火ゲキ 30×30 part.205

お久しぶりの感想&初めてのPCでの文章書きなんで多少の誤字は御愛嬌ということで。

さて、久しぶりの観劇ということで楽しみにしていた今回の火ゲキ。
サヨさんの追っかけとして応募したと聞いたときから絶対おもろいと思っていましたがヨユーで期待を上回る面白さでしたね。演劇としての完成度が。

あらたよ
なんというかパワー系だなって第一印象。
事前にプロト側の劇を通しで見させて頂いてたので家庭ゲーム被りにはびっくりしました。人物が入れ替わっても気づかない、ヒューマンホラー的な内容で最初こそストーリー面白い、かな?と思いながら見ていましたが途中から音の大きさに疲れてきました。途中挟まれるノイズ音も僕の解釈が足りていないだけなのですがよくわかりませんでした。落ちのDNA?もタイトルからなのはわかりますがなくてもよかったのかなって。

プロトテアトル
おっっもい。所見の感想はそれにつきますね。
なにせクズ男とそれを養う夜職の別れ話。うまくいくかもから叩き落とす二段構え。最後はあっさり別れられたとはいえクソ重いのに変わりはなく。あたらよとは違うベクトルでゴリゴリに削られた気がしました。
そんな初感を経ての本番。
あ、別もんだこれ
が感想。
音楽と照明、場の空気が合わさるとこうも別モンになるもんかと普通に感動してしまったなって。どこででも言ってんなこれ。
まあお二方の演技の仕上がり方もあっての感動なんですけどね。やべえあの二人。
ペレイラさんはそもそも馬マスクで顔見えない中の演技、主に声での表現しかできないしかもその声ですらマスクでくぐもった声しか出ない中での社会的弱者の表現力。初めて演者としてのペレさんを見ましたがそりゃうまいって言われるわなって納得。前日を見ていたからこそ本番台本を頭に入れてきてるのに当たり前ではあるんでしょうが驚き。また機会があれば演技みたいなって思いました。

サヨさん
あの、過去一好きな演技でした。当て書きだからとはいえ役へのハマり方、理解度・解像度の高さなどなど、多分色々重なってでしょうががーちで今回はやばかった。まじ好き。あくまで個人素人の意見ですがペレさんより巧かった。
まずは、声の強弱。抑揚?使い分け方が死ぬほど上手。弱いところ強いところの高低差がすんごいだけにそれぞれ際立ってるなって思いました、最初の現状は~の独白シーンでのしんどいの弱々しい声ゾクゾク来ました。明るいサヨさんの声を聞き慣れているだけに演劇での怒鳴り声や震えたような弱い声などが新鮮でとても好き。
ご自身でもおっしゃっていましたがマイクとの相性もやばい。もちろんサヨさんが使い方が上手いんでしょうけれども。声の強弱とかがより強調される。あと圧。音圧といい空気の圧といいその場の空気をサヨさんのものにしてた。すんげえのホントに。これだから演劇は劇場で見ないとなって思わせられたなあ。光にあたったときの自分の魅せ方ってのも熟知してるなって印象。特に最後の起きるシーン。美しすぎた。なんか透き通ってた。悲しい役が似合うのは知ってたけれど、ここまで自分のものにできるものなんだって、この方推しててよかったな改めて思いました。刺さったセリフが3つあって普通の幸せがほしいってところとなんのために生きて死んでいくのか実感がほしいってところ、なんで私だけがしんどいのってところ。心がきゅって掴まれるような感覚になったところ。なんでだろうね。

関係ないですけれども、二回目の殴りかかるところでの抱きつかれて少しなでてるところが羨ましかったです。

とってもいいものが見れて満足でした。次は6月だなあ。

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