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『本格ミステリーワールド2014』

『本格ミステリーワールド2014』

監修:島田荘司
出版社:南雲堂
発行年:2013年12月17日

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 本書は評論やエッセイ、座談会など中身が盛りだくさんですが、何個かピックアップして感想めいたものを書いていきます。
〇アングロサクソンの世界戦略とミステリー(島田荘司)
 ドイルがホームズものを執筆していたときの時代背景から、「まだらの紐」「這う人」「四つの署名」を挙げて、ひとつの”真相”を炙り出します。興味深かったです。
〇読者に勧める黄金のミステリー
 懐かしい。『水族館の殺人』(青崎有吾)が2013年とは……。
〇「伏線」と「驚き」があれば、おきまりの道具立てでなくていい(深水黎一郎×天祢涼)
 興味深い対談です。御二方の著書は、それぞれ2冊程度しか読んだことがありません。すみません。読みたいです。
〇『エラリー・クイーンの騎士たち』と三冊の評論書(飯城勇三)
 『エラリー・クイーンの騎士たち』を読み返したくなってきました。『探探偵小説と叙述トリック』(笠井潔)、『探偵小説の様相論理学』(小森健太朗)、『21世紀探偵小説』(限界研)は、まだ未読でした。近いうちに挑戦してみようと思います。

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