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コラム【人を傷つけない笑い】について追記

【人を傷つけない笑い】という議題について、コラムに書いてるうちに、書き終わってから、また重要な視点に気がついた。

なので、前回のコラムの続きである。

今回言いたいのは、【人を傷つけない笑い】を求めてる人って、“タダでお笑い観るのを前提にしてる”のではないのか?という疑惑である。


金を払って観に行く人は、その芸人の芸風やキャラクターが好きで観に行くから、【人を傷つける笑いかどうか】などという視点で観ない。そこの許容範囲などは、ある程度クリアしている、または共有してる状態で、リピーターは観に行くと思う。


初見の人が金を払って、(友達に誘われて?)単独ライブを観に行く場合や、そもそも単独ライブではないたくさんの芸人の出るお笑いライブを観に行く場合に“この芸人だけ嫌い”みたいなケースもあるので、絶対的な話として、言ってるわけではない。
ある程度、例外はあるけれども、風潮としての話。


現場感覚として、「人を傷つける笑いで許せない」などと怒ってる人を、見かけるのはネットのみであることが多く、お金を落としてお笑いを観てるお客さんに「あのネタはひどいです」と言われたことは、僕自身、実は一回もない。


直接本人に、とかでなくても、ネタがコンプライアンス的にダメだ、などとお金を払ったお客さんに書き込みをされたことも、僕の記憶ではない。
ちなみに呼吸をするようにエゴサーチしてる僕である。


僕自身、「許せない」とコンプライアンス的に怒られたことは、もちろんあるが、全部無料ツールである。


分析をしていこう。

普通に考えて、分母がでかくなると、観る人が増える分、火がつきやすくなる。


ただ、それをさっぴいた原因として、やはり考えられるのは、“人は無料のものほど文句を言う”のである。

反論もあるだろう。

いやいや、金を出してる商品だから、何か不備があればクレーム言うのであって、無料のやつではキレないよ、、と。


それはそうなのだが、、ただ、今回、僕が言いたい話と、比べてる世界線が違う。


①もともとその人が欲しいような商品を無料でもらえた場合と、お金を出して購入した場合とを比べた場合

この場合は、そりゃお金を出した場合のほうが、クレームは入れやすいだろう。

この場合ですら、つけあがるパターンもある。公共サービス化した特性を持つパターンである。

ここは今回は深く掘り下げないが。


②もともとその人が欲しくもない無料の商品をネットでたまたま観てる状態と、その人がその商品が欲しくて購入した場合。


今回比べてるのは、②である。


当然クレームを言うんですよね。無料でありがてえ、とかじゃないので。


なので、無料のツールで何かを発信する場合は、気をつけなくてはいけない。

観てる人の輪っかの中心部の人々は、有料でも自分の商品を買ってくれたことがあるような人たちだが、外側は、“たまたま見た人たち”である。

ネットの匿名性もあり、お互いのパンチが届かない状況、というより、向こうのパンチだけこっちに届くような状況で、クリエーターは発信している。


そりゃ、なんぼでも燃えさかるのである。


このコラムも、同じような内容をツイートしている。

ツイートのほうがクレームは来やすいでしょう。

わざわざ、このnoteまで来てる人は、「自分からわざわざクリックしてる」というのがあるので、“通りすがりの正論紳士”ぶるのが少し難しくなるので、少しクレームを言いにくいでしょう。


挙げ句の果て、課金ゾーンまで読んだ人は、もうお金を落としてしまうぐらい、続きが気になる人なので、クレームを言う人はゼロになるでしょう。


僕の知名度のなさから推測すれば、ほぼ確実です(笑)。

話は脱線気味になりましたが、まとめると【人を傷つけない笑い】という言葉の奥底には、意識すらしてない前提が存在していて、お金を出してお笑いを観てる人の中には、そんなことを求めてる人は少ないということを言いたい。


「人を傷つけない笑いですね」と評価することはあっても、それを最初から求める、みたいな人は少ないように思う。

これは論より証拠、とまで言わないが、論より現場感覚、である。


あと、もうひとつの視点がある。


さて、ここからは有料にはなりますが、記事を買うか、全体のマガジンを、買っていただければ、読めます。
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