虚桜眼瞼 〜春風よ〜


不自然すぎる世のなかに
なんにも求めはしないけど
それでも 月や星
太陽と戯れる
自己能力を蔑んで
昨夜を嘆いてみせたとて
なんにもない 時の流れを
見つめて
追って
懐古する
純潔の思惑がもし
ここに微かに残っているなら
それを種子に
きちんと正しく芽を出そう   
あるべき姿に則って
時の虚像を
瞼に収める

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