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車を売却~車がない生活をしてみようと思い・・・

断捨離と言いますか、最近、いろいろなものを手放しているのですが、その中で、最大に悩んだ『車』を手放すことにしました。
考えるに至った経緯や、車の売却に必要なことについて、新車・中古車ディーラーでの業務経験と、FPの視点も併せてお伝えします。

車を手放そうと思った経緯

車を手放そうと考えた一番のきっかけは、夫が障害者になった事。
夫の仕事は自動車整備士で、誰よりも車が好きで、結婚生活30年以上経つが、車がないことは殆どなかった。
しかし、うつ病になり、抗うつ薬や精神安定剤、睡眠導入剤を服用していることもあり、休職以降、車の運転はしていなかった。
今は、私が運転しているのだが、私は、平日は電車で通勤しているし、週末も買い物程度。無理に保有していることにメリットがあるのかと感じていた。
無理に・・・というか、夫が急に病院に行くことになったら、とか考えていたのだけど、実際にはないし、精神的な体調不良がほとんどなので、電話でその場で先生と話をすることで落ち着くことが多いため、車を飛ばして連れていく・・・ということは殆どない。

車の所有とライフプラン

車を所有していると、車を手放すということだけでなく、サイズダウンをすることや、逆にサイズアップすることもあるだろう。
それは、FP的に言えば、ライフプランと同じで、その時の生活に合わせて、車が必要なのか、なくても良いのかについて考え、また、家族構成によるサイズ感を検討すればよいと思う。
小さいこともがいるときは、家族みんなで移動することが多いだろうし、小さい子供は寝てしまうこともあるので、大きめな車は便利だろう。子どもの友達を乗せて出掛けることもあると思うので、その辺も検討するといいでしょう。
子どもが大きくなると、家族で出かける事が少なくなり、大きな車である必要は無くなります。そして、子どもが結婚して家を出て行ってしまうとなおさら。だんだんと車はサイズダウンしていく傾向にあるでしょう。
そのように、無理なく無駄なく車の所有を検討していくと良いと思います。

車を手放すためには

7年間乗った大切な車。どのように売却をするかをしばらく夫と考えた。
買取専門店に持っていく前に、ディーラーの営業担当に確認することにした。
その前に、ディーラーで買取をしているのかをネットで調べて、していることが確認出来た上で、営業担当に『相談』という形で聞いてみた。
我が家のことはよくわかっていたので話が早かった。
7年間、法定点検、車検、その他メンテナンスはすべてそのディーラーで行っており、直近昨年の7月に車検をし、タイヤも交換していた。
私が運転していたが、大きな傷、修復歴はなかったので、資産価値的に考えて、手放すとしたら、このタイミングだと考えていたのだ。
見積もりを出してもらうには、車をきれいにしておく必要があるので、洗車と車内の清掃をした。
見積もり額が合意できれば、そのまま置いて来ようと思っていたので、必要な書類などは持って行った。
必要な書類は、
・印鑑証明書 3通
・実印
(譲渡証明書・委任状への押印が必要)
・売却の費用を振り込んでもらうための銀行口座番号
・自動車税の納税証明書(あれば)

車を手放したらやるべきこと

忘れてはならないのが、自動車保険と自動車税のこと。
自動車保険については、私は、保険代理店に勤務しているので、次の日に早速自動車保険の解約をした。併せて『中断証明書の発行』の手続きを行った。

中断証明書とは、今までのノンフリート等級を取っておくことが出来る仕組み。今では、ポピュラーになった手続きだが、もし、解約手続きをする際には、必ず、保険代理店に依頼してほしい。20等級あったものが6等級の新規では、保険料がだいぶ変わってくる。
しかし、等級を継承できる対象者に決まりがある。
同居の親族間では、等級を継承できるというルールがあるので、確認が必要である。

自動車保険でもう一つ考えるべきことは、付帯している特約について。
個人賠償責任補償特約を付帯していたら、自動車保険を解約すると当然、個人賠償責任保険が無くなってしまうので、火災保険に追加するなど、検討の必要がある。もし、自転車を運転するためにつけていたなら、自転車保険や交通傷害保険に加入する必要がある。
また、自動車保険の人身傷害保険を幅広い範囲としてたら、自分や家族の交通傷害保険もそれでかねて補償していたことになるので、交通傷害保険や、自転車保険を検討しましょう。『自動車搭乗中のみ担保』としていたら、問題ありません。
我が家の場合は、団体傷害保険で、家族の範囲でケガの補償と個人賠償責任補償を1億円付けている。しかし、自動車保険に付帯できる個人賠償責任補償は、無制限補償なので、心配で火災保険にも1億円追加した。
火災保険にも個人賠償責任補償特約を付帯できるのだが無制限補償は無い。

また、最近では、損保会社もDXに力を入れていて、ドラレコ特約などの用意がある。その場合、ドラレコをレンタルし、車載することになるが、自動車保険解約時には、返却しないと違約金が請求されてしまうので、面倒でも、ドラレコは外しておきましょう。
解約手続きが完了すると、保険会社から返却キットが送られてくるので、それに一式入れて宅配便で送ればいいということになる。

自動車税については、3月31日付の所有者に対して、自動車税が課せられる。時期的に微妙な場合は、売却時に売主との相談が必要である。
今回は、既経過1か月分に相当する額(名義変更が3月末に間に合わないため)を、売却額から差し引いてもらい、納付書が届いたら、ディーラーさんに渡して、支払いをしてもらうということで合意した。かなり配慮していただいたと思っている。
因みに、半年点検などのメンテナンス費用を車検時にパッケージで購入していたのだが、未経過分は返戻となった。

車がない生活

売却価格に合意し、車を置いてきた。
帰りは、近くのバス停からバスに乗って帰った。
夫は障害者手帳を持っているので、半額の運賃で利用できる。
夫は、病院へ行くにも、バスを利用しており、
車があったとしても、2人で都内に出かけるときは、バス(電車も)を利用していたことは多かったかもしれない。
平日は、私が仕事の帰りに買い物をしてきてしまえば、それで足りるし、週末には、近くにスーパーがあるので、車を出すまでもなく、歩くことは多く、車が無くても、生活できる気がしている。
お米も犬のごはんも問題なし。
ただ、今日、天気が良かったので、夫と20分くらい歩いてホームセンターに行ったのだが、『こういう時は車があるといいな』とこぼした。『こういう時』とは?
恐らく精神的なもので、車が家にある、所有しているという後ろ盾があり、好んで歩いて出掛けるのは、問題ないが、
物理的に車がなく、歩くのは、心細い気持ちになるんだと思った。
何故かというと、何度も歩いて行ったことがあるからだ。
それは、車が当たり前にあり、車があることがステータスだと思っている人にとっては、とても辛いことなのだと改めて思った。
しかし、車の維持費は、車の年式が古くなるにつれて高くなる。
昨年の7月の車検では、タイヤ交換もあったが、35万円くらいかかっている。
それだったら、レンタカーでもシェアでも、配達してもらってもいいのではないか?と思ってしまう。『こういう時』はそんなにないんだから。

今後の課題~移動方法の代替

私が課題だと思っているのは、フレキシブルに動く方法だ。
例えば、夫のお義母さんに買い物に連れて行ってほしいと、これも稀なのだが頼まれることがある。その時に、バスを使うともどかしいので、自転車なら、15分くらいですぐに向かえるかなと。お義母さんの家から大きなイオンまで歩いて5分くらいなので、車である必要はないと考えている。
今までは、車を動かすのが面倒で歩いていくことも多かったが、急いでいたりすると、車を選択することもあった。それの代替をどうするかで今悩んでいる。
自転車と電動自転車と原付バイクの3つを考えるとしたら、まず、原付バイクは無し。それは、私が原付バイクを運転したことがないため。
自転車と電動自転車なのだが、週末しか乗らないし、今後暑くなると、そもそも外に行かないし、使う頻度を考えたら、自転車でいいかしらとも思うが、坂の多い町に住んでいるので、あったらいいなと、今日もホームセンターでチラシをもらってきた。
これは、今後もう少し考えたい。
もう一点は、やはり、車が欲しいと思ったとき、5ナンバーか軽自動車だろうなと。夫は、軽自動車でもいいと言っている。しかし、最近の事故を見ると、圧倒的に軽自動車が多い。ただ、ドライバーが気軽に乗れるからなのだろうか。リスクを考えたら、せいぜい5ナンバーなのだろうか。
これは、割と近い将来、来そうな気がする。

車を手放すことについて、お伝えしました。
今は「車離れ」とも言われており、それほど重要なことではないのかもしれないが、我が家にとっては苦渋の決断であった。
私の考えでは、必要と思ったら車を買えればと思っているのだが、夫はもっと早く欲しいと言いそうだ。
その間にキャッシュフローを整えないといけませんね。


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