりました)。
動画を見てるとボードゲームの日本語は、非常に少なく(ニコニコ動画からの転載が多かったでしょうか)数も種類ももっと欲しいなと思ったのを記憶しています。仕方ないので英語のチャンネルを沢山登録して映像を見ていました。
そのうちに、日本語でライブラリ的にボードゲーム情報を残してみようと考え、養生中に配信に必用な機材の情報を集め、The Game Gallery Channelを申請したのを覚えています。
当時の私の手元には、既に1000個を超えるボードゲームがありましたので、そのうち数割を動画に収録するにしても、当分ネタには困らないだろうという考えもありました。
TGGチャンネル
TGGチャンネルを始めた時期に私が聞いていたPodcast(中身はボードゲームと関係が無い)は週3回配信をされていました。
1視聴者として、このぐらいの配信は欲しいなと思い、TGGもなるべく週3で配信して、いずれは週五で配信したいと考えていました。
この「一定の量を定期的に配信する」というのを決めていたのが、日々動画を作るリズムになっていると思います。
この記事を書いている時点では、「火曜・木曜」がレビュー配信。「土曜」は特番で、その時気になってる話題。「日曜」はニュースとライブ配信。と内部的には決まっており週5配信になっています。
この週5配信の実現のために、大体1ヶ月先まで配信スケジュールを決めていて、それにそって収録をしています。対象のゲームをリスト化し、「未プレイ」「未収録」「収録済み」「編集中」「公開待ち」といったステータス管理をするのと、土曜の特番用のネタは数十用意していて、自分が気になる話題順にソートし直してピックアップするようにしています。
ニュースはTwitterのブックマークを主に利用して、日々気になったモノを蓄積しておき、金曜夜に収録する習慣になっています。
毎週4本は動画が公開されてストックから無くなりますので、かなり計画立てておかないとこのペースは直ぐ破綻します。
幸いなことに、国内の日本語版ボードゲーム、海外のボードゲーム共に良作が多数販売されていますので、テーマ決めには困らないのですが、問題はいつプレイするかです。
上記の収録スケジュールの合間にプレイ予定を入れる必用がありますので、だいたい、1〜2ヶ月先まで予定を仲の良い方と決めておいて、普段プレイしています。このため、急なイベントや募集に参加できないのが悩みの種です。
やった方がいいことやらない方がいいこと
チャンネルの継続は大変です。モチベーションを保つのは困難だと思います(金銭目的であれば、すくなくともボードゲームのレビュー中心のチャンネルは目指さない方が良いでしょう)。
そうした中で継続するには、何らか目標を決めて、それに近づいているか確認してゆくのは1つの手段だと思います。
TGGは開設当初に「100本動画、1000人チャンネル登録、1万回再生」といった見える目標を決め、毎週いまはどの地点かを記録していました(この記事を書いている時点では、動画は約1600本、2万人のチャンネル登録、約830万回の再生)。
当初目的をかなり超えてしまった今でも毎年の年末に1年後にはどういう状態になっていたいかを決めて記録しています。週末のライブが終わった後に、いまはどういう状態になっているのか、このままでよいのか、などを振り返るのです。
こうした振り返りをすることで手応えを確認するのは、モチベーション維持には良いと思います。
また、定期的に中身を見直してみるのも新しい気分になりますし、チャンネルを見てくれてるファン向けにも新鮮で良いと思います。
最近だと、数年続けている土曜のニュースに加えて、各メーカー様の発表する新作をキャッチアップする「速報」を新しいコンテンツに加えたり、半年ちかく使っていたレビューのサムネイルデザインパターンを変えたりしています。
あと、チャンネルの特徴を出すのも継続には良いと思います。TGGの場合は、TGGにしかないゲーム紹介が多数あるというのは特徴と思います。
管理人の気になるゲームが中重量級に多いので結果的にそうなっているのですが、執筆時点に近いレビューでも「アルナックの拡張」「インペリウム」「ブーンレイク」「メモワール44」等は日本語だとTGGにしかありません。
他にも、毎週配信しているニュースも定期配信を100回以上行っているチャンネルは日本では無いと思います。このニュースもTGGの枠をはみ出ないように、管理人の気になるものだけにフォーカスする用にしています。
やらない方がいいこともいくつかあります。
1つのチャンネルに複数のテーマの動画を載せるのは辞めた方がいいです。チャンネルの特徴も分からなくなってきますし、見る人も混乱してきます(おすすめ動画に推奨するアルゴリズムからも漏れるので不利です)。職業Youtuberのようにパーソナリティーそのものが特徴になるまで成長していれば別ですが、なかなか難しいでしょう。
出来ないことは書かない方が良いです。毎週土曜配信。週2回配信と書いてるチャンネルは沢山ありますが、大抵配信されてません。信用を失うだけですので、せめて出来なくなったら消しましょう。自分自身も、「ああ、また出来ない」となりモチベーションが低下する一方です。
あと、チャンネルの意思表明とか自己紹介、方向性の説明動画は職業Youtuberでない限りあまり重要ではないでしょう。そのチャンネルに動画が貯まっていけば自然と視聴者はそのチャンネルの特徴を把握してくれます。
今後のTGG
万単位のチャンネル登録をいただいたチャンネルとしては、TGGの成長スピードは非常に遅い部類に入ります。チャンネル登録者は最初の1年を除くと、毎年2〜3000人前後で、これを愚直に8年続けてきました。ボードゲームを愛好する方が増えるのに合わせてゆっくり知って頂いたことになります。とくに1万人を超えたからといって、急激に成長するといったことはありませんでした。
成長についてはもう十分大きくしてもらえましたので(TGGが3万人に到達することは無いでしょう)、今後はより管理人の興味のあるゲームにフォーカスして紹介してゆくことと、ここまで支えて頂いたメンバーの方のリクエストに応えられるチャンネルに特化してゆきたいと思っています。
また、動画で紹介したゲームを文字の形でも残したいと近年思ってきましたので、執筆の方にも時間を割いていくことになると思います。
まとめ
8年に渡りボードゲーム紹介に特化したチャンネルをご覧頂いております皆様。さらに、金銭面でもTGGを支えて頂いておりますメンバー様。様々な面でご協力いただいております国内メーカー様。そして、普段から動画の編集ばかりしている私を支えてくれている妻に感謝しつつ、10年越えに向かってゆきたいと思います。
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