見出し画像

『ミステリー・アリーナ』

【 ネタバラシはありません 】

『ミステリー・アリーナ』

著者:深水黎一郎
出版社:原書房
発行年:2015年6月30日


(内容紹介)
『不可解な連続殺人事件』に挑むのは
いずれも腕に覚えのある”ミステリ読みのプロ”たち。
勝てば一攫千金のバトルロワイヤル、結末は”真実”か!


 帯に書いてあるように〈多重解決の極致!〉そのものでした。とにかく展開が読めなくて、すごいおもしろかったです。『毒入りチョコレート事件』(アントニイ・バークリー)が好きなら本書も読んでほしい! と思いました。そして、ある種、本格ミステリに限らず、小説やドラマなどのいわゆる「作品」に対する一つのアンチテーゼも提示しているのではないかと邪推してしまいました。読者(受け手)としての自覚を問われたような気がして、読み終えた後、「おもしろかった!」という感情と同時に「反省」も芽生えました。もっと早く読んでおきたかったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?