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クロスオーバーするDJ

こんにちは。
僕ことハクです。

本当はここでスクラッチの入った曲まとめをやりたかったんですけど...少なすぎて諦めましたw
一応縛りで①ラップものは外す、②メンバーにDJがいる場合も外す
この縛りがないと無意味な企画になってしまうと思いました。

最初は上記の条件でまとめていたのですが、調べているうちにあることに気づきました。
ということでそれも含めて、急遽テーマを変えてお届けすることにしました。


①パンク×DJ

シカゴ出身のポップ・パンクバンド「メスト」の有名曲「キャデラック」では、大々的にスクラッチをフューチャー。
メストはグッドシャーロットなどと共に、西海岸系の小気味よいパンクサウンドで当時注目を集めていました。
心地よい縦ノリの中にスクラッチを乗せると、やはりチルユルな雰囲気が漂ってきますね。
但し、曲の下地がパンクなだけあって疾走感とかは強めかなといったところです。

②ポップ×DJ

ポルトガル系カナダ人で、R&Bとラテンフレーバーを基調にしたポップを歌い上げるネリー・ファータド。
そんな彼女の曲から「Turn Of The Light」を聞いてもらいましょう。
ライブだとよりDJがスクラッチを前のめりにかましてきてますね!
いや遠慮ないなw
擦りからの効果音的な入れ方とかもかっこいいですね。

③フラメンコ×DJ

まさかのフラメンコとヒップホップの融合バンド、スペインから「オホス・デ・ブルッホ」。
サルサとかを掘ってた流れでスパニッシュを聞いてて「ん?」って最初なりましたねw
フラメンコの曲に途中唐突にスクラッチ入ってたよね?って思わず聞き直しました。
ほとんどがフラメンコにスクラッチを入れる形の曲ですが「Tahita」というヒップホップ強めな曲もあります。

④エレクトロ・ファンク×DJ

ご存じハービー・ハンコックの名曲「Rock it」より。
ヘッドハンティング期のハンコックは自称エレクトリック・ジャズですが、あれはフュージョン夜明け前ファンクって感じですよね。
元々ジャズをバッキバキにやってた人で、ここまで時代に合わせて自分を変化させられるって...あとマイルス・デイビスがいたか。
DJはグランドミキサーDST(DXT)。アフリカ・バンバータとの交流もあったとかなかったとかで、この曲はやはりエレクトロ・ファンクですね。

※気づいたこと

海外のスクラッチが入った曲を縛り入れて探してると、さすがに厳しいなと思いました。
やっとのことで何とか数も集まってきたので、日本の曲もまとめてみようと思いストリート系を漁っていましたが...あれ?全然ない。
これ僕の記憶違いなのかなと思いながら、覚えている曲をリスト化していくと、ここでようやくあることに気付きました。

あれ?V系多くないですか?
ポップな曲もいくつかあったんですが、どれも結局ラップ入れてくるし、これラップのおまけ要素としてDJが添えられてるなって。
その点V系は、自分たちのバンドスタイルを崩さずにゴリゴリのスクラッチを投入してくるので、ある意味安心して聞いていられます。

⑤V系×DJ

ルナシーとDJクラッシュのまさかのコラボ。初めて007のサントラで聴いたとき度肝を抜きました。
日本の至宝すぎるフューチャリングにただただ脱帽、かっこいいの一言しか出ませんね。

「hide with Spread Beaver」から名曲「ピンクスパイダー」。
DJはどちらかというとサンプラー的な役割かなと。V系はこの手のマニピュレータがいるバンドも多いですよね。

V系の中でも「バロック」はかなりストリートよりだと思います。ほぼメロコアな曲もあるぐらいですから。
ボーカルが若干粘着質な歌唱ですが...これほぼ出自がV系ってだけな気がします。

雅(MIYAVI)の「歌舞伎男子 Kavki Boiz」という曲。これがとどめでした。
要はかっこよければ何でもイイじゃんってこと。最強の闇鍋曲だとおもいますw

こんな感じでジャンルを飛び越えてDJ達は日々自分たちの音を追求しているんだなと改めて再認識させられました。
またV系って日本発祥だと思いますが、その領域でDJがフューチャーされてるのは日本独特のDJ文化が生まれそうで少し期待してます。

それではまた。
アディオス!

※補足

日本のストリート系ではターンテーブルが所属していた頃の「チャニワ」ってバンドいました。
あとフライングキッズのギターとベースの方が始めた「kind of blue」とか。
V系ですが「GO-ST」っていうバンドにもDJがいました。
いや、流石にマニアックすぎて、誰が知ってるんだよってなったんで...まあ、どれも良曲なだけに勿体無いんですけどね。
こういうのはもっとディグ目的な企画で紹介したいと思ってます。

そして一応考えましたが...「Jポップ×DJ」
何とは言いませんが、これは流石にナシやろってことでやりませんでしたw

たぶんですが、オホス・デ・ブルッホみたいなワールドミュージック×DJってまだまだあると思ってるんですが、これが全く見つからない。
DJは世界を結ぶ存在だと思っているので、この辺を掘っていきたいですね。
今回はちょっと悔しさが残りました。

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